逃げる2月も観光客は逃せん…鶴山公園期間限定入園無料化計画!

未来拓く、みうらひらくです。

加齢とともに一年が早く感じるようになるってよく聞きますけど…私それ、子供の頃からなんですよね。
そのためかな(多分違うけど)…生き急いでいるよねとよく言われる気がします。

さて、本日は津山市の観光事業に従事されている方々とお話させていただく機会があり、今一度観光というものについて考えるきっかけをいただけた気がするので、備忘録的な意味もかねて現在の熱い思いをまとめておきます。
最後にはご案内もありますのでお見逃しなく!!

私の居住する岡山県津山市は歴史遺産を数多く有する城下町であります。
行政等が観光客増加に向けPRに腐心しているのはもちろん、津山市議会では観光立市宣言が決議され…まちづくり、まちおこしとしても観光事業に期待されている役割は非常に大きいものがあると思われます。

その辺りは以前のエントリーに詳しく書いておりますので、是非ご一読ください。
みうらひらくの自己紹介的千夜一夜物語…第三夜のテーマは『政治家となって何を目指すのか』

その他の事業同様に、観光事業にもこのご時世、パラダイムシフトが求められているのは確かだと感じます。
数多ある観光客を増やしたいと願う自治体の中で、キラリと輝きを放ち誰かの目に止まるためには、従来のやり方に囚われていてはいけないと思うのです。
新しい価値の創造が求められているのです。

かと言って豊富な先達の置き土産を活用しない手はないし、放置していては朽ち果ててしまう文化財の保存に尽力することも大切です。
すなわち、相反するように見える二つの手段を、一つの目的のもとに統合し、いかにして結果に繋げていくかが求められているのです。

では、具体的にどうするか?

実は日中はかなり大風呂敷を広げ、ブッ飛んだストーリーをお話させていただいたのですが…ここではまず実感しやすいところを例にとって書いてみます。

津山市には鶴山公園という名で親しまれている、津山城跡があります。
天守閣や櫓など、往時をしのばせる建物は明治の世の廃城令により失われてしまっていますが、お城好きの間では有名な名城の一つとして人気があるそうです。
現存する見事な石垣と、再建された備中櫓がシンボルとなり、市内中心部にある地の利も手伝って今もなお、津山市のランドマークとして圧倒的な存在感を放っています。

津山市民なら知らない人はいないであろう場所。
ここをモデルに考えてみましょう。
桜の名所として有名で、毎年4月に行われる一大イベントさくらまつりの賑わいは期間中(15日間)で一年間トータル入園者の約半数を集めるほどです。

昨年の入園者数は以下のとおり。
(数字は津山朝日新聞2016年1月21日紙面参照)

・一年間トータルの入園者数
12万2250人(過去最少、前年比83%)

・さくらまつり期間中の入園者数
6万2561人(過去最少)

・4月の入園者数
6万5372人(前年比70%)

ココはポイント。
たった15日間で一年の半数の入園者数を集める…しかも4月1日から15日間という固定された日程の間に…ある意味では異常です。
そしてメイン会場が屋外ゆえに天候に左右される部分が大きく、桜の開花が早かったり遅れた場合には相当なダメージを受ける危険性が高い。
昨年の過去最低という数字は天候によるところが大きいでしょうが、その他の複合的な要素も関わってきていると考えられます。

一度訪れたタイミングで満足のいく結果が得られなかった場合、その観光地を再度訪れる可能性は極めて低いといえるでしょう。
観光地はそれこそいくらでもあり、旅というものに非日常を求めるのであれば、よほどの再訪動機がない限り、リピートすることにはならないでしょう。
桜の名所といわれる地も多い中で、桜に依存する割合が高いのは非常にリスキーだと思われます。

昨秋には津山お城まつり秋の陣という、紅葉をメインに現代アートやグルメが楽しめる試みが初めて行われました。
実際にお邪魔してみましたが、週末は人出も多く、訪れている方々の感想を伺ってみてもポジティブな声が多かったです。
実験的な試みがジャンルを問わず随所で行われており、私自身もとても楽しめました。

むしろ何で今までやらなかったのかが不思議なくらいの素敵イベントでした…平日は閑古鳥っぽかったけど。
週末は盛り上がったものの、こちらも雨にたたられ…開催月である11月の入園者数は1万7442人(前年比114%)にとどまっています。

このように現在春と秋に大きなイベントが行われる鶴山公園ですから、夏と冬も遊ばせておくのはもったいないという意識をお持ちの方は少なくないでしょう。
大きなイベントを打つのには当然リスクもありますが、期待できるリターンは決して少なくないと感じています。

