未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
昨日に引き続き、楽天本社(楽天クリムゾンハウス)にて研修でした。何しろ本社に来られている社員さんだけで約1万人おられると伺っています。そして今回の我々のように何かしらの用事で来られる人も多いはずです。様々な社会インフラに携わる大企業とは言え、一民間企業であるわけですが…その本社へと二子玉川駅から迷わずに行けるように、しっかりと駅から案内表示がなされているとのも当然と言えるでしょう。
ふるさと住民登録制度に特化して学んだ昨日とは企画趣旨が変わり、今日は楽天グループさんによる地域創生に関する諸々の事業についてレクチャーを受けるといった会といったイメージです。今日の研修内容には写真撮影等は控えるように案内されていることや”ここだけの話”も少なくなかったために発信できることは限られますが…担当の皆さまから伺った内容は現場の話が多く、勉強になりました。
楽天の皆さまは“話の筋”がとても明快だったのが印象的でした。
何ごとに対してもいわゆるコスパ、タイパなど言うまでもなく仕事の大前提として考慮された上、取り組んでおられるのだなぁと…普段、あまりにも動きが遅いと感じる現場に浸かっている身として、改めて痛感しました。やはり意識が全く異なるわけですね。そして、さすがに日本を代表するIT企業の一つだけあって、若い方や外国人の方がとても多かった点も強く印象に残りました。ハッキリ言って色んな意味で、議員が見るよりも行政職員の皆さまなどに参加していただきたかったなと感じる点が多々あったことは記しておきます。
今日の流れをザックリ言うと、こんな感じ。
ふるさと納税(最新事例)
民間事業者との連携(地域の「稼ぐ力」をどう作るか)
楽天モバイルについて(当然ここも地域と絡む話になっていた)
その後はオフィスツアー&名刺交換・相談タイム…という、昨日よりも時間的には短いプログラムですが、内容がギュッと詰め込まれたセットです。
楽天×ふるさと納税…都市部も本気出してきた?
まずは地域創生事業といえば…で、ふるさと納税の話。ここでの数字の出し方はわかりやすく、興味深いものでした。2020年を100としたとき、ふるさと納税全体は5年間で約1.9倍に膨れ上がっているのです。そういう意味では津山市の増加も全国的な傾向の中で想定内とも言えるかもしれません。コロナ禍の巣ごもり需要や、昨日も少し触れたような返礼品競争の活発化が背景にあると考えられます。
その一方で、首都圏・政令指定都市では5年間で3.17倍に!
つまり、これまで「ふるさと納税?うちは関係ないよ!」みたいな顔をしていた(?)都市部が、最近になって急に本気を出してきたということ…かもしれません。登壇者の方も「以前は興味ないと言われることが多かったけど、特に最近は“どうしたらいい?”という相談が増えた」というニュアンスのことを言われていました。
つまり、さらに競争が激化しているということ。
流行り始めると急に“みんなやってる”モードになるんですよね…(誰のこととも、どこのまちとも言ってない)。
ふるさと納税は“集める”より“使い方”が勝負、という話
もう一つ刺さったのが、目的の置き方です。ふるさと納税を“財源確保のゲーム”にするのではなく、地域の産業を伸ばし、地域全体が盛り上がる仕組みにするという制度本来の趣旨に立ち返っての筋です。
その上で、楽天さんとしての強みとして挙げられていた点が、圧倒的なユーザー基盤(1億を超える楽天IDの規模感)、グループ全体での購買データを活用した施策(年齢層や買い方の傾向など)、コンサルタントが伴走する体制という大別すると3つのポイントでした。要するに、自治体が「頑張ります!」で単独で走るよりも、信頼できるデータと伴走して“勝ち筋”を作りましょうという話ですね。
ハッキリ言って説得力しかない話だと思いました。
常々言ってきているように、公民連携、官民連携…まぁ言い方はともかくとして、民間活力を今までよりも”超”積極的に取り入れていくことこそ、行政サービスの充実、維持のために必須かつ最大のチカラとなるアプローチです。こうした姿勢は非常に大切であること、しっかり成果を検証しながら成果連動型で企業にもより強い当事者意識を持って取り組んでもらえるな制度構築していくことが重要だと再認識しました。
