未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
津山市では昨日、私自身も登壇させていただき…質問戦が終わったばかりです。
その影響もあって、様々な反応が届いているところで、今日も何だかんだと忙しく過ごしました。昨日のエントリーでも最後に触れたように、9月議会では決算質疑も行うことになりますので、本日10時半ごろに渡していただけるという話だった決算関係資料を、市役所に取りに行って、そのまま昼頃までは市役所議会棟で仕事をさせていただいてきました。

今年も山盛りの決算資料が届いています。
そんな中でSNSをチェックしている際に目に止まった件を、本日のメインテーマとさせていただきます。まぁ…ともかく百聞は一見に如かずですので、ご覧いただければと思います。
地方議員仲間の中では超有名な、北海道・鷹栖町議会がまたブチかましておられます!
このブログでも何度も紹介させていただき…私が議会活性化調査特別委員会の委員長を務めさせていただいている際に、津山市議会の面々にも紹介したことがある、あまりにもインパクト大のチラシや動画などを作成しているのは…同志でもあると勝手に思わせていただいている片山兵衛議員。
天才過ぎるこの方と鷹栖町議会に関しては、ベタ褒めせざるを得ないってことで以前にも詳しく書いていますし…恐縮な話ですが片山さんとは二人で地方議員を対象にイベントを開催させていただいたこともあります。
このまちの議会は全国の地方議会の中でも“トップランナー”の一つだと私は確信しています。上に貼り付けた過去エントリーをご覧いただいたなら明らかですが、議会の告知チラシのデザイン、「争点(焦点/笑点)」と題されたPR動画…どれもがただ「面白い」だけではなく、町民の目を引きつけ、“議会って何をしてるんだろう?”と思わせるチカラを持っているものです。さらにそのパワーは、町外の私たちをも魅了して余りあるものであり、地方議会議員などの視察も相次いでいると聞いています。

しかも、ただ議会の告知チラシがセンス良く、かつ分かりやすいという、興味を持たせる動線が作り込まれているだけでなく…土曜日に一般質問をする“サタデーライブ”など、市民が参加しやすい日程・スタイルでの開催をする姿勢も併せ持って、しかもそれを実践していることが凄いわけです。しかも実践するだけではなく、議会傍聴者数を増やす取り組みを具体的に行い、過去最高の傍聴者数を記録するなど成果に繋げてきているのです。
さらには町議会の選挙が無投票になることは町にとってマイナスとなるの考えのもとで、自分自身が落選するリスクをとってまで議員自身が主体的に動き…選挙を活性化させています。市民の関心を高めようというチャレンジを果敢に行い、実際に16年ぶりの選挙戦が行われた結果の議会構成で現在、活動されています。
見せかけではなく、自分たち自身もリスクも負い、実際に結果が出ていることがポイント。
自己満足に終わらず、着実に変化を生み出しているという点で、本当に…あまりにも凄いと言わざるを得ません。津山市議会だけでなく…足の引っ張り合いをしているような印象が拭えない多くの地方議会と比べて、片山さん以外にも何人もの方とお話をさせていただいたことがありますが、皆の意識が高い鷹栖町議会のことは、議会全体としてリスペクトしているところです。

発案・企画者としての片山兵衛議員の役割はもちろん大きいはずですが…他の議員の皆さまがそれを受け入れ、協力し、出演し、楽しんでいるという事実が、こうしたチラシ一枚見るだけでも伝わってきます。
これこそが寛容で、柔軟で、しかし本質を見失わない議会の姿ではないかと思います。
鷹栖町のやり方を全てそのまま真似できるわけではありませんし…仮に出来たとしても、津山市の実情としては特に短期的な視座に立てば、必ずしも良い結果になるとは言えないかもしれません。しかし、こうした取り組みを見ていると、「こうしたアプローチは津山市でも必要だ」という思いが湧いてきて、実際の具体的なやり方がアイデアとして次々に生まれていきます。同僚議員の一人とも本件について、本日少しコミュニケーションをとりました。
まずは眼前に迫った決算審査!
より効果的な審査ができるように…基本的にはもっと市民に寄り添った形で、よりわかりやすく見えやすい形で行えることが、市民利益に繋がると考えています。どうしても決算=数字の話で、難しいという印象があるかとは思いますが…市民の皆さまにも「この税金はどこに使われたのか」「この事業は本当に効果があったのか」が伝わるように、鷹栖町をはじめとした先進的な取り組みを行っている議会なども参考にさせていただきつつ、個人としてはもちろん、会派として議会として動けるように努めていきます。

具体案としての妄想は…
傍聴しやすい環境整備
土日・夜間の議会、あるいは委員会審査についてもオンラインでの同時中継や、アーカイブ録画公開を拡充することなどに取り組む。鷹栖町で作っておられるような議会傍聴ガイドブックを作成・配布し、「はじめて傍聴する人」や「議会って遠いものだと思っていた人」に対するハードルを下げる。
市民との対話の場を定期的に設ける
意見交換会、ワークショップ、タウンミーティング、交流会など、気軽に市民と議会とが交流できる機会を設け、市民がより気軽かつ容易に声を届けられる機会を増やしつつ、議会、議員そして津山市政への興味関心を高める機会にもしていく。将来的には市民目線で議論できるような場に。
広報・情報発信の改善
ただ告知するだけではなく、鷹栖町のように”伝えたいテーマ・争点”をはっきりさせ、それを引きつけるデザインと文言で発信する。成果目標を明確に定め、動画・SNS・ウェブサイト等を議会全体で使いこなしていくことで、「議会=難しいもの」「議会の常識は世間の非常識」「時代遅れ」というイメージを変えていきたい。
議員自身のスキルアップと責任感の共有
議員間で「どうやったら市民に伝わるか」「どうやったら議会をもっと効果的にするか」などを会派やイデオロギーを超えて議論し、ベストプラクティスをシェアするようにする。実際に企画立案・実施する議員などが孤立しないよう、委員会の分科会的な形など、全体として何らかの形式による正式な体制をつくって取り組めるようにしていく。
半歩ずつ、一歩ずつでも…市民の皆さまと共に。
組織的な課題、予算や人員の制約、慣習や既存の意識の壁…様々なハードルがあるわけですが、小さな成功の積み重ねが、市民の皆さまからの信頼回復や共創に繋がっていくと信じています。
鷹栖町がされていることは、決して他人事ではないのです。テレビや映画の中のフィクションではないのです。「こういうことができている議会がある」という事実は、我々の目指す未来を照らしてくれています。津山市議会がもっと市民のみなさんに身近な存在になるよう…遠くない将来に、その“身近さ”を実感できる議会をつくる、そのために努めていきます。ご意見お待ちしております。
どんな議会だったら関心を持てるでしょう…どうしたら「議会って自分のことなんだ」と感じてもらえると思いますか?

本日はこんなところで。それでは、また明日!