真庭市議と空港でバッタリからの予算委員会傍聴!高市内閣の初論戦を堪能。地方議会サミット前乗り珍道中。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

明日から始まる「全国地方議会サミット2025」に参加するため、またしても東京に来ています。ただ参加者として会場に座るだけなら、正直なところ明日の朝イチに津山を出ても十分間に合います。それでも前乗りを選んだのは、今回も主催団体であるローカル・マニフェスト推進連盟の役員として、運営側に関わらせていただいているからです。

東京さ行くなら、一つでも多くの“現場”を見て、一人でも多くの”人”と話して帰りたいもんだべ。

ってことで…欲張りな性分もあって、スケジュールとにらめっこしながらの前日入りとなったのですが…この判断が、思いがけない出会いや機会を運んできてくれました。

「ありゃ、三浦くん!」

今回は空路を選んだために訪れた岡山空港でにて…かねてより親交のある真庭市議会の緒形副議長と柴田議員にバッタリお会いしたのです。お二人は明日の地方議会サミットにも出席してくださるとのことでしたが…今日のところは東京・中野区での視察のために、同じ機で東京に向かわれるところでした。話を伺ってみると、本来はもう一方ご一緒される予定だったものの、公務のために急遽都合がつかなくなり、2人での視察になったとのこと。

これは…!

フットワークが軽いと言えば聞こえが良いけど、単に図々しいだけとも言える”欲張りな下心”がここで顔を出し、「それなら同行させてもらえたりしません?」と聞いてみたところ…普通に「ええよ!確認してみよう!」と二つ返事でOKくださり、議会事務局の方にまでご迷惑をお掛けしたのですが…結果的には残念ながら…そして当然ながら…公的な視察であるにもかかわらず、事前の手続きも何も踏まずに、ノリと勢いだけでは「どうぞどうぞ」とはいかなかったために、中野区にはキッチリお断りされた次第です…う〜ん、残念!

ただこれは全くもって当たり前の話。

恐らくは、津山市議会でも同じ対応をしていることになったのだろうなと思います。議員が連れてきたら誰でも同行OKってわけにはいきませんからね。こういう一件一件が、”公務の信頼は段取りとルールからという原点”を、改めて思い出させてくれるんですよね!

だったら最初からお願いするなって声も聞こえてきそうですが…まぁテヘペロってことで。

中野区民だった時期が何年もあるので、許してあげてください…関係ないけどなッ!

さて…前置きが長くなったけど、ここからが実は本日の本題と言うか、メインイベントでした。

アイキャッチ画像にあるように…お気づかいくださった緒形副議長と柴田議員の調整、そして阿部俊子衆議院議員事務所のご厚意のおかげで…視察後に予定されていた衆議院での予算委員会傍聴に同行させていただけることになったのです!

テレビでよく放送されている、あの「国会中継」の現場です。

テレビカメラがひしめく真横に設けられた傍聴席から、高市首相をはじめとした皆さまの、生のやり取りを体感してきました。予算委員会というのは言うまでもなく、本来は政府が提出した予算案の是非を議論するための場ですが、実際には扱えるテーマの範囲が非常に広く、国内外の政策全般や、その背景となる政治判断の妥当性まで問うことができるため、結果として、野党側にとっては政権の姿勢や政策運営を正面から問い質す重要な舞台となり、一方で首相や閣僚にとっては、一つひとつの答弁が内閣への信頼や政権運営に直結しかねない緊張感の高い場になっています。

そうした意味で、形式上は「予算審議」でありながら、日本の政治の“今”が最も凝縮されて表に現れる場の一つだと言えるでしょう。

ご存じない方も多いでしょうが、予算委員会の傍聴は超厳格。

許可のない撮影・録音は禁止…どころか、そもそもスマホや携帯電話の持ち込み自体がNGなので、写真等は一切ありません。入口でロッカーに預けて入室するという形になります。私のように「つい何でも画面越しに記録したくなる」タイプには、なかなかの修行タイムですが…その分、目と耳と空気で“政治”を感じるしかないという環境に放り込まれるわけです。普段、テレビで国会中継を見ることなど正直なところ私は皆無なのですが…だからこそ、とても興味深い時間でした。

高市政権にとって初めての本格的な論戦とのことで、注目も集まっている場に実際に立ち会わせていただけたことはラッキーだったかもしれません。矢継ぎ早の質問に次々と答弁されている首相の傍らには片山さつき財務大臣、最前列の端には小泉進次郎防衛大臣も見えましたし…そして岡山ゆかりの小野田紀美経済安全保障担当大臣の姿も、その場にしっかりとありました。目が悪いので、テレビ越しほどクリアには見えなかったのですが…雰囲気はバッチリ伝わってきました。

およそ1時間半の傍聴では、医療費助成のあり方、特に高額医療費制度に関する論点や、全国的な課題となっているクマ被害の問題、すでに報じられている高市総理自身のワークライフバランス発言に端を発する関する仕事への姿勢についての追及など、大変に幅広いテーマについて論じられていました。

名前の通り「予算委員会」でありつつも、実際のやり取りとしては予算そのものの議論に深く切り込んでいる時間はごく一部という印象も正直ありました。質問者側も答弁側も、時にすれ違いながらも、時には笑いを誘い、時にピリッとさせ、自分たちの立場やメッセージを全力で打ち出そうとしている…その様子は、テレビ越しで見るよりもずっと“人間くさい”印象を覚える現場でした。

まぁ、普段見ていないんでよく知らないのも事実ですが…。

委員長の進行を含め、「ああ、こういう運営になるのか」「ここで切るのか」「そこは許すのか」と…議会運営オタク的な視点で見てしまう部分も多々あり…津山市議会に身を置く者として、学ぶところもあれば、「ここは真似したくないな」と感じる部分も、なかったと言えば嘘になるかなと思います。それでも、やはり「国の政治が動いている現場」を体で感じるというのは、得難い経験でした。

津山市議会でも、より多くの市民の皆さまに“現場の空気”を届ける工夫を、もっともっとやっていかねばならないと改めて強く思います。単に議事録を公開しているからOK、YouTubeで配信しているから十分…ではなく、やり取りの意味や背景も含めて伝わるようなライブ感とわ分かりやすさの両立が必要です。それは政治、そして地方議会への信頼回復にも直結することです。

そういう意味で、明日からの「全国地方議会サミット」は、まさに“本番”です!

SNS・AI・DXの活用、主権者教育、住民参加、議会改革などなど…今年のサミットで掲げているテーマは、どれも「議会を遠い存在から近い存在へ」と引き寄せるために欠かせない要素ばかりです。運営側としても参加者としても、自分のまちに持ち帰れるヒントを、一つでも多く拾ってこなければなりません。

国会での予算委員会の空気を吸ってからサミットに臨むことになった今日の流れには、きっと偶然以上の意味がある”はず”だと思い込むようにして、明日&明後日の現場に臨むつもりです。

国会まで来たのだからと…近く(?)の大好きなラーメン屋さんに立ち寄ってしまったことはここだけの話。

カロリーはサミット運営で燃やします…多分。

本日はこんなところで。また明日!

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。