未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日はタイトルの通り…昨日も打ち合わせを行なっていた大人の社会見学『津山市議会編』 の講師(?)的役として…津山市議会の議場などをフル活用しながら、参加者の皆さまと楽しい時間をご一緒させていただきました。
主催は津山市地域振興部生涯学習課。
議会としては共催事業と謳っていますが、事実上は乗っからせていただいた感じ…座学あり、見学あり、質疑応答あり…という、まさに「大人のための議会社会科見学コース」になったのではないかと感じています。「市民に開かれた市議会」を掲げている津山市議会ではありますが…情けないことに何をやっているのかわからないという声を、今でもしばしば頂戴します。議員にならせていただく前から議会と市民の距離を近づけることを目標の一つに掲げてきた私としてみれば、こうした趣旨の企画はまさにウェルカム。
主に議会活性化調査特別委員会で議論を重ねた結果、実施するということで決まったと理解していますが…今回は議長でも副議長でもなく、色々とあって会派ツヤマノチカラの仲間である田口浩二議員と私の二人で対応させていただいた次第です。
平日の日中開催にもかかわらず、27名のお申し込みを賜り、抽選で15名に絞り込み。
しかも、20代から90代までという、ビックリするくらい幅広い年代の皆さまにご参加いただきました。
ハッキリ言って…一番楽しませていただいたのは、私自身かもしれません。参加者の皆さまにお願いしたアンケート結果は現在、生涯学習課さんで取りまとめていただいているところだと思いますが…それらも参考にしつつ、今後もこうした企画は議会として積極的に行なっていきたいし、関わっていきたいと強く感じています。
集合場所は「全員協議会室」でした。
一般の市民の皆さまからすると、「そんな部屋が市役所内のどこにあるの?」というレベルの“秘境スポット”かもしれませんが…実は議会関係ではかなり使用頻度の高い部屋です。逆に言えば議会関係以外ではまず使われない部屋でもあるので、何年も前にこの部屋の有効活用について財産活用課の皆さまとお話したこともありました。
会のスタートにはピッタリの場所だったと言えるでしょう…実際の津山市議会定例会のスタートも、この部屋からと言って良い場所です。まずは生涯学習課さんから参加のお礼と企画趣旨の説明があり、その後、田口、三浦とご挨拶をさせていただきました。田口さんが意外と(?)おカタい感じの挨拶をされたこともあり、私としては「楽しい一日にしましょう!」とってことに言わせていただきました。2時間ほどしかないのに一日って言われてもな…ってのは、言った瞬間に自分でも思いましたが…。
そして議会事務局次長から津山市議会についての丁寧なレクチャーがありました。津山市議会の公式サイトで公開しているキッズページ、子どもたち向けの説明の際に使っている資料をベースに、大人向けにアレンジした内容で、とてもわかりやすくまとまっていたと思います。あれは誰がまとめたのか確認するのを忘れていましたが…個人的にも今度使わせてもらおうかしらと企んでいます。
初めての方にもイメージしやすい構成で、ボリュームが多過ぎるかなと思うような場面もありましたが、持ち帰ってじっくり読み直してくださる方もおられると思います(思いたい!)し…実際とても良い資料&プレゼンだったと思います。ただ…ついつい私としては、少しでも盛り上げるために(?)プレゼンに茶々を入れるような…漫才的な形式でやりたくなってしまったので、もしかしたら次回以降(次回以降のニーズと出番があれば!)、さらにパワーアップさせられるかもしれません。
導入の座学の後は、いよいよと言うか早速と言うか…本日のメイン会場(?)と言えるであろう議場へと移動しました。ここからは議員にバトンタッチということで…まず田口議員から議場内の設備や配置等について、ざっくり&わかりやすく説明いただいた後、皆さまには議長席や市長席、各議員の議席などに座っていただき、写真撮影を楽しんでいただきました。
議場で絶大な権限を持つ(?)議長席は大人気で、写真撮影の順番待ちまで発生していました。議場自体、基本的には市の幹部職員と議員以外は普段はまず入ることのない場所です。実際に入っていただき、議場が見渡せる議長席にも上がっていただき、「ここでいつもああやって議論してるのか…」
と実感していただけたのではないかなと思っています。
ただ、実際には15人中、傍聴に来てくださった経験がある方は2名のみ!
YouTube等でチェックしたことがある方もお二人だったので、そういう意味では今まで議会の活動にあまり触れることがなかった方々にご参加いただけたことを、とても前向きに捉えています。
そしてここから、私の“悪ノリ”と言うか…完全な思いつき企画発動!