ただ私は…大切なのは、大きなイベントが行われていない平常時だと思うのです。

津山の誰もが知る人気スポットとは言いつつも…日常生活の中で何気なく、日課のように訪れているという市民は少ないのではないでしょうか。
長い階段を上るのが面倒だとか、一年に一回行けば十分だとか…理由は色々とあると思われますが、最も大きな理由はきっとこれでしょう。

入園料、300円。

たかが300円、されど300円。
払う価値がないとは思いません。
しかしやはり、毎日散歩に出掛ける場所にはなりにくいでしょう。

もし自分に決定権があれば(無意味な仮定ですが)、大きなイベント時以外は鶴山公園の入園料を無料化します。
イベント時以外に300円を払って入園している人間が落としていく金額は、少し頭を使って行動を起こせば、ペイすることができるのではないでしょうか。

さくらまつりなど、集客が見込める時期の入場料はむしろ上げるという選択肢もあります。
主観的なものですが500円程度であれば、通常時無料化と引き換えにするだけの価値は十分にあると感じるのです。

昨年の入園者数に鑑みると…11月は全体の数字しか拾えないので参考値も良いところですが、イベント時以外の入園者数は約4万人。
全員が大人料金の入園者と仮定して総売り上げは1200万円。

たとえば露店の出店条件の緩和や、フリーマーケット、ミニコンサート、若手アーティストの企画展示といった類のイベントを行い、入園料以外の方法で売り上げを得る方法を模索するというやり方をとる。
露店も出ていて入園無料、ときには面白そうなイベントをやっているということであれば…地元の人間がわざわざ出掛ける動機となり得ます。
週末だけでも効果は期待できます。
お盆やゴールデンウィークの扱いも、対応を間違えなければ得られる効果は非常に大きいはずです。

これは大切なことですが、地元市民にとってメリットのない観光事業ではダメだと思うのです。
観光に来られた方々に対する”おもてなし”の心が重要なのは言わずもがなですが、そもそも観光事業の優先目的はあくまでも地元民の幸せの追求にあるべきだと考えます。

市民が満足してこそ、地域が一体となって外部からの”お客様”を受け入れ、そしてもてなすという行為が自然と生まれてくるようになるのではないでしょうか。
押し付けがましいサービスは、誰にとっても好ましい結果を生むものではありません。

津山市の象徴として随一の存在感を持つ津山城趾、鶴山公園。
その魅力を外部に発信し、今以上に魅力的な場所としていくためには、施設の充実や整備補修よりもまず先にすべきことがあると思うのです。

それが市民への期間限定無料開放。

もちろん市民以外の方に対してもです。
無料期間の長さからいえば…期間限定で入園料をいただくって方がイメージに近いかな。
人々の財布の紐が固いこのご時世、損して得取れの精神ではありませんが、1200万を投資と考え、もっと価値のある大きなリターンを狙うべきです。

大きなイベント開催時以外に訪れてくれた人たちは、大きなイベント時にきっと戻ってきてくれることでしょう。
しかもそういった方々は自然と広報と営業の仕事をしてくれる。
個人が簡単に影響力ある情報を流し得る今の時代に、これは何よりの武器となり得ます。
そしてそれが期待できるのは、鶴山公園が魅力のある場所だという前提があってこそ。
価値あるスポットを活用するというのは、こういうことではないのでしょうか。

既存の文化遺産を大切にしつつ…従来のやり方を変化させることで、新しい価値を付加していくことは可能なのです。

まちづくりにおいて私が訴えたいのは、まさしくそこです。

上記のような案を実現に移すには、おそらく色々なハードルがあるのでしょうが…ためらっている時間はないのではないでしょうか。
何らかの施策を打つ時期に、現在すでに来ているのです。

そこでコレ!!
先日告知させていただいた、津山の未来を語りましょうイベントです☆
お問い合わせをいただいた皆さま、有難うございます!!
訳もなくテンションが上がる金曜日の夜…今夜は無理だけど、今度一緒に熱い夜を過ごさないかというお誘いレター。

正直まだまだ少ないけどね…是非お気軽にご参加下さい!!
お問い合わせだけでも大歓迎☆
お待ちいたしております。

お問い合わせ&お申し込みはコチラから!!

一応のテーマくらいは決めておいて欲しいというご要望をいただきました☆
いや、ごもっとも…失礼いたしました!!

そこで今回は、とりあえず感スゴいですが…津山に観光客を増やすためにはどうしたらいいと思う??…ってテーマでいきたいと思います。

宿題な。

面白アイデアお待ちしていまっせ☆
楽しい会にしましょう!!

それでは今夜はこんなところで。
また明日!!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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