遠藤教育長も爆笑?視察で奇跡の体験…ひらくマが熊本市の長期欠席学習支援フレンドリーオンラインに登場!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

事故で都城市視察が飛ぶも、松永昭吾先生の5年越し講義&井上図書館長の案内で大充実の会派視察スタート!

2026-01-19

昨日に引き続き、6時半過ぎの電車に乗らねばならない強行スケジュールを組んでいたため、今朝も早起きを皆に強要しての会派視察2日目。

都城から熊本へ!

午前中は熊本市内の本荘小学校へ。

私は1年半ほど前に一度訪問させていただいたことがある場所です。以前も紹介させていただいているように、不登校を含む「長期欠席」の子どもたちへの支援として全国的にも注目されている取り組み、”フレンドリーオンライン”についての現地視察が目的でした。

真の”できる限り”がここにある!熊本市の不登校支援事業、9割超が満足のフレンドリーオンラインを学ぶ。

2024-07-31

上の記事でも概要等は書いている通りですが、何しろ今回は、実際に配信を行なっている様子を見せていただくという貴重な機会をいただけることになっていました。一度お邪魔しているにもかかわらず、改めてわざわざ会派の仲間を連れて行ってまでこの目で直接確かめて体感したかったのは「オンラインって便利だよね」みたいな今さら言うまでもない当たり前の話などではなく…親子の安心をつくる”仕組み”として設計されている、そしてコロナ禍以降何年にもわたり当然のように運用されている熊本市の強さ、凄さです。

そして今回、もはや標題で壮大にネタバレしてしまっていますが…。

現場で、なぜか私が出演することになるという、謎の展開が付いてきました!

視察後の会派内での意見交換は、未だそれほど密に出来ていないのが実際のところですが…校長室の一角でお茶をいただきながら説明いただいたフレンドリーオンラインの現状や、熊本市の子どもたちに対する現状把握のきめ細かさは、白石・田口両議員にとっても衝撃的なものであったと思いたいところ。視察のプランニングをした私としては今回の行程に熊本市を入れ込んだ最大の目的は、会派の仲間二人に、政令指定都市においてもこれだけ一人ひとりに寄り添った形での現状把握がなされているにもかかわらず、津山市の現状はどうだろうか…という問題意識をハッキリと持ってもらうことにありました。残念ながら津山市の現状が現実に寄り添ったものだとは言えないことの詳細は、上に貼り付けた前回訪問時のエントリーでも書いた通りです。

今回の説明の中では、病気や家庭事情など様々な理由で登校が難しい子どもも含めて長期欠席と捉え、登校できない理由が何であれ、支援を届けるという姿勢をハッキリと打ち出されていたことがまず印象的でした。これ、実はとても大事なことだと思っていて…”不登校対策”と言った瞬間に話が”分類”に引っ張られてしまうことがあるんですよね…そんなバカなと思うような話ですけど、本当に。

熊本市は分類の話より先に、支援の話をしておられました。

コロナ禍以降、長期欠席が増加傾向にある現実を踏まえ、支援に関わる人員配置も増やしてきたという説明もありました。熊本市には学校ではない”通える場所”として、6教室の教育支援センター「フレンドリー」があることで、この場所は「学校には行けないけど、学校以外なら通える」子どもたちの受け皿になっています。レクリエーション、ものづくり、コミュニケーション、学習的活動などを組み合わせていて、勉強だけさせる場ではないとのことでした。登録者は増加傾向で、年度ごとの増減は「正式通所だけでなく体験参加も多い」「正式にするかは家庭判断」という補足もあり、説明を担われた教育委員会の担当者である小川先生のリアリティあるお話は非常にわかりやすかったです。

熊本市の凄いところの一つは、何事にも複数の手段を用意している点。

・自律走行型パーソナルロボット:本人の代わりに教室に入り、授業やグループワークの場に”参加している感覚”をつくる。周囲の子にとっても”その子がいる”ことが自然に意識される。
・熊本大学の学生が関わる「ユア・フレンド」:大学生が学習支援者ではなく、あくまでも”対話や遊びの相手”として関わる。家庭派遣・学校派遣があり、学生同士の研修や振り返りも実施。協力学生数は増加傾向にある。

さらに、以前の記事でも触れていますが…各校からの月1報告で状況を把握し、欠席日数が多いのにどことも繋がっていない子を減らすという運用もあるわけです。把握→接続→選択肢の提示という流れが、ちゃんと仕組み化されているという印象でした。

してフレンドリーオンラインです!

