未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
日付としては10月31日の話ですが、午前中の子どもの事故予防議員連盟の集まりを途中で抜け出し、品川区から国立市まで移動しました。それはローカル・マニフェスト推進連盟の決算フォローアップセミナーに参加するためです。国立駅から近い場所にある連盟の事務所にて会場+オンラインのハイブリッドの形で開催した、今回の勉強会への参加者は約45名ほどでした。
7月に開催した決算審査直前集中セミナーからの続投組も多く、決算を起点に、次年度の予算・運営改善への橋渡しするという視点で、具体的手法や取り組み結果をベースにした非常に実践的な知見が交わされた濃い時間となりました。私は連盟の役員を務めさせていただいているため、いわば主催者側でありますが、研修費も支払った上での参加であり、有料セミナーゆえ資料共有や詳細ノウハウの開示は控えさせていただきますが…今回も超絶勉強になる内容だったことは間違いないと断言できるところです。
地方議会議員仲間の皆さまには超オススメ!
どんな内容だったか、ポイント程度の共有ならば問題ないと思いますし備忘録的な意味も兼ねてまとめておきます。興味関心を持ってくださった方は是非、次回以降は一緒に受講しましょう。ネットワーク構築や知見の幅を広げること、議会質問、決算質疑の質を高めることに直結する学びを得られます!
メインスピーカーを務められたお三方のお話の要点を超ザックリ。
江藤敏昭・大正大学 教授
・政策サイクル(提案→実行→検証→改訂)を、決算で回し切ることが肝で、決算は終点ではなく次年度を変える起点。
・人口減少・公共施設の老朽化などの問題から目を逸らさず、地域経営の将来展望を持って再編を設計する必要がある。
・コストカット的な行財政改革だけでなく、住民サービスの質を落とさない工夫を図ってこそ。
・改革が遅いほど指標となる数値が悪化し、裁量財源が痩せていくわけで、まずは現状の正確な見える化から。
・6月頃から決算準備に着手し、会期中は“数字確認”よりも論点整理と改善に時間を割くような審査を(先行自治体の運び方も紹介)。
・また江藤先生からは津山市のこれから先について気に掛けていただけるような話を勉強会時間外でいただき、感謝。
川上文浩・岐阜県可児市議会 議長
・予算・決算の審査サイクル設計と運営の実態について、可児市議会の実例ベースで説明(委員会代表質問や議員間討議で合意形成を図る現場の知見など)。
・事前通告を徹底し、数字確認は事前に読み込み確認する形で済ませておき、審査では政策の中身に集中する。
・重点事業点検報告書への掲載事業選定は、委員長・副委員長+執行部の合議で行う。
・議会からの提言に盛り込めなかった論点も委員長報告等で執行部と市民に対してしっかりと伝達する。
・自主財源(入札差金・税外収入・ふるさと納税等)の性質と不確実性を踏まえた上での点検の重要性。
・基金などの資金運用の考え方(預金利息頼みからの見直しや債券運用の是非についても言及あり)や、体育館空調整備の話など、津山市議会で取り上げ続けてきている住民福祉に直結する案件のチェック視点についても。
子籠敏人・あきる野市議会 議選監査委員
・監査を決算審査に活かす視点を持つことの大切さ、決算審査意見書を読み込むことの重要性。
・ポイントとして執行率の低い事業、歳入の払戻や歳出の戻入など“いつもと違うお金の流れ”に注目。
・監査は“警察役”ではなく改善のためのチェック。過度な糾弾に陥らない目的適合の姿勢と、監査側の内部評価課題にも言及。
・議員間討議ならぬ議選監査委員同士の”討議”で論点を深める運用など、議会の監視と監査の連携が鍵。
江藤先生や川上さんの話ももちろん参考になりまくる点は多々ありましたが…特に監査委員としての立場からお話くださった子籠さんのセッションには、私自身にとっても学びが多すぎる実務的な内容が豊富に盛り込まれていたと感じています。ただ上に書いたような理由で公開を控えた方が適切だと思うこともあるので、勉強会中のメモを参考に一旦はまとめて書いたんだけど…やっぱやめとこうと複数の項目を削除したところです。
いや本当、全議員に参加していただきたい会でした!
会の最後には、締めの挨拶をさせていただきました!
そして、私の“持ちネタ”ではありませんが…自治体運営を“家計”に置き換え、決算資料=家計簿、基金運用=預金管理として、家計簿(決算)と通帳(基金・現預金・債券等)をしっかりチェックして運用しないと、生活水準を上げる(=住民利益の向上)ことは難しいよね…だから決算審査頑張っていきましょう的な話をさせていただきました。
しかもこれは間違いなく、行政や議会だけの話ではなく、市民の皆さまと一緒に考えていかねばならないテーマです。
だからこそ、代表である私たち議会果たすべき役割は、これからもっと重くなる。
そんなわけで最後に案内もさせていただきました。
江藤先生にもお話しいただきますし、今回の会場である法政大学の廣瀬先生、そして北川先生をはじめとした錚々たるメンバーにご登壇いただく「地方議会サミット2025」の開催が11月8日(土)・9日(日)に迫っています。会場で私にも会えるはずの現地参加はもちろん大歓迎ですし、オンラインでのアーカイブ視聴も可能です。
まだ間に合う…お申し込みはこちらから!
津山市議会の同僚議員にも毎年何名もご参加いただいていますし…議会・委員会単位での参加、議会事務局や職員の皆さま、一般の方々も申し込み可能です。
しかも議員以外なら半額でっせ!
ご参加、お待ちいたしております。そして、勉強会の後には雨の中…この日の振り返りをするという名目(?)でお楽しみの懇親会へ。一次会は超雰囲気のある最高に美味い鰻のお店、二次会も良い感じの居酒屋、三次会のラーメン屋でも大盛りご飯付きで家系ラーメンを貪るという、デブまっしぐらパターン。
仮装しなくても、お腹も心も大満足のハロウィンとなりました。
ただ…勉強会や視察で得た学びは現場で実装して初めて価値になること。津山市の未来図に落とし込めるよう、動いていかねばなりません。
大切なのはむしろこれから…未来より大切な過去などないはずです。
本日はこんなところで。それでは、また明日!






