美作大学公立化調査特別委員会で見えたもの。堂々巡りの限界と、隗より始める大切さ。市民に見える議会へ!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日午後からは、美作大学公立化調査特別委員会。

市長交代後でもあり、先の質問戦でその一端が示された新市長の考え方も踏まえつつ…津山市が直面する最も大きな課題の一つと言って良い、”美作大学公立化”というテーマに関し、委員会としての論点整理と進め方を協議した、という内容でした。特別委員会として今後何を調べ、どんな論点を立て、誰と向き合っていくのかを整理する場でしたので…派手さはありませんでしたが、ここを雑にすると後の議論が全部ブレかねない、重要な回だったとは受け止めています。

まぁ重要でないような委員会なら、そもそも開く意義もありませんけどねッ!

美作大学の公立化をめぐる話は、ともすればすぐに「公立化するのか、しないのか」の二択に押し込められがちです。しかし、そんな単純な話なら、わざわざ特別委員会など設ける必要はないとも言えるでしょう。問題は、その判断に至るまでに何を確認し、何を見極め、どんな材料を揃えるべきかということです。

今回も委員の皆さまからは、津山市単独で考えるべき話なのか、圏域として見るべきなのか、県との関わりはどうあるべきか、公立化だけを前提とするのではなく民間との連携など他の可能性もあるのではないか、地域に本当に必要な人材とは何か、大学側にどこまで体力と準備があるのか、将来の財政負担をどう考えるのか…等々の、本当に様々な意見が出ました。どれも重要であり、私自身も市民の皆さまからもしばしば聞くような内容もあり、掛け声だけで片付けて良い話ではないと感じながら耳を傾けていました。

個人的に今回だけでなく毎度心掛けていることですが…今回は特に委員長として、この委員会を結論を叫ぶ場ではなく、論点を整理する場として運営することを意識しました。光井市長が公立化の是非の年度内の判断は難しいと先送りを表明された以上は…今はまだ、勇ましい言葉を並べて議論を戦わせるような段階ではないと言えるでしょう。まずは足元を固めることが先ですし、そもそも本事業について議会内で意見を戦わせること自体が、あまり建設的だと思えないのも、私の正直な印象です。

その中で改めて、皆さまの意見に共通しているなと感じたのは、執行部の説明を聞いているだけでは足りないということです。もちろん市の考え方を把握することは大前提ではありますが、この問題の当事者は行政だけではないわけです。

大学・学園側が何を考え、何を目指し、どこまで準備しており、どんな構想や覚悟を持っているのか?

そこに直接向き合わずして、まともな議論ができるはずがないという思いは、複数の委員の皆さまの声からも明確に汲み取れました。誰かが用意した資料を読んで、もっともらしく頷いて終わるだけなら、議会の存在意義が問われるのもまた、当然のことです。主体的に動いてこその特別委員会だとも言えるでしょう。

一方で、この種の会議には毎度お馴染みの難しさもあります。

前にも何度も聞いた話がまたしても出てくる…少し言い回しが違うだけで、中身はほぼ再放送だったり、聞こえの良い理想論が語られても、現実の制度設計や財政負担、地域の実情にどう落とし込むのかが全く見えない無責任な話だったりすることもあるように感じます。

一般論としても議会では珍しくないこと。

もちろん、発言の自由はできる限り担保されるべきです。表現の自由を守る活動にも取り組み続けてきている身として、そこは強く信じています。異なる意見が出ること自体は健全ですし、委員長が力ずくで口を塞ぐような運営をするのは横暴以外の何物でもないと思っていますので、そんな進行をしたいとは全く思いません。しかし同じことを繰り返すことと、議論を深めることは全く別物です。限られた時間の中で、意味の薄い反復に皆の時間が削られていけば、そのしわ寄せは本来深めるべき論点に向き合う時間を奪う形で必ず出てくるでしょう。

