未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
今日は総務文教委員会と厚生委員会において委員会審査が行われました。珍しく両委員会共にスムーズに審査が進み、午前中で終了。私自身が所属する総務文教委員会での審査の流れを、個人的にポイントかなと感じた点などにも触れつつ、軽くまとめておきます。
まずは総務の審査からです。総務文教委員会では企画財政部、総務部、税務部、地域振興部、出納室、教育委員会、選挙管理委員会、公平委員会及び監査委員の所管に属する事項、他の常任委員会の所管に属さない事項について話し合うのですが、教育委員会関係以外は全て総務の所管となるため、市の所管事項の中でも最も広範囲について議論する時間になります。
一般会計補正は“人件費調整”が中心
令和7年度一般会計の補正では、公務員給与改定に伴う人件費の調整が主な内容。国の制度や普通交付税での一定の措置が見込まれるとはいえ、自治体財政としては“後追いで吸収できるか”が重要です。議会としても国・県にはしっかり責任ある制度設計と財源措置を求めてほしいというスタンスが改めて共有されました。人件費は超重要だけど市が潰れたら元も子もないわけで、まぁ何事にも言えることですが…バランス感覚が、地方自治体には本当に求められていると感じています。
土地の“リース→分譲”切り替え
土地開発公社清算事業特別会計補正予算では、リース契約から分譲へ切り替える企業が出たことに触れられました。毎年の貸付収入が減る代わりに、売払収入がまとまって入り、収支調整として一般会計から繰入れを行い、売却収入は基金に積み立てて将来の償還等に備えるという“収入の形が変わる局面”が説明されました。事業の性格はとりあえず置いておいて…資産の持ち方・稼ぎ方の哲学が問われる結構大事なところかもと思いつつ聞いていました。
短期のまとまった現金収入と中長期の安定収入のどちらが良いとかいうような話ではなく、意図と出口戦略が明確かどうかが大事なのだと感じます。
他にもプロスポーツチームへの補助のあり方や、入札のあり方の話などについて…私自身を含めて委員から幾つも質問が出ました。契約・調達については少し気になるポイントもあったので、また改めて確認がいるかなと思っていますが、どの議案も反対者が出るようなことはなく、全ての議案が全員一致で委員会審査を通過したところです。
公共施設の減額貸付にかかる議案が二つありました。旧幼稚園を民間提案で活用している案件、障害児通所支援事業所としての公益的活用など、方向性自体は意義が大きいと思っています。ただ一方で今回、貸付料がそもそも減額されている現在よりもさらに下がる形になっている点については、制度の算定手順は理解しつつも、物価上昇の中で同条件で頑張る他事業者との公平性の観点や、公共資産を使う以上の説明責任を踏まえて、「市として“稼ぐ姿勢”をもっと強く持ち続けてほしい」という要望を個人的に添えました。
金額の大小の話ではなく、公共の資産活用における姿勢の問題として意識してほしいというリクエストでした。
他にも職員給与条例改正や市長の専決処分等についての報告などもありまして…一言でまとめるなら、総務パートは“自治体の足腰を点検する場”という印象でした。
そして文教の審査へ
10分ほどの休憩を挟んで始まった文教パートは、空気が少し変わります。
“制度の正しさ”だけではなく、“地域と子どもの未来”がダイレクトに混ざってくる時間です。
当ブログでも何度か触れてきていますが、少子化により令和8年度が全学年複式学級となる見込みである清泉小学校が、諸々の地域合意を経て、令和9年4月1日に成名小学校へ統合される予定であることを踏まえて、学校規模や配置の議論に関わる条例改正についての説明があり、これには関連して質問も出ました。
執行部側からは、一定の人数規模の中で教育を進めたいという点や、多様な学びやコミュニケーション環境の確保という趣旨の説明がありました。
この種のテーマは正解が一つじゃないからこそ難しく、そして大事だと思っています。
“学校を残したい or 集約したい”の二項対立ではなく、子どもの学びを最大化するために何が必要かという軸を、現実の財政状況をはじめとした数字のデータを参考にしながら、丁寧に行き来する必要があることなのです。
教育関連計画の策定状況
本会議でも私が触れました当該計画の策定状況については、検討委員会で協議を重ね最終修正段階にあるとのことでした。小中学生や学校運営協議会委員等へのアンケートを実施して、1月上旬から約1か月のパブリックコメントを実施予定という説明でした。
ここで私が改めて強くお願いしたのは、アンケートの内容と結果の丁寧な提示(対象人数・回収率・自由記述の扱い等)、1回の意見聴取を“言い訳”にしないこと、そして会議の周知・傍聴案内の改善という、“子どもの意見表明権を守ることと、機会の平等、透明性の確保”についてでした。
子どもの声を聴くことは大切です。
すでに何度も議場等でも触れてきている通り…これは、こども基本法や子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)にも定められている通り、必要な姿勢なのです。子どもに関係する施策を策定する際にはやらなくてはならないことです。
でももっと大切なのは“聴いた声を、どう扱うか”です。
声を聴いて終わり、では何の意味もありません。
その他、国の制度設計がまだ明確でない中での自治体としての給食無償化の話なども出ましたが…特に私が最後に言及させていただいたのは総務、文教共に見られた大きな変化です。
それは、執行部の面々がパソコンやタブレットを持ち込んでおられたこと!
やっとと言えばやっとなのですが…ついに、本日初めて、行政側もパソコンやタブレットの持ち込みが試行的に実施されたと言うことでした。3月定例会では本会議にも持ち込めるような形で、対応できるように、諸々の準備を進めていただいているところとのことです。
これは大きな一歩…のハズ!
メチャクチャ時間掛かるなぁと感じることは相変わらず多々ありますし、何と言うか、いやいやいやいや、有り得ないでしょと思うことも、ぶっちゃけると少なくありませんが…少しでも前に進められるように何をすべきかを考え、実行していきます。
そして総務も文教も、実はどちらも…もっと言えば、厚生や産業、建設水道、それぞれの委員会が所管する全ての津山市の事業において、“持続可能性”や“説明責任”、そして“公平性と納得感”といった、共通して確保していかねばならない観点があるはずです。
数字の裏にある価値判断、理想の裏にある現実の設計を行ったり来たりしつつ、「津山市として何を選ぶのか?」を詰めていくのが、委員会、議会、議員の務めだと思っています。次回定例会は年明け3月になり…その前には市長選挙という大きな山場がありますが、私は私自身のやるべきことにしっかり向き合い、必要な点を確認していきながら、市民の皆さまにとって“わかりやすい議会・納得できる市政”に近づけるように、ギアを上げていきます。
夜に白石議員と事務所で密談したんだけど…写真撮り忘れた。
…ので、今日のアイキャッチ画像は先日のお昼ご飯。
そらまぁ、痩せんわな!
本日はこんなところで。それでは、また明日!



