未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日は市民の皆さまからの注目が非常に高い印象がある美作大学公立化問題に関して調査研究することを目的に設立された、その名も「美作大学公立化調査特別委員会」が開催されました。

開催されましたも何も、役職等が決定された5月臨時会の記事でも触れたように、私はこの委員会の委員長を務めさせていただいているわけで、出席を呼びかける立場に就かせていただいているわけですが…今日に関して言えば特段に大きな決定があったわけではありません。厳密には第2回の会合だったのですが実質的には初回同然でしたので、今後の委員会の進め方や現時点での委員の皆さまの思いなどを共有しただけの時間でした。
それでも当然に、市民の皆さまに開かれたカタチでの委員会運営を進めていくべきだとの思いから、本日の会議内容について報告・共有させていただくことにしようかなと思います。
改めてですが…現在、津山市では「美作大学を私立のまま維持するのか、それとも公立化すべきか」という大きなテーマについて、議会においても議論を重ねています。私自身も含めたそれぞれの議員が一般質問などで、そして委員会審査の中でも、市長をはじめとした関係各位に津山市の姿勢などを質してきているところなのですが、それだけでは足りないだろうと…議会として取り組んでいくことが必要であろうということで、だからこそ特別委員会が設置されたわけです。

本日の会議では、委員の皆さまから熱のこもった意見等が出されました。
その中でも強く印象に残ったのは、公立化ありきではなく、まずは私立としての現状を正確に把握し、財政的・制度的なメリット・デメリットを整理する必要があるという点です。すでに個々にはある程度取り組んできていることですが…全国の先行事例等を調査することで、短期的な効果だけでなく、10年・15年と経過した後の入学希望者数の推移や、自治体財政への影響なども見えてくるはずです。無論、津山市としてもそこには今年度取り組んでいくわけですが…また別の角度から、議会が調査研究していくことも、大切であり必要だとは思っています。
また、経営状態が苦しい大学への救済措置にとどまらないように、できる限り現状のまま存続させる選択肢も残しつつ、美作学園側との意見交換を進め、大学としての将来像を共有すべきではないかという意見も出されました。単なる「効率化」ではなく、「どんな人材を地域に必要とし、それをどう育てるのか」という根本的な視点が重要であると、多くの委員が共通して指摘していました。とは言え…まぁこれは当然の話ではありますし、津山市としても言うまでもなく検討している範囲だとは思っています。
現在、特に岡山県北地域では教員不足が継続的に深刻な課題となっており、人材育成機関としての美作大学の存在意義は小さくないようにも思っています。
実際のところはどうなのか?

お気持ちベースの議論をするのではなく、正確なデータや資料を材料に精査した上で、しっかり判断していかねばなりません。
地域の現実と将来を見据えながら、「大学に何を求めるのか」という議論が必要だと思っています。
津山市では第三者に入っていただく有識者会議による議論なども予定してはいるわけですが、今日の会議の中で、特別委員会としてはその議論を受け身で待つのではなく、独自に調査・分析を進めていくという強い意志が共有されました。津山高専や他の看護系専門学校など、地域の他機関との比較なども視野に入れながら、より広い視点で検討していく方針です。
今後のスケジュールについては、月1回以上のペースでの特別委員会開催を基本とし、必要に応じて柔軟に会議を開いていく方針に対し、全委員に賛同いただいたところです。
次回の開催は、6月議会中の6月26日を予定しています。
それまでには議場での質問戦もあるわけですし、本件を所管する総務文教委員会も開催されます。当局から、今以上の具体的な情報提供や説明があることを期待しています。

さらに市民アンケートの実施や、そうした諸々の活動に伴う予算措置の必要性についても意見が交わされました。委員会としての市民の皆さまの声を適切に反映する仕組みづくりが、当面の課題の一つだと思っています。
そもそもの話ですが、本委員会は偶然にも、任期前半の2年間、議会運営委員会の副委員長を務めさせていただいていた私自身が議場で設置理由等について説明を行ったのちに、全議員に納得・賛同いただいた上で設置されているという経緯があります。
津山市の将来に関わる重要課題としてこの問題を捉え、美作大学公立化による持続的な運営の実現性や妥当性などの調査研究を通じて、最終的には当局に対し公立化の是非も含め、津山市にとって最善の選択となるよう提案していくことが不可欠だからこそ、設置提案させていただいたわけです。
今さらそんな話し始めるなんてどーゆーことやねんと感じるような一幕もありましたが…「この道しかない」と決めつけるのではなく、多くの選択肢の中から、地域の将来にとって最も良い道を選び取るための、丁寧で開かれた議論を進めていけるように努めていくつもりです。
今後も津山市当局や美作大学の関係各位とも意見交換等をさせていただきながら、津山市が実施する調査や設置される有識者会議での議論などもしっかりと見守り、委員会独自での調査研究にも取り組んでいきながら、個人としても必要があれば声を上げてまいります。

傍聴はもちろん、何らかの形で委員会の内容を確認いただけるような仕組みを整えることも妄想中です。
市民の皆さまを置いてけぼりせず、本当に津山市の未来にとって最善と考えられる選択肢は何であるのか…多角的に検討を重ねていき、できることなら一つの結論を議会として出せるように、取り組んでいきます。極めて困難な道のりになりそうな予感しかありませんが…全力で頑張ります!
アイキャッチ画像は終了後の囲み取材(?)の様子。
委員会員会での議論が終わった後も昼過ぎまでは市役所にいました。その後は一旦事務所に戻りました。午後からのメインは、100名以上が参加されたこどもDX推進協会の定期勉強会でしたが、それ以外にも多くの皆さまと電話等でコミュニケーションをとり、有意義な一日になった気がしています。
忙し過ぎて、予定変更を余儀なくされてプライベートな時間が削られたことは申し訳なかったけど…穴埋めすれば何とか許してもらえる…かなぁ?

それでは本日はこんなところで。また明日!