議案説明会は定例会の予習タイム。これで本当に誰もが自分らしく活躍し、希望を実現できる津山になるのか?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は、早朝には特段の約束が入っていなかったので少しゆっくりさせていただきましたが、津山市議会では10時から議会運営委員会があり、傍聴に入らせていただきました。基本的に今まで通りの議会運営がなされることを確認して終わった直後には、津山圏域衛生処理組合議会前回の会議録を確認して、会議録署名議員として署名する任を果たすための時間をとり…そして、開会が一週間後に迫った9月定例会の議案説明会に出席しました。

議案説明会の舞台となる全員協議会室。

議案説明会が約1時間で昼まであり、昼には市民の方との約束があったために市役所を一度出て、13時半からの産業委員会主催の勉強会に参加したり、18時からはローカル・マニフェスト推進連盟の運営委員会でした。いずれも盛り沢山の内容でしたので、それらについては明日以降で改めて触れることにして…いよいよ始まる9月定例会に先立って開かれた議案説明会の内容について、自分自身の中での整理のためにも、本日は軽くまとめておきたいと思います。

執行部(市役所側)から提出予定の議案や補正予算の内容について説明を受ける…というのが、議案説明会の趣旨です。

ただ、事前審査に当たるような質問はできないため…あまり突っ込んだ内容を質すことはできません。それぞれが細かい点を掘り下げるのは、あくまでも本会議における議案質疑や一般質問の場であるため、議案説明会は概要などを聞き置いて、論点をある程度明確化しておくことが大きな役割なのかなとも思っています。

今回受けた説明は、ザックリ言って以下のような感じでした。

・提出議案(条例改正や契約案件など)
・令和7年度補正予算(第一次)
・報告案件(総合計画、施設整備、学校統合についてなど)

まずは条例議案についてですが、市民生活に直結する部分も多く、押さえておきたいところです。

主なものとして…職員勤務・育児休業関係(第13号)では、育児にかかる「部分休業」の拡充や職員の意向確認規定が盛り込まれ、仕事と生活の両立を後押しする改正内容です。下水道条例改正(第14号)・水道条例改正(第16号)では災害時に、市外業者でも迅速に復旧工事ができるようにする規定を追加。災害対応力強化に繋がる内容です。

水道技術者資格の緩和(第17号)は資格要件を見直し、技術者確保の柔軟性を高める改正ですが、ここには難しさも感じました。インフラ整備・維持管理にはできる限り、しっかりと安心・安全を心得た経験豊富な方々に携わっていただきたいと感じるのが多くの皆さまの思いでしょうから…その辺りの整合性と、なぜ緩和内容がこうなったのかは、確認しておく必要があるとも思いました。

その他にも議案として、重要なものが多々あります。

特に気になったのは、このところ私自身が何度も議会質問でも触れてきている津山市の最上位計画である第6次総合計画の、基本構想について(第18号)です。これは令和8年度からの10年間、市の将来像を定める計画であり、「誰もが自分らしく活躍し、希望を実現できるまち津山」を掲げています。

まぁ、ここでグダグダは書きませんが…本気でこう掲げるなら、本気で取り組んでいただかねばならないことは山ほどあるってことだけは改めて言っておきます。他にもツッコミどころが散見されるので、今回の質問内でも総合計画策定に向けては言わせていただかねばならないことがあると改めて思っています。

ご参考まで…興味がおありの方は、本日共有された議案第18号の関係資料をご確認ください。リンク先の津山市公式サイトにある【議案第13号~第20号】 令和7年9月定例会議案書(令和7年8月25日送付分)のPDFデータ中の24ページ以降で、下の資料の全てがご確認いただけます。今後、具体的な基本計画・実施計画の策定に進めるべく用意されたとのことでしたが、率直に言って、政策分野を「人・暮らし・仕事・仕組み」の4分野に整理するアプローチ自体に私は懐疑的です。

他にもスポーツセンターのサッカー・ラグビー場の人工芝を更新する工事契約(第19号)や、 市内一部の道路認定を変更する議案(第20号)などに加え、総額で17億7,000万円超となる一般会計補正予算(第一次)により、補正後の予算総額は548億8,004万6千円となる見込みであることが共有されました。こちらも今ではしっかりと公開していただいていますので、関心をお持ちの皆さまはご確認ください。本当はこの補正予算にこそ、市民生活に直結する施策内容が、福祉・医療関連や環境・エネルギー施策、農林業や商工・交通関係、土木・都市基盤整備や、教育・文化振興関連など…非常に多岐にわたる分野で表れていることを実感いただけると思います。

説明を踏まえ、議員から幾つかの指摘や質問がありました。

私自身もツッコミを入れさせていただきましたが…全然キャッチボールにならなかったので、細かいことだったし、最終的にはもう良いやってなってしまいました…。

お互いの時間を無駄にしてもいけませんので、質問戦準備の協議段階で、諸々の疑問について解消を図ろうと思っています。

また今年度、複数判明している事務処理ミスについて…市から公式に謝罪がありました。

総務部長から「行政運営の基盤は市民からの信頼。再発防止に努める」との言葉がありました。

議員として厳しく見ていく必要がありますが…同時に私たち議会に対してもまた、同じように厳しい目を向けられていることを議員一人ひとりも自覚しないとならないと感じています。

報告事項として、第6次総合計画基本構想の件に加え、城西観光駐車場の供用が10月1日オープン予定で開始されること…大型バス2台・普通車20台、防災倉庫やトイレ併設で、観光振興と防災力強化に寄与する場所となることが共有されました。また清泉小学校と成名小学校の統合についても触れられ、少子化により令和8年度が全学年複式学級となる見込みである清泉小学校が、諸々の地域合意を経て、令和9年4月1日に成名小学校へ統合予定となったことも報告されています。

議案説明会は、定例会の「予習」にあたる場とも言えるかもしれません。

膨大な資料を前に一人の議員が細部まで理解・把握するのは容易ではありませんが…だからこそ、議員一人ひとりが真剣に読み解き、質問し、必要な修正や改善を求めていかねばならないわけです。

議会全体で取り組んでいかねばならない話です。

こうして改めて振り返ることで私自身も再認識しましたが…議会で話し合っている内容には、市民の皆さまの暮らしに直結する事業や制度に関わる案件が数多く含まれていることをご理解いただけたと思います。

津山の未来にとって、メチャクチャ大事な話をしているのです。

また本日、決算議案についても今年は今までになく早く出してくださることが正式に報告されました。

まだ十分な対応をしてくださっているとは思っていませんが、何年にもわたり何度も言い続けてきた甲斐がありました。

無駄にしないよう精査させていただきます。

引き続き議会の現場からしっかりと情報をお伝えしてまいります。そして伝えるだけでは不十分ですので、ご意見・ご要望…ご感想でも大歓迎ですから、皆さまの声をお寄せください!

本日はこんなところで。それでは、また明日!

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。