未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
津山圏域衛生処理組合議会等もあり、公務も大忙しの一日ではありましたが、参議院議員選挙の投票日が迫っていますので…この記事だけは読んでおいていただきたいなという一昨日のエントリーを、改めて冒頭にシェアしておきます。
津山市はもちろん、日本中どこからでも投票できる全国比例の候補者、山田太郎さんを激推しする内容です。
投票先を決めていない人、選挙に行くつもりがない人にこそ読んでいただきたい…投票先を決めている人の意思を尊重しないわけではありませんが、読んだら気が変わるかもしれないくらいに気合いを入れて書いたエントリーでもありますので、是非お目通しください!

本日は午前9時半より、美作大学公立化調査特別委員会の活動の一環として行われた、美作学園関係者との意見交換会についてご報告いたします。
あくまで“意見交換”という位置づけ、そして”大学施設の視察”という形ではありましたが…2時間を超える長丁場となった今回の会議では、多くの論点が提起されたところです。正直言って、あまり建設的な内容とすることが出来なかったなと、委員長としての進行の至らなさには反省している点もありますが…これまで表には出てこなかった経緯や、改めて問われるべき課題についても、議論の中で浮かび上がってきたとは感じています。まぁ今回はともかく大学当局の皆さまとの第一回目の顔合わせという場でもありましたので、そーゆー意味では、想定通りとも言える着地の仕方ではありました。
美作大学の公立化、何が論点なのか?
まず、大学側からの説明では、当委員会から提出しておいた事前質問等を踏まえて、過去の施設整備や建物の耐震化、新棟の建設計画とその目的についての丁寧な報告がありました。
その一方で、「これほど大規模な建設工事を行ってきておきながら、なぜ今、公立化なのか?」という疑問も委員側から呈されました。これは私自身に市民の皆さまから届く声の中でも多い意見の一つです。大学側からは建設工事は施設老朽化や耐震化対応などの理由により、公立化とは別軸の判断で進めてきた経緯が説明されましたが、見通しの甘さや経営判断の妥当性については、議論が分かれるところ…と言うか、批判は免れ得ないとは、個人的には感じています。

学園側の説明によれば、大学公立化の議論が本格化したのは平成30年頃からではあるが、それ以前から内部では様々な形で進められてきていたとのことでした。背景には少子高齢化等々の諸課題を受けての、大学の存続をかけた学生確保の問題と、地域に必要とされる人材育成の使命があるとのこと。
特に”保育、福祉といったエッセンシャルワークに従事する人材を、地域で育て、地域に残す”という方向性は共感を呼ぶものでしょう。現在でも根強く望む声がある看護学部の新設なども、そうした考え方由来でしょう。しかし、そうした目的達成のための手段が公立化しかないという一点に集約されるかと言えば、それはまた別の視点から問い直されるべきだとも強く感じています。
学問と政治、大学と選挙支援という、ややセンシティブかつ大きなテーマについても、質問や意見が出ました。「大学・学園として特定候補を応援していたのでは?」との指摘も委員の中からなされましたが、大学側は「組織としての関与はない」と明確に否定されています。当然のことではあるでしょうが…教職員個人の政治活動については自由意思に任せているとの説明がありました。難しい話ではありますが、政治と学問の距離感…その独立性と公共性は、まさに現代の大学に問われる命題の一つだとも改めて感じたところです。

大学の側から語られた数十年に及ぶ今までの経緯や、地域との関係性の変化には、重いものがあったと思います。
ただ、今回の意見交換で繰り返し感じたのは…「もっと早く言ってくれれば」「事前に一緒に考えていれば」という双方の想いの交錯です。
市と大学、行政と教育機関…それぞれが重なりすぎることは上でも触れたように問題でしょうが、どう考えても「遠い存在ではなかったはず」と言うか、「遠い存在であってはならない」はずだと私には思えました。しかし実際には、何故かこのような局面まで来てしまったわけです。
誰かの責任、一方の責任に帰すのではなく…真摯に共有するところから始め、未来に繋がる話をしていかなければならない。
そんな空気が場に充満していたように、私には感じました。

今回の会議では、テーマが広がりすぎた感も否めず…焦点を絞った議論の必要性も指摘されたところです。個人的には、少なくとも次回の委員会はなるべく早い段階で、委員のみ、議会のみで開催し、議員間での議論を行った上で、改めて津山市当局や美作学園の皆さまとの対話を重ねていくべきだと考えています。
”大学の存続”や”地域の未来”をしっかりと考えていくためには、正確な情報共有とテーマ設定が不可欠です。
そして何よりも…“市民の皆さまに見える議論”を積み重ねていくことが、議会の責務であるとも考えています。目に見える形で、その手段をお示しできるように、内部で調整しているところですので、ご期待ください!
議会の役割には是か非かを断ずることだけではなく…”課題の可視化”や”対話の仕掛けづくり”も含まれると思っています。
美作大学公立化というテーマは、大学の経営だけでなく、まちの将来像や行政の役割、市民の声の在り方までも問い直す契機です。


意見交換の後には学内を視察させていただきました。私は個人的にも何度も訪問させていただいてきているので、よく知っていますが…図書館や食堂等が開かれていることを知らない同僚議員もおられたくらいなので、市民の皆さまの中にもそういう方も少なくないと思います。犬の散歩をしているような方もお見かけします。
学内に入ったことがないという皆さまは、一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
本記事が、皆さまにも考えていただくキッカケの一つになればと願いながら…引き続き調査・議論を進めていきます。
本日はこんなところで。それでは、また明日!