未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
今日&明日の津山市では、夏の一大イベントであるごんごまつりが開催されています。
明日は花火大会もあるので楽しみにしておられる方も多いことだと思いますが…私は去年も出張真っ最中で行けていません。今年も業務上、まつりとは無縁なスケジュールでしたが、本日のメイン業務内容はブログ記事にするような話ではありませんでしたので…報道されていた市長選挙直前の仙台市の税金の使い方の話を切り口に書かせていただくことにします。

仙台市長のパリ出張費は都知事超え 市長選の争点に税金使途も浮上
明日投開票の選挙戦の真っ最中…選挙戦の最終日にこうした記事が出てくること自体が何というか、色々な意味で何なんだろうと感じたのも正直なところですが、「高いから悪い!」とは、私は一概には言いませんし、思いません。
都知事と比べることにも、あまり意味がない気もします。もちろん一つの参考にはなるでしょうが…自治体ごとの事情や取り組みは異なりますのでね。政治や行政の現場において、成果を挙げるために本当に必要な出費であれば、ある程度のコストが発生するのは当然だと考えるからです。
問題はその”中身”や”説明”です。

要は、納税者・有権者の皆さまに胸を張って説明できるか否か…この一点に尽きます。
報道によれば…
市幹部は「他政令市の運用も踏まえ、特別職はビジネスクラスを使用している」と理解を求めつつ「航空運賃など旅費制度全体の在り方を検討していく」と述べた。
…とのことですが、他の自治体の状況を都合の良い時だけ引っ張ってきておきながら、別のシーンでは本市独自の考え方のもとに云々…といった風に都合良く見解を使い分ける姿勢は、津山市公式においても散見されることでもあります。胸を張ってこれで良いと言えるなら、後段の”検討していく”なんて答えは不要ですからね。おかしいと思っていないのであれば、これで良いと胸を張って主張すれば良いし、そうできるような公金の使い方をしていくことが当然だとは思われないでしょうか?

こうしたニュースも、決して他人事ではないのです。
本当に大切なのは「いくら使ったか」より「何を得たか」です。
いくらでも使って良いってことにならないのは言うまでもありませんが…得られたリターンが費やしたコストに見合うものであれば、問題はないはずです。国際会議に参加して、登壇したり交渉の場で発言したり、都市間の連携を取り付けたり、将来的な交流・協定などに繋がる種を蒔いてくるような目覚ましい成果があるのであれば、意義は大いにあると考えられるでしょう。しかし…ただ参加しただけで発言せず、資料も残さず、報告も乏しいまま帰ってくるのであれば…”観光旅行”と紙一重の見られ方をされても仕方がないのではないでしょうか。
たとえば、後日に有益な繋がりを得られると期待するということであろうとも、過程と見込みを具体的に示し、説明できるようにしておくことが公費を使う者の責任と私は考えています。

だからこそ、透明性こそが信頼の土台だと言い続けてきています。
政治家は、自らの活動にかかる費用と活動内容を「見える化」するべきです。
政務活動費の使途を明確にすることは当然ながら、出張・視察にかかる旅費等とその内容、政治資金収支報告書の内容など…しっかりと説明責任を果たしていって、納税者である市民の皆さまに対して”胸を張って語れる活動”をしていかねばなりません。地方議会議員の活動一つとって見ても、情報公開の水準は全国的にまだまだバラつきがあるのが現実です。津山市でも、私が議員にならせていただくまで、市議会議員の政務活動費の使途についてはネット公開はされていなかったのです。
(どこまで詳細に公表されているのか?視察後の報告書の内容は納得できるもなのか?)という視点は常に持っていなくてはならないと思っています。常任委員会の視察報告も、時間が掛かりましたが…ようやく今年度から公開することになっています。

私はこれまでも、活動経費も含めて当ブログをはじめ、ひらくマガジンなどでも詳細を明らかにしてきています。出張などは費用詳細だけでなく、なぜ行くのか、何を得たのか、そしてどう生かしていくのかまでを明記することが肝要だと思っています。
まずは説明責任から!
公共サービス提供に携わる私たちは”市民の税金を使わせていただいている”という当たり前の事実を忘れてはなりません。これを忘れない政治・行政運営こそが、信頼される自治の土台だと考えて取り組んでいます。高額出張が悪いわけではないとは思いますが…使うことよりも伝えることを疎かにすることがあってはなりません。そんな当たり前の感覚を大切にしながら、今後も活動させていただけたらというのが私の思いです。
雑談的内容になりましたが、本日はこんなところで。それでは、また明日!