ポジティブネガティブどっちが好き?正直者がバカを見ない世へ。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

日本中の自治体と同じように…岡山県そして津山市でも、新型コロナウイルス感染症への対策のために様々な施策が打たれています。それについては当ブログでも何度も取り上げてきた通りですし、間もなく開会する予定の津山市議会9月定例会でも間違いなく話し合われることです。

日本中、世界中の誰もが経験したことがない非常事態の真っ只中に私たちはいます。

そして今後も同様の…あるいは現在以上の感染症の大流行や自然災害といった極めて厳しい状況が訪れることがあるかもしれないのが現実です。

そうした不測の、しかし想定できないわけではない事態に備えていくためにも…今この状況下に真摯に向き合い、しっかりと対策を講じていくことが必要です。それは今目の前にある困難を乗り越えるだけではなく…未来の私たち自身、子どもや孫たちを守っていくことに直結することです。

たちまち求められている支援を行っていく必要に迫られている政治の世界。津山市でも現場の皆さまは独自の施策の推進とともに国や県の施策への対応も同時進行で進めています。

そんな中で先日…国の施策である「子育て世代への臨時特別給付金」について。

津山市内で二重給付の事例が確認されました。

津山市、子育て給付金を二重払い 35世帯に59万円

まず…施策を議会で承認する立場である市議会議員の1人として。

多くの皆さまにご心配をお掛けしたことについてお詫びいたします。

この報道が出た後、厳しいご意見が複数届いております。物凄い勢いで叱られることもあったのですが、ただ実は私としては正直…そんなに悪いニュースだとは考えておりません。

無論、ミスを肯定するつもりは全くありません!

擁護しようという意図ではありません…こうしたことは起こり得るということを言いたいのです。

プロセスに人間が関わっている以上、ミスは必ず起こるものです。

そう考えた上でのリスクヘッジが必要です。なるべくミスが起こらないように制度設計することは言うまでもありませんが…あらゆる施策を講じる際に頭に置いておかねばならないこと。むしろこの程度で済んだことは幸運で、制度の欠陥あるいは履行不徹底を正していくキッカケになったはずです。

次に同じようなことが起こった場合にはしっかりと質す必要がありますが…今回の件についてはしっかりしろという声は現場にはもうすでに十分届けていただいていると思いますので…私個人としては、これ以上追求するつもりはありません。

正直ややヒステリックに思えるほどに、追及すべきだという複数の声が届いておりますので…考え方を明確にさせていただきました。

ミスをした際に正直に名乗り出ることができないような空気感を生み出しては…結果的に全員が不幸になる恐れがあると思うのです。

良いニュースよりも悪いニュース。

個人的には残念に感じることでもあるのですが…ともすると喜ばしいことよりも、悲しみや怒りが湧いてくるような報道の方に…私たちの興味は集まりがちです。目に見えない恐怖と不安を相手にし続けているコロナ禍の中では、この傾向はよりいっそう強くなると感じています。

ただ、必要な措置はしっかりと取っていただいております。

問い合わせがあった方にはお答えしたものの、当ブログでは当時あえて触れることもしませんでしたが…先月発覚した津山市の草加部浄水場の吹付けアスベストの件についても同じです。

ミスやトラブルが起こらないように…今後も必要に応じて物申していきますが、ときには黙って見守ることもまた大切だと考えています。ぬるま湯のような状況を生み出すことと、寛容になることは紙一重ではあるが…全く違うと考えています。

叱るべきは叱り、即時修正すべきです。

ただスケープゴートを生み出すことが仕事の正確性や精度の向上に寄与するのは短期的な効果で、結果として必ず不幸な結末に繋がります。

今回の二重給付の件では、対象者35世帯の全てに電話でお詫びと状況説明を行った結果…全ての方に返納を了承いただけているそうです。当たり前の話ではありますがこの件、二重給付を受けた…つまり黙っていれば得をしたかもしれないにもかかわらず正直に、わざわざ市役所に連絡してくださった市民の方がおられたということです。

正直者が馬鹿を見るような津山市であっては…そんな社会であっては、なりません。

市民の皆さまの寛大なご対応を温かく頂戴して感謝して…今回の一件の反省を生かし、今後こうした事例が発生しないように努めていかねばなりません。

ご期待を裏切らず、しっかりと応えていけるように…正直に誠実に政治に向き合っていくことが行政、そして政治家や議員といった議会人の役割でもあると考えています。

あ〜あ。

それなのにな!

諸々の政治の不祥事でご不快になられた皆さま、申し訳ありませんでした。

私自身にはいつでも率直なご意見を寄せていただいて構いませんので…情報提供等含め、引き続きお声を届けてやってください。いただいたご意見・ご要望は無駄にしません。

津山市同様に、三浦ひらくも必要だと思われる対応をしっかりと取らせていただきます!それでは本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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