より良く変えるために。小児に特化した脳死・移植医療研修を終えて改めて抱く、理不尽を減らすための覚悟。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

大阪は金蘭会高校にて何ちゃって講義?レジェンド福嶌敎偉先生の講義の後に、世界一優しい愛娘の話を紹介。

2026-02-21

医療の話なのに政治の教科書?意思決定と合意形成とケアを叩き込まれた研修潜入日誌二日目、濃く長い一日!

2026-02-22

初日にドナー家族として講演させていただいた、小児に特化した脳死・移植医療についての3日間にわたる集中研修の最終日は、総仕上げとも言える内容で、より高度な知識や経験が求められる内容になっていった感がありましたが、そんなことでめげるタイプでもないので…図々しくも結局は、最初から最後まで通しで参加させていただいた次第です。

小児ドナー症例を中心とした実践的な検討から始まった後、昨日の記事でも触れている、凄まじい臨場感のもとで実施されたシミュレーションと似たような試みで、配役の指定のみで台本が用意されてない、より実地的な訓練が実施されました。

転落による溺水事故で心停止。

子どもの事故予防地方議員連盟のメンバーとして、どうしても身近なことにも感じてしまう設定のもとで、とても重要になる最初の5分の情報整理などや諸々について、参加されている皆さまの状況に応じたライブのやり取りを見て、福嶌先生が評価・講評され、アドバイスや解説を聞かせてくださるという…贅沢で興味深い実験的な取り組みだったと思います。

本日も詳しく書くことは差し控えますが…様々なチェックポイントのタイムラインを曖昧にしないことの大切さなどが共有されたわけです。ただ最も強く印象に残ったのは、講師である福嶌先生の言葉です。

「子どもは全然違う」

医療者が背負う重さ、家族の悲しみの深さ、社会の受け止め方…いずれも大人の場合とは明らかに異なるわけです。だからこそ、管理の精度が問われるわけですし、私自身も、くーちゃんの話をさせていただき続けている大きな理由の一つに、くーちゃんが明確に小児だったからという事情もあります。

子どもが亡くなることって、圧倒的に理不尽じゃないですか。

なるべくなら、そうした事態を招くことがないようにすべきだという確信のもとで生きています。議員を務めさせていただく中での活動はもちろんですが、こうした研修に参加させていただくことも、講演や取材などの話を基本的には全てお受けしていることも、そうした思いの発露だとご理解いただけると幸いです。

症例検討や評価など、なるほど…そうなのかと思わされるようなやり取りが目の前で繰り広げられ、ある意味では答え合わせのように福嶌先生が、補完すべき点を指摘していく過程を見せていただけたことは、自分にとってとても有難いことでした。命を救い、繋げるため、臓器を守り危険に晒さないため、どれだけの注意と心づかいが現場でなされているのか…僅かばかりですが、具体的に理解できました。

移植医療の根幹にかかる部分に、今までよりも圧倒的に深く触れることができた三日間でした。もしかしたらここを見てくださる方もおられるかもしれないので改めて…こうした現場に潜り込ませてくださった福嶌先生をはじめとした関係各位と研修参加者の皆さまに心からの感謝を記しておきます。

だからこそ、自分も最後まで果たすべき役割を全うしてきました。

現場の皆さまも、あまり聞く機会が多くないと口を揃えられる…ドナー(臓器提供者)家族としての提供後の率直な声を届けてきました。もちろん、ドナー家族といえども思いは一つではないこと、ドナー家族を代表する立場ではないことなどもお伝えした上で、私の個人的所感を述べたに過ぎませんが…皆さま、非常に真摯に耳を傾けてくださったと感じています。

レシピエントに会いたい人もいれば、会いたくない人もいること…大切な人の臓器がどこの誰に渡ったかを強く知りたいと願う人もいれば、どこかで誰かの命の助けになっているのであれば国籍も年齢も気にしないという人もいるということ…それこそ、我が家の妻と私のように、同じ家族でも意見が違うことだって全然有り得るわけです。

正解はなくて、本当に人それぞれなんだってこと。

ただ共通しているのは、どこかで生き続けてほしい…という祈りにも似た願いです。

臓器提供、臓器移植、移植医療は必ず…誰かの人生の決断の上にあるわけです。この事実を知った上で現場に向き合っておられる医療従事者の皆さまのことを、私は心の底から尊敬していますし…これからもずっと応援し続けます。

時間とも戦い続けながら、命を支え、制度と向き合い、社会全体への理解をどう広げるかを考える。

これは医療者だけでなく、地方議員としても、決して無関係な話ではありませんでした。またこうした機会があれば潜入させていただきたいなと図々しく思いつつ、最後には初日の講演時にし損ねた毎度お馴染みの話…もしもの際の備えとして写真や動画の撮影は超オススメですよって話をさせていただいて、最後に残っておられたメンバーの皆さまと記念撮影をご一緒していただきました。

この集中研修は来年は3月の三連休に開催予定とのことでした。この学びは、もっと広がっていくべきだと強く感じますので、医療関係の皆さまが対象ですが、興味のある向きは是非お問い合わせください。

御年70歳と伺っていますがバイタリティー溢れ、ダブルピースとお茶目な一面も見せてくださったレジェンド、福嶌先生…本当に有難うございました!

最終日は昼まででしたが…この日も9時から休憩なくぶっ通し!

手術に臨まれる医師や看護師の皆さまがたの体力と集中力は本当に桁違いだなと感じました。集中力は自分もまだまだ続く方だとは思っていますが、体力の衰えは日頃からヤバいほど感じていますので…何とかせねばなりません。ただ、何とかせねばと思っていることや、やらなくちゃと思っていること…それらは全て、行動に移さないと何の意味もないということも改めて痛感させられる研修でもありました。

思うだけでは何も変わりませんし、誰にも伝わらないものです。

だからというわけでもありませんが…会の終了後にはこのところあまり調子が良いとは言えない状況の京都の両親のところまで足を伸ばして、少しの時間でしたが顔を見て、津山へと帰りました。普段は忘れがちですが…私たちの誰もが、生きている時間には限りがあるし、大切な誰かと会えたり、話せたりする機会にも限りがあるのです。

難しいけど”なるべく後悔のない選択”を積み重ねていきたいですな!

何とか今日のうちに帰宅し、我が家の二人目の世界一可愛い子の寝顔を見ながら…そんなことを考えています。

本日はこんなところで。それでは、また明日!

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。