未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
各種報道にもありましたが、昨日は第5回目となる「美作大学の公立化に関する有識者検討会議」が開催されています。いわば総まとめ回とも言える会議…その内容の最も重要なポイントを把握していただくには、すでに公開されている有識者検討会議報告書をご確認いただくのが最も適切だとは思いますが…報告書は50ページ以上あるし、概要版でも4ページあります。
当ブログは”みうらひらくブログ”です。
良くも悪くも、私のフィルターを通して…情報を整理してお届けすることが、その役割だとも思っていますので…津山市にとって極めて重要な論点がギュッと詰まっている”はず”ですし、まぁ読み続けてみてもらおうと思って…結構詳細にまとめてみたんだけど…正直言って、割と有識者会議そのものについて批判的な印象を与えるであろう内容になってしまったので、ちょっとこれは、美作大学公立化調査特別委員会の委員長を務めさせていただいている身の発信としても、現段階であまり適切だとも自分でも思えなかったので…一旦それを全てボツにしました。
で、報告書そのものの概要版を生成AIちゃんに読み込ませて、まとめてもらいました。
その結果がこれ。
第5回有識者検討会議では、美作大学が津山市にもたらす経済波及効果(生産誘発額)は年間約19.1億円と示され、専門職人材育成と地域貢献を担う重要な教育インフラと確認されました。少子化等で私立のままでは赤字拡大が必至とされ、公立化が最も実現可能性の高い選択肢と評価される一方、施設更新費など将来の財政負担リスクや、附属幼稚園、市内幼児教育との関係、新学部創設の是非を含め、街づくり全体の視点から慎重な判断と継続的な議論が必要だと整理されました。
…もうこれで良いでしょ。
これ以上、グダグダ書かなくても…有識者会議の場で何が話し合われたかを非常に端的に正確に、まとめてくれていると思います。多分、これ以上に上手に簡潔にまとめることができる人間は、あの場所にほとんどいなかったのではないかなと個人的には思います。しかもこれ、30秒も掛からずですからね…俺は負けんって、自信がある人は異論も受け付けますが…少なくとも私には無理だからこそ、当ブログでは毎回グダグダと”ひらく節”を描き散らかしているわけです。
今回の会議では、これまで4回の議論を踏まえた報告書(詳細版・概要版)の案が示され、その内容確認と最終の意見交換が行われたわけですが…その詳細を書く気にも、あまりならないのが私の偽らざる率直な気持ちでもあるわけです。傍聴に入っているだけの身ですから、発言権はなく…質問したくてもできないわけですが、ツッコミどころが少なからずあったことは間違いなく、問題意識は私以外の同僚議員からも聞こえてきていましたし…何なら、傍聴に入っていなかった市民の方からもすでにご意見が届いているようなところです。
色々と甘過ぎると思うのよねぇ…。
有識者会議としての結論は、単に一つの私立大学を救うor救わないという話ではなく、“地域における高等教育という社会的インフラをどう維持し、街づくりに生かすのか”を問うテーマであるという方向性に、かなりはっきりと軸足を置いたものになっています。
ただこれ…言われなくてもわかっている話じゃないか?
大学公立化検討事業の予算は1,604万円…公立化の実現性と有効性を検証するため、長期的な収支見通しや地域ニーズなどの調査・分析を行うとともに、専門的かつ客観的な見地から評価するための会議実施にかかるお金として、全額が一般財源からの拠出で、今年度予算計上されているわけです。
ただ会長が総括された話などは非常に本質的でしたので、それらを踏まえて…まぁこーゆー話だよねって内容を、ザックリまとめておきます。
地方における高等教育は、上下水道や交通インフラと同じレベルで「社会的基盤」として考えるべき。
これまでは、美作大学という「民」の力で、そのインフラを支えてきたが、少子化・経営環境の悪化により、その維持が難しくなっている現状がある(ただそれは何十年も前から見えていたよねってのはツッコミを入れざるを得ない点)。
だからこそ「民か公か」のラベルの問題ではなく、プライベートセクターが担うのか、パブリックセクターが担うのか、それをどう組み合わせていくのかを冷静に選択する局面にある。
…というような市民へのメッセージだと受け取りました。
公立化の検討=税金ジャブジャブの甘やかしというような雑な図式ではなく、地域における教育インフラを今後も維持する責任主体をどう設計するかを問うプロセスなのだと位置づけている点が重要です。
公立化シミュレーションは希望とリスクの両方が見える数字だと整理されて報告されていますが、試算は“うまくいった場合”に寄っている印象が強い、つまり甘い…安心できるとは到底言えません。例えば、より厳しい入学者のシナリオでも財政上耐えられるかなどの追加試算とリスク開示が不可欠だとは感じています。
率直に言って…私にはリスクの方が大きく映っているところ。
最終回らしく(?)、委員からは信頼性を高めるための数値修正などについても意見が出ました。特別委員会では独自の調査も予定していますが、今回の結果を受けての話も必要になってくると考えています。報告書の内容については読み手目線での修正指摘もありました。細かいけれど超大事なところを詰めていく姿勢は、そのまま報告書の説得力に繋がるので大切なことだと感じています。
この有識者会議は、「公立化すべきor公立化すべきでない」という結論を乱暴に出すわけではなく、前提条件を徹底的に整理してくれた場だったと受け止めています。
じゃあ、誰が結論を出すのか?
それは他でもない、市民の皆さま自身です。
皆さま一人ひとりの声に、市民の代表として議席を預かっている私たち議会議員が、正面から向き合って…各々が賛否を明らかにしていくのです。それが議会制民主主義の基本です。
ここからが本番ですので…津山市議会にご注目ください!
有識者会議の報告書は「判断材料」であって「最終決定」ではありません。津山市としてどう判断するのか、そのプロセスに議会がどう関与し、市民の声をどう反映させるのか。ここを曖昧にしたまま、形だけ進めるようなことがあってはなりません。
引き続き…私自身も市民の皆さまに分かりやすく情報を届けつつ、質問や提言、チェックを続けていきますので、ご意見・ご感想・ご要望等…お寄せください!
本日はこんなところで。それでは、また明日!