熊本市ではオンライン支援の目的を、次の2本柱で語られていました。

・心の居場所づくり:子どもが「ここなら安心できる」と感じられる空間をオンライン上に作る。優しい語り口、追い込まない運用を意識して、リアクションやチャットでの反応など、双方向性を重視
・学習機会の保障:ただし学力向上の一点突破ではなく、学ぶチャンスを切らさないという意味合い。ここを”学力保障”と言い切らないという整理も丁寧だった印象。

配信拠点は小中学校1校ずつの2校ですが、視聴は全市域、熊本市内全域の子どもが対象で…全市サービスとして構築されています。ロイロノートで課題をやり取りする中で、先生が花丸+大量コメントで返すことで、提出意欲を引き出してみたり…AI教材「すらら」では未習内容もアニメーションレクチャーなどを利用して学ぶことができ、一人ひとりの完全な個別のペースで進められるとのことで…ツールを上手に使いながら効果を上げているなと感じました。

スクールカウンセラーが配信に関わり、必要に応じてオンラインや対面でのカウンセリングへ繋ぐこともあったり、月1回程度、動物園・博物館・放送局など外部から配信する校外学習的プログラムも実施しているとのこと。オンラインなのに外へ開いていく感じがある点や、子どもを支えることは保護者を安心させることとセットだという話など刺さる点がありました。

そして実際の授業現場見学へ!

時間割は公式サイトでも公開されていますが…並行して二つの授業が行われることも多く、その場合にはzoomのブレイクアウトルーム機能を使っており、子どもたちは部屋の行き来も自由にすることが可能です。調整などは一切行わないそうですが、だいたいどの授業も20〜30名程度が参加されることが多いと伺いました。

今日の現場には本荘小学校所属の6名の先生のうち、5名の方がおられましたが…先生方から、人と話すのが苦手でお母さんの後ろに隠れるような子にとっても、オンラインの場が「安心して居られる空間」になっているという話が出ていました。また保護者に直接言われたこととして、先生が提出物等に言葉を返してくれるのが嬉しい、我が子をちゃんと見てくれている、関係が切れていないと感じられて安心するという声についても伺いました。これはメチャクチャわかる話です。

保護者が学校に拒まれていないと感じられるかどうかは家庭の空気に直結し、家庭の空気を子どもは察知します。

つまり…ここがうまくいかないと、超こじれるのです。

フレンドリーオンラインの担当である先生方は、全員が再任用でそれぞれに”要職を歴任されてこられた猛者”ばかり、経験値とスキルの高い方々であることは、ほんの少し授業を拝見したり、お話しさせていただいただけでも、十分にその片鱗に触れることができたので実感しています。

そしてここからです…よくわからないのですが(本当に)、偶然と言うか奇跡と呼ぶか、まぁむしろ必然なのか…チャンスの神様が私の申し訳程度に残っている前髪を憐んでくださったのか…知らんけど。上でも書いたように私自身がフレンドリーオンラインに出演させていただく展開になったわけです。

「視察に来ました」って顔で座っていたはずが、いつの間にかオンラインの向こう側にいる子どもたちに向けて話す側になっている。

人生、こういうことがあるんですね(いや、普通はない)!

改めて上に貼り付けた時間割を確認してみてください。1月20日の11時15分から12時のコマ…何の授業をするって書いてあります?

オリジナルマイキャラづくり…だと?

これは…まぁ自画自賛、手前味噌も良いところですけども…ハッキリ言って、何人いるのか知りませんが、日本中の議員という議員を全て集めようとも、私以上に適任はいないでしょってレベルで私に出ろって言われているような授業じゃありませんか!

だって、10年以上前からオリジナルマイキャラ使って政治活動し続けているヤツなんていないでしょ?

自己紹介時に名刺の裏側にある、ひらくマについて言及しておいたことが良かったのですが…先生の方から、その場でまさかのご提案をいただき…当然ながら快諾させていただき、あれよあれよと言う間に出演させていただく運びになったので、白石・田口の二人も面食らったと思いますが…言うまでもなく、一切の仕込みなしです。

そして先生方に相談もなく…いつも持ち歩いている、ある方が薄い板で作ってくださった”ひらくマ面”を取り出したものだから…特に女性の先生なんてメチャクチャ良い反応をしてくださって最高でした!

いやぁ〜、ひらくマを使い続けていて良かった!

「この人は何をしている人だと思いますか?」との質問に対してはまさかの回答…「市長さん!」が飛び出すなど、子どもたちとも楽しくコミュニケーションをとらせていただきましたし、先生方からも「初出演と思えない!」「また是非出ていただきたい!」などとリップサービスしていただきましたが…本当に、ひらくマを今まで使い続けてきた甲斐があったなと思える出来事すぎて、嬉しすぎて…夜にはデザイナーに報告を入れました。正直、使い続けてきて良いことばかりでもなかったですしね…。ただ本当にこれは有難すぎることで…前回の視察に一緒に訪れた子どもの事故予防地方議員連盟の仲間たちも、メチャクチャ羨ましがるだろうなと思います。

そして何よりも驚かされたことが…子どもたちのクリエイティブ能力の高さ。ここで作品たちを紹介できないのが極めて残念です。当然ながら個々のアプローチは異なってそれぞれの味、個性が溢れまくっているんですが…皆、メチャクチャ上手いんです!

