鳥取県立美術館ナイトミュージアムへ!現代社会は百鬼夜行?水木しげると妖怪達が教えてくれた人間らしさ。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は6日の広島に続き…80年前の長崎に原子爆弾が投下された日です。恐らくは広島が隣県であることなどから幼い頃の夏休みの登校日は8月6日であったこと…小学校の修学旅行が広島で原爆ドーム周辺を訪れたことなどが影響して…どうしても私個人としては、広島の方に先に意識がいってしまう印象があります。今回も正直、平和に関連するメッセージは6日に書いたため、当ブログにおいて繰り返さずとも良いかと思っていました。

ノーモアヒロシマと願うだけじゃ守れない平和。歴史に学ぶ仕組みなき平和の脆さ&危うさ。最新血圧情報も?

2025-08-06

ただ、長崎にご縁がある方のSNSでの発信を見て、改めてハッとしました。

いつまでも、長崎が最後の被爆地でなくてはならない。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするだけでなく、現代に生きる私たちには、平和を維持していくための使命が課されていることを胸に刻んでいなくてはなりません。私たちもいずれ、この世界からいなくなるわけですが…恒久平和を願うのであれば、忘れてはならない事実を子どもたちに次の世代へと伝承してもらい、守っていかなくてはならないはずです。

見なくないものを見ない自由もあるでしょう…受け容れ難いこともあるかもしれません。しかし平和を守るためには、残酷な事実であろうとも、特に政治家という立場に就かせていただいている者には、目を逸らしてはならない場面があるとも思うのです。

そんな本日のエントリー、ガラリと趣旨が変わりますが…初訪問時に記事を書いていた鳥取県立美術館を再訪したお話。

ブリブリ言われるブリロの箱はパンドラの箱?美術館が欲しい人も欲しくない人も、考える前に感じて欲しい。

2025-05-24

表現の自由を守る活動に取り組むことをはじめ、全国組織の文化芸術振興自治体議員連盟(アーツ議連)立ち上げに参加、津山市でも議会で新たに設立した芸術文化振興議員連盟事務局長を務めさせていただくなど、津山市内外での文化芸術活動に積極的に関わってきた私にとって、地域の文化的土壌を豊かにしていくことはライフワークの一つです。市外・県外で培った経験や人脈も、この分野の発展に活用していけることを確信しています。

また5月の改選を経て2年間、津山市文化振興財団の評議員を務めることになっています。議会外の役割ではありますが…文化政策の現場、芸術の発信基地に近い立場から責任を果たし、地域に還元していかねばと思っているところです。議場においても、私は一貫して文化・芸術振興を重要なテーマの一つとして取り上げてきました。過去の本会議での質問や質疑をご覧いただければ、その思いの強さは明らかでしょう。文化はまちの魅力や活力を生み出す原動力です。これからも多角的な視点でのアプローチを続け、津山の未来にふさわしい文化の形を皆さまと共に築くつもりです。

とは言え…そこに公金をいかに費やしていくのかは極めて難しい問題。

そういう意味でも、公が関与している文化芸術施設やイベントのあり方から学べることは多いので、今回もお声掛けいただいたのを良いことにナイトミュージアムを堪能させていただいてきました。

詳しい情報は上の画像も引っ張らせてきていただいた公式サイトをチェックいただければと思いますが…今日も色々と楽しませていただいたというのが正直なところです。前回訪問時も、たっぷり4時間があっと言う間に感じられるくらいに満足させていただきましたが…今回は2時間強しか時間を取れなかったため、本当に時間が足りない印象でした。

帰省や観光などで日本中から集まったメンバーにより、一週間の短期間で仕上げられたというYOKAIダンスのインスタレーションは、少しだけ見せていただこうと思っていたのに結局最初から最後まで全部通して観てしまいました。雨にも負けず披露された印象的な表現でしたが…それくらいに目が離せない、とても興味深い内容でした。

そして水木しげる大先生のファンの一人として、館内の展示内容も興奮しながら、しっかりと拝見させていただいたところです。ただ…正直なところを言うと、企画展そのものの内容は前回の方が満足度は格段に高かったかな…まず水木しげるの魅力に触れると言う意味では、やっぱり境港市の水木しげる記念館が最強過ぎるなと改めて感じました。あそこは何回でも行きたいなと思うし…マンガなども充実しているので、それこそ読み始めると日が暮れちゃいます。

ナイトミュージアムならではの魅力は、あまり感じられませんでしたが…YOKAIダンス以外にも、事前に情報をチェックしていなかった「雲の故郷へ」もとても良かったですし、戦後80年の展示や常設展示の内容も、前回なかった作品があった気がしますし趣や展示方法、レイアウトなども変化していて、見応えがあったと感じています。

百鬼夜行という言葉を辞書で調べてみると…。

ひゃっき‐やこう〔ヒヤクキヤカウ〕【百鬼夜行】
1 いろいろの化け物が夜中に列をなして出歩くこと。ひゃっきやぎょう。
2 得体の知れない人々が奇怪な振る舞いをすること。ひゃっきやぎょう。「百鬼夜行の政財界」
コトバンク デジタル大辞泉 より)

写真も貼り付けましたが…企画展出口付近のパネルを見て、何でもSDGsに絡めるのはちょっとどうかなぁと思いもしました。電力が大量に消費され、明るくなり過ぎた人間社会そのものが、百鬼夜行のごとき世界になってしまったから妖怪が姿を消したのではないかという大胆な仮説には、とても示唆深いものがあるなと感じました。

YOKAIダンスの衣装を担当された、ひびのこづえさんの挨拶の中でも…妖怪が人間になる場面についての言及があり、そして表現の中でも、ダンサーの皆さまは最終的には妖怪衣装脱ぎ捨てて、人間として踊っておられました。ある意味ではそれは…妖怪から人間に”戻る”という描写だったのかもしれないななどと解釈しています。

考え過ぎかもしれないけどねッ!

ストレスや生きづらさを感じることが多い現代社会。

多様化した価値観には自由な選択肢を増やすと同時に、無知や理解不足、あるいは誤解や悪意による不平や不満を世界に充満させる結果になっている側面があるとも言えるでしょう。今ほど、私たちが本当に人間らしく生きることを求められている時代は、過去に存在しなかったかもしれません。

知らぬ間に妖怪になることがないように…早く人間になりた〜いとは、ならないように。

守るべきルール等を守りつつ、生きていかねばと思うのです。

平和を守るためにもね!

 

本日はこんなところで…また明日!

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。