“返礼品づくり”は、実はめちゃくちゃ行政能力が問われる
あと現場あるあるとして、”返礼品を出すのが意外と大変”という話もありました。総務省ルールが複雑で、基準を満たしてないと出品できないこともあり、自治体側には、他自治体の事例研究や事業者との丁寧なコミュニケーション、職員が専門知識を身につける…というプロセスが求められることになります。
さらっと語られていましたが、結局ここが勝負で、“自治体側の体制づくり”が返礼品の質に直結すると言えるという話だったち受け止めています。楽天市場で圧倒的なノウハウを持っているからこそ、ふるさと納税という制度の運用上…楽天さんという企業には、圧倒的な強みがあることは間違いないでしょう。そのサポートには耳を貸すべきだと素人ながらに感じたところ。
地域事業者の稼ぐ力アップのため、ネットで世界と繋げる
続いて、民間事業者との連携の話…ここでは、超ざっくり言うと、地方は人口減少で仕事が減る→でもネットを使えば、全国・世界相手に商売できる→そのために楽天の仕組みを使って、販路を開拓していくという整理がなされました。
それはそうだよねと思いつつ…地方議員として特に良いなと感じたポイントは、単に“ECやりましょう”に止まる話じゃなくて、物産展的企画や事業者への伴走(課題の聞き取り→改善支援)、ふるさと納税→旅行→お土産購入…みたいな回遊導線など、“地域のファンを作る導線設計”の話に落ちていたところです。
リアルでもネットでも買ってくれた人に「また今度おいで」と投げ、泊まりに来た人には「また買ってね」と返す。
つまるところ、こういう循環をしっかりと回せるように…って話だったと思います。
楽天モバイルの基地局設置は、全方位が望む切実な課題
最後は楽天モバイルについて。料金プランの話や、楽天の携帯電話事業への参入によって携帯料金が下がったことによる経済効果(4兆円規模という話も!)などが紹介されました。ただ結局最も印象に残ったのは基地局を増やしたいので、土地・屋上・駐車場などスペースがあれば協力してほしいという切実なお願いについてです。
もちろん楽天さんとしては事業として取り組まれている件ですが…災害発生時なども見据え、離島など採算的に後回しになりやすい場所も含めてカバーしていきたいというお話もあって、インフラって結局“誰がどこまで責任を持つか”が問われるんだよなぁ…と、”自治体脳”で聞いてしまいました。議員=自治体ではもちろんありませんが…自治体として協力できることもあるのではないかなと、強く感じた点の一つでした。
そして後半はオフィスツアー&相談タイムへ
後半戦は休憩を挟んで、昨日よりは少ないものの…50名強の参加者を4つほどのチームに分けてのオフィスツアー、そして並行して名刺交換・相談スペースには、ふるさと納税担当やモバイル担当の方が立たれてリアルタイムで相談も可能、という運用でした。朝、昼、晩全て無料のカフェテリアに加え、ジムとかマッサージとか美容室とか、託児所にクリニック…凄まじく手厚い福利厚生を目の当たりにしました。
もちろん今回の内容は“楽天さんだからできる”部分もある一方…諸々の取り組みの根底に流れていた”地域が主役になって稼ぐ力を生み出す”という発想自体は、自治体側の覚悟と設計でいくらでも応用可能です。
偶然にも超ご多忙であろう三木谷浩史社長ともニアミスするなど…津山市での議員活動と比較すると、ちょっとした非日常に思える時間を過ごしてきました。もう少しゆっくりしたかったし…出来れば京都の両親のところに寄って帰りたかったのですが、予定の都合で既に津山市に戻ってきています。2日間でのインプットと新たな人脈を今後に生かすべく、動いていきます。
楽天グループの皆さま、本当に有難うございました!
朝昼と何も食べずに動いていたので…ついつい帰り道で何か食べてしまったような気もしますけど、きっと非日常…あれは夢に違いない。リアルだったとしても動いているし頭も使っているので、何一つ問題ないはずですね!
あと、昨日帰りに頂戴したけど写真を載せ忘れていた楽天パンダの可愛いぬいぐるみは、帰ってすぐに娘の遺影前にちょこんと置いておいたのですが…今これを書いている段階で、早速に息子のオモチャになっております。
本日はこんなところで。それでは、また明日!