せっかく津山市議会自慢(?)の「電子表決システム」 があるわけですから…”説明を聞いて、見て、写真を撮っておしまい”では、もったいないでしょ…ということで、その場で急遽、名付けて「みんなで採決してみよう体験」 をすることに決定!忙しい中をご同行くださっていた地域振興部長に市長役を無理矢理に押し付け、田口議員には議長役を任せて、参加者の皆さまには議員席に座っていただき、採決のデモンストレーションを行ったのです。
ちなみにこの電子表決システムは、以前…議員にならせていただく前のブログでも(割とボロクソに)書いたことがありますが、導入にザックリ2,000万円ほどの税金が投じられている代物です。
どうせあるなら、ちゃんと使い倒さなきゃ損!
一切の打ち合わせなしの無茶ぶりをブチかましたにもかかわらず…田口”議長”の指名で、”市長役の部長”から 議案の提案理由説明をアドリブでお願いして、その後に質問を経て採決してもらうことで、議会の流れを体感していただこうという趣旨でした。
これは大成功と言って良かった…ハズ!
部長、いやさ市長は…さすがは現場のプロフェッショナル。非常にわかりやすく、説得力のある“提案理由”をスラスラとお話しくださり…田口“議長”も、さすが前副議長(いつでも議長を任せられますな!)スムーズな進行をしてくださって、想像以上に「それっぽい」議会体験 になりました。
そして肝心の、採決した”模擬議案”の中身はズバリ…「今回のような大人の社会見学事業を、今後も継続して実施していくべきか」というもの。
「おもしろい、また参加してみたい!」 → 賛成ボタン
「いやぁ、そうでもないかな…」 → 反対ボタン
ストレートな選択肢でした。わかりやすく皆さまが判断できるテーマとは言え、採決のタイミングではまだ社会見学は始まったばかり。「え、もう判断するの?」と戸惑われた方もおられたと思います。それも当然のこと…だからこそ質問タイムも大事なんだよってことや、資料を議会に示してもらうことの重要性などにも言及しつつ…本気モード(?)で、私自身もマイクを握って、本番さながらの質問&答弁のやり取りを展開しました。
その雰囲気に乗っていただいたおかげか、参加者の皆さまからも自然と質問が飛び出し、「ただの見学」ではなく、対話型・参加型の“なんちゃって本会議” を体感していただけたのではないかなと思います。
そして気になる最終的な採決の結果は…賛成14、反対1。
判断理由は怖くて(?)伺っていませんが…しっかりと反対ボタンを押してくださった方がおられたことも含めて、”同調圧力に流されない一票”の大切さを、逆に体現してくださったようにも感じています。
…というわけで、仮想の世界ではありますが、社会見学事業は無事に(?)、「賛成多数」で可決されましたので、是非また行いたいと考えています…これは真面目な話。
採決体験後には、シャイな方々を除いての集合写真をパシャリ…それが本日のアイキャッチ画像です。今回はマスクする人数があまりにも多過ぎて…ひらくマで対応することを諦めてしまいました、誰も文句言わないとは思うけど…ごめんなさい!
※顔を出してもらっても全然構わないと言ってくださった方もおられましたが…私自身の判断で、今回は田口議員以外は全員マスクさせていただきました。
その後は、ふだん市民の皆さまが入る機会のほとんどない、正副議長室、会派控室、委員会室などをご案内しました。正直なところ、私自身も議長室に入る機会は多くありません。だからこそ、こういう機会に市民の皆さまと一緒にこの空気を味わえるのは、とても貴重だなと感じました。
また、それぞれの部屋の役割や実際の使われ方を説明している間や、移動の合間合間にも、参加者の皆さまからは本当に多くの質問をいただきました。最後は再び全員協議会室に戻り、質疑応答の時間を取っていたのですが…その時間すら足りなくなるくらい、熱心に色々と尋ねてくださる方が多く、こちらも身が引き締まる思いでした。
大人の社会見学、この段取りをしてくださった生涯学習課&議会事務局の皆さま、そして何より、平日の日中にも関わらず参加してくださった皆さまに、心から感謝いたします!
ちなみに実際のところ、本事業にかかっているコストは、ほぼ人的コストのみ。
今後も継続的に実施できるなら、「つやまの水」のペットボトルくらいはお出ししても良いのでは…なんてことも個人的には思っています。
議会は、議員のものでも、市役所のものでもなく、市民の皆さまのもの。
今日のような体験の積み重ねが、「議会って案外身近なんだ」「もっと関わってみようかな」という思いに繋がっていけば最高です。今回は参加したいという皆さまの思いに応えることができませんでした。惜しくも落選してしまった方々には、次の機会にお会いできることを願っています。全国地方議会サミットでの学びを早速に一つ、津山市でも反映できたとも感じています。
本日はこんなところで。それでは、また明日!




