ヒーローと遊んで覚える美作大学の防災・防犯フェスが凄い!県内大学が手を組んだ”共助の文化祭”に脱帽。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

日曜日の本日、色々と顔を出したいイベントがあったのが正直なところでしたが、体は一つ…メインイベントとして自分の中でと捉えていたのは、美作大学で開催された「防災・防犯フェスティバル2025 ~大学生とつくる未来のまちの安心~」でした。

素晴らしい企画でした!

会場には美作大学の体育館等を活用して、美作大学のみならず県内の複数の大学の皆さまが力を合わせて取り組まれ入場無料で行われたイベントで…もう、タイトルからしてワクワク感があったわけですが、実際に足を運んでみると想像以上!

体育館内は“体験型の防災・防犯テーマパーク”のごとき空間に。

ヒーローが防災と防犯を連れ、やってきた

アイキャッチ画像の通り…今回の目玉、多くの賑わいを創出するキッカケになった最大のチカラは、ミマダイン(美作大学)&ボラレンジャー(順正学園ボランティアセンター)のコラボによる防災・防犯ヒーローショーだったのではないかなと思います。

上演(?)時間帯は複数用意されていて、子どもたちの視線は完全にステージへロックオン状態でした(…ということは当然、保護者の皆さまも同じように観覧することになる)し、とてもわかりやすく、防災・防犯に興味を持ってもらえる構成にしようと工夫されているのが伝わってくる内容で、メチャクチャ良かったです。そして上演時間以外にも、ヒーロー&悪役たちが場内を闊歩し…子どもたちと積極的に戯れている様子は、とても微笑ましいものでした。多くの子どもたちにとっては、とても印象深い体験になったに違いありません。

“楽しい”を入り口にして、「もしもの時にどう動く?」を自然に学べる設計になっているのは凄いことです。

近くで見ると迫力が段違い

昨日の津商モールにも出展してくださっていましたが、警察・消防の車両展示もありました。パトカーや消防車など、緊急車両を間近で見るだけでなく、乗車体験までさせてくれて実際に触れられ、写真を撮れるコーナーは、親子連れの皆さまで双方ともかなり賑わっていました。人が引いた間隙を縫うようにして撮影した写真です。

次の予定の関係もあって、はしご車による救出訓練などの“観覧型訓練”は拝見することが出来ませんでしたが…多彩すぎる体験メニューの多くは、子どもでも楽しみながら取り組めるように考えられていましたし、実際に息子のお友達ファミリーとも何組も会いまして、体調があまり良くなかったために自宅に置いてきていた我が子も連れてきたいなぁと強く思える企画でした。

防災グッズづくりの工作、VRによる災害時行動の疑似体験、岡山理科大学の皆さまによるサイエンスショー、津山圏域消防組合による心肺蘇生法講習などの様々な試みに、ヒーローたちが彩りを添え…“遊びながら学べる”仕掛けがてんこ盛りでした。津山市にもやるべきですよと言い続けてきているイザ!カエルキャラバン!を彷彿とさせ、素晴らしい企画だなと…会場に来られていた津山市の防災関係担当の方ともお話をしたところです。後援に名を連ねる津山市としても資材の貸し出しなどで協力されているとのことでした。

防災食の試食コーナーでは、ひと手間を加えることや平常時に備えておくことで、防災食をより美味しくいただくためのレシピなどが公開され、実際にとても美味で驚きました。さらに岡山トヨタさんの協力で電気自動車や、プラグインハイブリッド車の災害時給電機能を体験できるというコーナーもあり…大学関係だけでなく、行政機関や民間企業の協力も取りつけての企画運営手腕には脱帽でした。大学のボランティアセンターの皆さまの活動には今までも注目してきていましたが、改めて凄いなと感じた次第です。

私は結局集められませんでしたが…岡山県立大学、岡山理科大学、吉備国際大学、川崎医療福祉大学、岡山大学、そして美作大学の6大学スタンプラリーもありました。こういう“ちょっと楽しいミッション”があると、子どもも大人も集中力と行動力が一段ギア上がるのは、よく分かります。

何しろ、会場でまさかの再会を果たした高校時代の恩師ご夫婦もスタンプラリーに熱中しておられましたので!

何より胸を打たれたのは「学生の連携」

私が一番素晴らしいと思ったのは、ここ…若い人たち(大学生)が連携して、こういう取り組みを自主的に行っていることです。

防災や防犯は、行政や専門機関だけで完結するものではありません。万一の際には自助・共助の部分こそが極めて重要だと言っても過言ではないことは、歴史が証明していることです。

地域の“担い手の層”が厚くなることが、まちのレジリエンスを強くする。

そうした未来を、学生さんたちが自分たちの手で引き寄せているわけで…それこそ、自分自身が大学生だった頃を思い出すと余計に頭が下がる思いです。

子ども連れの参加が多かった意味

会場には子ども連れの皆さまが非常に多く、終始、明るく活気のある雰囲気でした。“防災を学ぶ場”が“家族で楽しめるイベント”として成立していることの意義は、本当に大きいのです。なぜなら、非常時に必要な知識や行動が、日常の延長線に置かれるということに他ならないからです。

こういう場が、まちの安心を育てていくと確信しています。津山市にとっても、こうした“若い力が前に出る地域づくり”が、今後ますます重要になっていくはず。非常に質の高い地域イベントでした。

関係各位、有難うございました!

本日はこんなところで。それでは、また明日!

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。