未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日は10時半から津山市にとって非常に重要な会議が開かれましたので、傍聴に入らせていただきました。ツヤマノチカラの3人以外にも、3人の女性議員が揃って傍聴に入られるなど、関心を持っている議員は少なくないのだなとは感じましたがそれもそのはず。
誰にとっても関係がある話でしたからね!

津山市防災会議でした。
市長、副市長、教育長をはじめとして、部長級の職員さんも多数出席し、もしもではなく、いつかは起こるものとして、本市の災害対策を論じる場が「津山市防災会議」です。市の幹部職員や担当部局だけでなく、関係機関や民間企業など多くの方々が出席され、令和7年度における防災体制や防災計画の見直し点、そして現場の取り組みについて、幅広く共有・確認が行われました。
毎年のように傍聴に入らせていただいていると思いますが、この防災会議は、津山市がいかに災害に備えているのかを可視化する貴重な機会でもありますし、あらゆる市民の皆さまにとって、関係がある話をする場でもあります。
だからこそ、その内容を共有することにも大きな意義があると思いますので、どうしても私の主観も入ってしまいますが、以下にザックリですが簡潔にまとめさせていただきます。なるべく迅速かつ効果的に周知徹底を図っていく必要があることですので、こうした内容は市民の皆さまにもしっかり発信していただきたいところです。ちなみに今回の会議でも取り上げられた地域防災計画などの内容は、津山市公式サイトから全てご確認いただくことが可能です。

津山市の災害配備体制とその見直し
多くの市民の皆さまはご存知ないと思いますが、本市の防災配備体制は、津山市防災配備体制要領により、災害の発生リスクに応じて「準備体制」から「3号配備」まで5段階で設定されており、各段階ごとの行動や関係部署の役割が明確に整理されているのです。
この要領は内部資料のような性格の書類なので公開されておらず、職員の皆さまの個人情報も含まれるために、外部委員や私たち傍聴者にも抜粋版しか共有されていませんが、今回特に印象的だったのは、初動対応力の強化と、長期対応を見据えた交代体制の構築にまで踏み込んでいた点です。また会議の中では、県の基準見直しに合わせて災害発生時の緊急参集職員の基準見直し(震度4→5弱以上)といった細部の改善も行ってみてはとの建設的な意見もありました。職員の負担軽減と迅速な対応を両立させようとする姿勢が感じられ、とても良い方向性ではないかなと感じています。
防災計画の修正点について
上にリンクを貼り付けた地域防災計画(風水害・震災対策編)に、国や県の指針改正に合わせるなどの理由で、複数の修正が加えられたことについて説明がありました。主な内容は以下の通りです。

委員となっている団体等からの提案も踏まえ、一部表記や記述の適正化も図られていました。これらすべてが、市民の「命」と「暮らし」を守るための布石であるわけで、行政の責任の重さを改めて痛感しました。
そして、この修正内容の中には、私がかつて議場で質問させていただいたことも幾つか好ましい方向で反映されていることを嬉しく感じたところです。ただ、ここに謳うだけでは意味がなく、実際に不測の事態が発生した際に対応いただけるようにしていただいてなければ絵に描いた餅です。より詳しい内容等については、6月議会において確認させていただく必要があると思っています。
岡山地方気象台・苫田ダム管理所・美作県民局などからの情報共有
岡山地方気象台からは、南海トラフ地震への備えなどについて報告や説明がありました。30年以内に約80%の確率で発生するとされている大地震への備えは喫緊の課題であり続けているところですが、改めて日頃からの防災教育や正確な情報発信の重要性が強調されました。
苫田ダム管理所からは、西日本豪雨(平成30年7月豪雨)時を上回る規模の流入量となった一昨年の台風7号による洪水調節の実例紹介がありました。この際、約1,900万トンの水を貯留し、津山市域で約3.6mの水位低減に寄与したとのことでした。数字で示していただくことで、ダムがいかに私たちの生命と財産を守る砦になっているのかが痛感できました。

ただし当然ながら…ダムにも限界があります。言うまでもないことですが事前放流や緊急放流時の連携が極めて重要であり、早期避難を可能にするためにも、関係機関との迅速な情報共有が不可欠であることが再確認されました。苫田ダムは現在、県内最大規模の洪水調節能力を誇っているとのこと。
私たちの暮らしを陰で支えてくれている存在なのです。
また、岡山県民局からは、災害発生時に自治体を人的に支援する「リエゾン制度」の紹介があり、いざという時の連携体制の強化も提案されていました。
市の各部局の取り組み紹介
最後に津山市の各部局から、具体的なインフラ整備や防災施策が紹介されました。漏れがあるかもしれませんが…概ね以下のような感じ。
都市建設部:河川改修・排水路整備・下水道施設の耐震化など
農林部:ため池ハザードマップの整備、老朽施設の更新
水道局:災害対応ステーションの設置、応援体制の整備
環境福祉部:個別避難計画の策定支援・罹災証明発行窓口の一本化
総務部:防災講座の充実、防災メールの登録促進、防災リーダー支援制度の運用
各部局の責任者から、市民・町内会との協働を基軸にした「地域防災力の底上げ」に向けて、多方面での取り組みが進められていることについて報告があったわけですが、個人的には、この中にも実際のところはどうでしょうね…もう少し頑張れるのでは…と感じるようなものが含まれていないわけではありません。

災害は“いつか”ではなく、“いつでも”起こり得ます。
準備を怠らないこと、そして今日も強く感じたこととして…地方自治体としては、できる限り顔の見える関係性を築いておくことが何より大切なのではないかなと思うところです。
自助・共助・公助。
この言葉を聞いたことがある人は多いと思います。誰であっても、きっとできる備えがあるはずなのです。議員として、そして地域の一員として、こうした実践的な議論にしっかりと耳を傾け、今後の政策提言に繋げていきたいと思っています。
防災会議の後、午後からは全く別件ですが…こちらも議場や当ブログでも取り上げてきている、デュアルスクールについての行政職員限定の勉強会に参加させていただき、知見を深めてきたところです。こちらでも津山市の状況改善に向けて役立てていくことができる引き出しが確かに増えたと実感していますので、議会質問等にも反映させていきたいと思っています。
本気で取り組まなきゃ、意味ないですから!

何事にも備えが重要!
少し長くなりましたが…本日はこんなところで。それではまた明日!