変化の時代にふさわしい津山に向かっているか?6月議会開会前日、谷口圭三市長が町内で市政報告会を実施。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は、消防団でのポンプ点検や市民相談などを経て、午後からは私が住んでいる町内会において、谷口圭三津山市長による市政報告会が開かれました。結論から書いてしまうと、内容については私としては言いたいこともありましたので…それは明日から始まる津山市議会6月定例会において、質問戦(16日から!)などでの言動に反映させていただくこととします。

新時代を”築く”大いなる挑戦。

このように題された市長のプレゼンを聞きに…日曜日の昼間に、地域から40名超の皆さまが集まられました。本当は若い層にこそ聞いていただきたい話ではありましたが、自分より若い方は少なかった印象。ただ皆さま非常に熱心に聞き入っておられましたし、市長のお話も熱が入ったものでした。議員を務めさせていただいている私が最後方に陣取ってパソコンを叩きながら聞き入っているのも把握しておられる中で、かなり踏み込んだ発言もしてくださったと感じています。

来年2月に迫った市長選挙も睨んでの取り組みだとは思われますが、こうした市民への情報発信と、質疑応答による生の声への傾聴の姿勢を実際にアクションに移すこと自体は、市民としても市議会議員としても、とても素晴らしいことだと感じます。開会にあたっては、私自身も町内会長に続いて地元選出議員ということで一言だけ挨拶させていただいたのですが…その中でも、せっかくの貴重な機会なのでガンガン質問していただきたい旨を申し上げたところ、本当に皆さまから非常に活発な意見や質問が出て、とても興味深いやり取りを拝見させていただいたところです。

中にはまさに今回の議会での一つの切り口として考えていた話をビシッと言われた方もおられましたし、非常に独創的なご自身の構想を市長にぶつけられた方などもおられ、1時間半ほどの予定時間はあっという間に終わった印象でした。

同じような取り組みは、すでに幾つかの町内会単位などで行われているようですし、今後も開催していくおつもりだとは思いますが…これは当然にすべての津山市民の皆さまにとって関係がある”はず”の話です。誰よりも津山の今と未来に対して確かな展望と覚悟を持って臨んでおられるはずの市長ご自身から報告された内容をもとに(資料をいただいたわけではないので漏れもあるかもしれませんが…)、現在進行中の津山市の重要な取り組みについてザックリとご紹介しておきます。

道路と交通インフラの整備

まず大きな柱となっているのが、時間と距離の短縮を実現するための道路整備です。岡山・津山間の幹線道路整備はもちろん、日常生活に密着した道路補修も含め、救急搬送への貢献などで命を守る役割も期待される重要なインフラ事業です。AIデマンド交通の導入や、自動運転バスの運行に向けた国の補助金確保なども進められていることが共有され、未来の移動手段が着実に形になりつつあるのかなとは感じましたが、目の前の困りごととして公共交通に関しての要望は今回も多く出ていました。

スマートシティとデジタル化

津山市はデジタル技術を活用した行政サービスの向上に積極的に取り組んでおり、スマートシティ構想は他自治体からも注目される水準にあると説明されました。報道資料などを動画も用いてわかりやすくお伝えいただいたところですが、まだまだ十分には使われておらず市民参加型の利便性向上策を今後もさらに拡充していく必要があるとの趣旨の発言があったように聞こえたことを含め、改善点は多いと感じています。

文化・観光資源の活用

津山の魅力を再発信するために進められているのが「津山まちじゅう博物館構想」です。津山城・城下町泊プロジェクトの中では施設を単なる展示施設にとどめず、宿泊や宴会機能も備えた複合的な文化・観光拠点として整備を進めることや、「森の芸術祭」など文化イベントの成功事例の定期開催への期待が寄せられていることなども話題に挙げられました。個人的に期待しつつも、難しい面があることも承知していますので、注視していかねばと思っている分野の一つです。

子育て・教育支援の充実

第3子以降の出生に対する独自支援金制度の実施や、不妊不育治療助成なども充実させる方針が示されました。特に不妊不育治療については十分であるとは言い難いことを議会で何度も言わせていただいてきていますが…「気持ちとしては全額補助したいくらい」だと言われる姿勢を施策に反映していっていただきたいところ。教育に関しては学力テストの成績向上や多様な学びの場の整備に向けて動いていること、議会でも一悶着ありました公認プールの建設を進めていることなども触れられました。

環境と次世代エネルギー

JR西日本と連携しての、水素エネルギーを活用した鉄道の導入構想も進行中と伺いました。地域での水素エネルギーの利活用を促進することで、水素のまち津山を標榜しているとのこと。津山駅周辺の再整備を含め、持続可能なまちづくりと脱炭素社会への移行にも着手しており、内陸部での先進的な取り組みとして国からの補助対象にもなっていることが報告されました。流行り言葉として片付けられることもありますが…持続可能性を考える姿勢は極めて重要だと思っています。

地域経済と産業振興

企業誘致による雇用創出、地場産業振興、そして地元材を使った住宅建設への補助など、地域経済を循環させるための具体的な施策に注力していることを強調されていました。リスキリングセンターを設置することにより、若者や女性の活躍を後押しする取り組みも強化していくことへの言及もありましたから、これが形だけのものにならない実効性ある取り組みとなるように後押ししていかねばならないと思っています。

財政と公民連携

最後のまとめの部分では、厳しい財政状況の中でも、貯金(財政調整基金)の積み増しと借金の削減を両立してきた成果を訴えられました。今後は、官民連携(PPP・PFI)による公共サービスの維持と強化に軸足を移しつつ、市民サービスを守っていくという姿勢が肝要だと言われていました。地域資源を活用した民間活力の導入が幾つも実際に進められているところです。これについては私も今後の自治体運営を考えたときに必要不可欠な視点であり、積極推進すべしと訴え続けてきていますので、大いに応援しているところです。

政治家の取り組みなどを報告する会には、議員をさせていただいていることもあって何度も参加してきています。こうした会では総じて良いことばかり並べられる印象があります。今回も冒頭に触れたようにツッコミどころもあり、参加された方からは、厳しい声も届けられていました。

誰もが輝く拠点都市津山をつくるために、変化の時代にふさわしいまちづくりを進める。

こう言われている以上は、実際に努力していただかねばなりません。

市長の影響力は極めて大きいものですが、市政は、誰か一人だけが引っ張っていくべきものではなく、市民一人ひとりの関心と参画があってこそ力強く動いていくものです。

今日も改めて何人もの皆さまから直接声を掛けていただきましたので…私自身も市議会議員の一人として、市民の皆さまの声を現場から議会の場へと届け、必要な提言を重ねながら、より良い津山の未来を実現するために汗をかいてまいります。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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