だからこそ発言の自由を尊重しながらも、必要以上の堂々巡りにはしないという運営が求められます。無理に抑え込むつもりはないけれど、漫然と時間だけが過ぎる会議にもしたくない…分断を煽るような場にしたくないからこそ、なおさら論点は論点として整理し、次に繋がる形にしていく必要があるという意識で委員会運営に臨みました。

ここで大切になるのが、議会自身の透明性です。

私はこれまでも、こうした委員会のオンライン中継や録画配信を実現すべく働きかけてきたところです。議会の中で実際にどんな議論が行われ、どんな発言があり、どこで話が深まり、逆にどこで足踏みしているのか…現実の議論の様子を、市民の皆さまにこそ見ていただくべきだと考えているからです。

しかし、残念ながら実現には至っていません。

都合が悪い方がおられるのかどうかわかりませんが、少なくとも、委員会の中身がまだまだ十分に開かれていないのが現状です。有難いことに、本日も傍聴に入ってくださっていた市民の方がおられましたが…平日日中に時間を割いて足を運んでくださる方は超が付くほど希少です。委員会での審査の様子が公開されていない状況は健全ではないと思っているからこそ、常任委員会の会議録公開などにも尽力してきましたが、特別委員会の会議録については未だ非公開のままです。

執行部に透明性の高い議論や情報公開を求めたり、学園側に対しても丁寧な説明やオープンな姿勢を求めるわけです。

そこまで言うのであれば…肝心の自分たち議会の議論を市民の皆さまに見えにくいままにしておくってわけにはいかないはずです。これでは、さすがに筋が通らないところ…他者に説明責任を求めるのであれば、まず自分たちも最低限、議論の内容を市民の皆さまに開いていくべきだと、本日は改めて強く感じました。まず隗より始めようぜってこと。

うっかり話が逸れかけましたが…美作大学公立化問題は「丁寧に議論が必要です」と言い続けていれば済む話ではないわけです。丁寧さは必要ですが、それを先送りの言い訳にしてはならないし…いつまでも先送りできるはずもないことです。美作大学の公立化は、単に学校の名前や設置者が変わるかどうかという話ではなく、津山にどんな人材が必要なのか、地域の高等教育をどう位置付けるのか、大学(学園)と行政と議会、そして地域全体がどこまで責任を持って未来を考えるのかという話です。

拙速に進めてはダメだけど先送りもダメ…この当たり前だけれど一番難しいバランスを、現実の議論としていかに形にしていくかが、今まさに問われているわけです。そうした問題意識を共有しつつ、次回以降に向けて、委員会として何を調べるのか、どのような形で独自の調査を進めるのか、そして大学・学園側ともどう向き合っていくのか、その柱を整理していく方向で話を進めました。派手な結論は出ていませんが、雑な結論を出さないための土台をどう作るかという意味では、かなり重要な時間だったと思っています。

ヌルい空気で流すつもりはありませんし、違いを煽って場を壊すつもりもありません。

言うべきことは言い、整理すべきことは整理し、曖昧なものを曖昧なまま通さない…そして何より、議会自身がもっと開かれた存在であるべきだということを発信し続けていきます。

アイキャッチ画像は委員会での議論終了後、第2ラウンドのため(?)控え室を訪れてくださった、ほかぞの千晶議員との珍しい2ショット写真。ほかぞの議員は非常にアクティブでフットワーク軽く、自分自身で”やってみる”ことを信条に動かれている印象があります。今回も色々とお気づかいいただいて感謝です。馴れ合うことはありませんが…必要に応じて、会派やイデオロギーを超え、津山市議会もチームとしてまとまっていけるようにしていけたらと願っています。

夕刻には久しぶりにお会いする市民の方のお宅で、美味しいコーヒーをいただきながら…ちょっと先が楽しみになるような、ワクワクするようなお話も伺えました。時間が経つのが早かったです。

私自身ももっと頑張らねば!

本日はこんなところで。それでは、また明日!

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。