未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
今日もとても強く感じましたが標題の通り…2023年4月1日に施行された『こども基本法』の理念は、施行後2年が経過しても、いまだに十分に津山市に根づいているとは言えない状況です。これは津山市だけではないのも事実ですが、津山市議会議員として津山市の現状をスルーできないからこそ、言い続けなくてはならないことで、しっかりと現状を改善できるまで戦い続けねばならないことだと思っています。

法律に明記されている通り、子どもの意見を聴いて政策に反映することは、国や自治体の責務とされているのです。つまり、もはや“やった方がいい”というレベルではなく、“やらねばならない”ことなのです。
子どもの声を聞かずに未来は創れないのです。
ところが残念ながら…現実は、まだまだ追いついていないのが実情です。
「子どもは未来を担う存在」などと、多くの首長や議員がよく言っていますよね。それは間違いない事実ですが、忘れてはならないもう一つの厳然たる事実が、それと同時に「子どもは今を生きる存在」でもあるということです。津山市で暮らす子どもたちは、今この瞬間も学校へ通い、地域で過ごし、喜びや不安、希望や不満を抱きながら日々を送っているのです。
その姿が本当に見えていますか?
子どもたちは確かに未来の主役です。でもそれだけではないのです。
政策とは、未来のためだけでなく、“今”をより良くするためのものでもなければなりません。
子どもの声に耳を傾けていくことは、地域社会に生きる一人の住民の意見を聴くことに他ならないわけです。極めて残念なことですが…公職にある方から、投票権がない者の声を聞いて何になると言われたことは一度や二度ではありません。
むしろ投票権がないからこそ、投票で選ばれた私たちが子どもたちの声を聴くことが重要だとすら思っています。
議会議員として活動させていただく中で、「子どもにとって何がベストなのか」を考える機会は数多くあります。しかし…そこで下される判断の多くには(大人だけの価値観や都合に基づいて決められていないか?)という疑問を抱かずにはいられないのが正直なところです。例えば、通学路の安全対策、学校や図書館のあり方、居場所の確保、部活動の環境整備などなど…子どもが当事者である施策は枚挙にいとまがありませんが、直接子どもたちの声を聴いて決めたというプロセスが欠けていることが少なくないのです。
当事者の声を聴いていく姿勢が、あまりにも欠けていると感じています。

それは子どもたちが主体となる問題だけではないとも考えていますが…子どもたちに関する課題に関しては特にその傾向が顕著です。
子どもたちは“伝える力”を持っています!
「子どもは意見を言えないでしょ!」「わからないに決まっているじゃないか!」という先入観も、子どもの声を軽視する原因の一つでしょう。でも、それは明確に誤りだという事実を私は知っています。
これまでの活動を通じて、子どもたちが自分の言葉で思いを語る力をしっかり持っていることを何度も確認してきました。
彼ら彼女らの言葉はときに、大人よりもはるかに真っすぐであるがゆえに、圧倒的な説得力を持つことすらあるのです。そうした声を聴き取ろうとする姿勢そのものが、自己肯定感や自己有用感、そして「自分たちはこのまちの一員なんだ!」という郷土愛的な意識すら育む第一歩になるのだと確信しています。

もちろん聴くことはゴールではなく、始まりです。
聴くだけでは意味がなく…聴いた上でどう生かしていくのか、どう繋げていくのかが本質であり、それは大人の役割であることもあるし、大人が手伝うべきシーンも多々あるはずです。
とは言え…まず“聴く場”がなければ、始まらないのです。
だからこそ、自治体が策定する計画、あるいは個別施策においても、子どもの意見を反映する仕組みが必要不可欠なのです。今議会でも、この辺りについては掘り下げるつもりで考えていますし、子どもたちから頂戴した連絡に基づいた質問もさせていただく予定ですので必見ですぞ!
これまでも津山市教育委員会をはじめ、各部局に事あるごとに子どもたちの意見を取り入れる姿勢を持っていただくように訴えかけてきましたが…まだまだ制度として定着しているとは言えません。

だからこそ私は、いわゆる子ども議会のような仕組み、学校を通じたアンケートやワークショップの実施や、幅広い年齢層の子どもが意見を表明できる常設的な仕組みなどの導入を今後も具体的に提案していくつもりですし、今回も主権者教育についても質問を行います。
行政や議員が子どもの声を聴くということは、単に耳を傾けるという行為にとどまるものではなく…”よりよい社会を一緒に創る”ことのスタートなのです!
私たち大人の責任は、未来を担う子どもたちにとって、今この社会が信頼できる場所であるようにすることではないでしょうか。
信頼できる津山にしていかねばなりません。
そのためにも、まず声を聴くことから本気で始め…行動していくしかないと思うのです。

本日はこんなところで。それでは、また明日!