とゆーか、上手すぎるんですよ!

ひらくマでドヤってた俺どこ行った…って感じで、子どもたちの生み出すキャラクターの愛らしさと着想のユニークさに圧倒されている自分がいました。先生から与えられた作品を用意する時間は15分程度…マジでこの時間内にこんなキャラクターをこんなクオリティーで描けるのなら、その道のプロになれるのでは…って感じられるような作品もありました。そして最高だったのは…チャットで皆が積極的にやり取りしたり、それぞれの作品を褒め合うんです!

隙あらば粗探しの議員たちに見せてやりたかった(完全なブーメラン)。

校長先生をはじめとした本荘小学校の皆さま&教育委員会総合支援課の皆さま…貴重な時間を割いていただき、大変光栄極まりない最高の体験をさせていただき、本当に有難うございました!

視察って参加型のアトラクションだったっけと思うような体験をさせていただいた後にはラーメンタイムを挟み…熊本市役所へ。午後一発目は健康教育課の皆さまから、防災教育についてのお話を伺いました。

熊本地震から、4月で10年。

節目であると同時に、”風化”が現実味を帯びてくる中…教育委員会としては、当時の経験・教訓をどう継承するか、どう実践として落とし込むかを大きな課題として捉え、複数の方策で”仕組み化”してこられています。

小学校低学年、中学年、高学年、中学校の4種類が用意された防災副読本「つなぐ」は、1人1台端末の導入を踏まえ、電子書籍として閲覧可能で…内容は、地震の仕組み・災害の歴史・発生時対応・避難所の様子・復興など多岐にわたり、さらに、防災マップの作り方等も掲載されていて、自分自身で考えて”生きる力”を育むための教材として使っているのです。さらに「道徳だけ」「総合だけ」に閉じないで、理科・社会など教科横断的に使えるよう整理している上に、各校の防災教育年間計画の中に位置付けることで、「使いましょう(お願い)」ではなく、「使う前提の設計」にしていることは特筆に値すると思います。また、防災給食の実施や、消防機関と連携してのVR等を活用した体験型防災学習などは、津山市でもすぐに取り入れることが視野に入ると感じました。

最も印象に残った点は、学校安全計画の更新について。

熊本市では毎年8月に研修会を開催し、講話だけで終わらず、グループワークを経ての計画見直しまでセットにしているとのことでした。8月に実施するのは、授業期間中だと時間が取りづらいので、夏季休業中にやる意味があるという説明でした。避難訓練も「いつ・どこで起きるかわからない」を想定した、いわゆる“抜き打ち型”を増やし、
先生の号令で並んで移動、だけではなく、子どもたちが安全を判断して動く訓練へ、少しずつ寄せているとのこと。

極めて実務的です。

防災教育について学んだ後は、遠藤洋路教育長に時間をとっていただきました!

久々の再会でしたが、イヤお前は名刺交換いらんだろ的に扱ってもらえたのが地味に嬉しくもあった…私の“推し”の一人であり、いつも勝手に勉強させていただいている方です。お酒がある場の方が良かったかもなんて冗談も言いつつ…多岐にわたるお話を伺いました。

東京に行かないと良質な学びに触れにくい構造への違和感から、熊本で学べる環境を整え、全国…できれば世界から教育関係者が集まる場をつくりたいとの思いで始められ、私自身も学ばせていただいてきたKumamoto Education Weekについての話や、教育長としての仕事観、さらには台湾との交流を進めている話題まで…。台湾の話は雑談のようでいて、津山市議会の台湾担当(?)、田口議員と意外と深い話にもなっていました。

印象深かったのは、教育長が学校を公式に見に行くと、学校は準備して“整った姿”を見せる→それはそれで大切だが、現場の本音や課題が見えにくい→だからこそ、懇親の場なども含めて、個人と話す機会を意識的につくるよう努めているという点。

もはや政治家なんですよね、遠藤さんの傾聴スタンスは。

違うのはわかっていますが、結論としては飲もうぜって話だと私は受け止めたので、やっぱりお酒がある場も設けるべきだったなと…今回は日程上、どうしても熊本で夜を過ごせず申し訳ありませんでした…また次回!

また「自分が見たものだけを信じて仕事をするのは怖い」という趣旨で、日々現場に接する職員の皆さまが情報を上げてくる仕組みの重要性、意思決定のための“考える余白”の必要性を語られていたことも印象に残りました。フレンドリーオンライン出演の話は教育長にも笑っていただけました。

遠藤教育長、健康教育課と議会事務局の皆さま…有難うございました!

本日はこんなところで。それでは、また明日!

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。