未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日は、時系列としては先日の大好評だった(?)大人の社会見学が午前中いっぱいで終わった後の話です。そして約束があったために…珍しくランチをお腹いっぱい食べましたので紹介。
アイキャッチ画像はその日のランチメニュー!
市民ホールでの糖尿病予防啓発コーナーをしっかり見てから行ったのに…糖質を摂りまくっていますが…気にしない方がきっと良いはずです…多分ね。ちなみに私のところへも、特定健診受けてないよね、受けましょうぞ的なメールが届いています。こうやって市からも心配していただいていますし…体調も好ましくない状態が続き過ぎているので、トライした方が良いとは思っておりますが…ってところ。
そんな日の午後、出納室にお邪魔しました。
先だっての決算審査を経て、監査委員同様に会計管理者からも気に掛けていただいていたので…今回、しっかりと時間をかけてやり取りさせていただいてきました。会計管理者&出納室長とさせていただいた“本音ベース”の意見交換で話したテーマを一言で言うなら「市民のお金(公金)をどう守り、どう生かしていくのか?」といったところでしょうか。
形式ばった“お役所会議”ではなく、「これまでの取り組みへのリスペクト」もちゃんと前提に置きつつ、 「もっと良くできるところは改善していきましょう」というスタンスでの、ざっくばらんな作戦会議といった雰囲気でお話させていただいたつもりでした。
その思いに特に会計管理者は全力で向き立ってくださったと感じています。
出納室長もそうでしたが、津山市の公金が今どんな金融商品で運用されているのか、金利が上がってきた今、どこまで“攻め”られるのか、そして何より、市民の皆さまにどう説明していくべきなのか…私が重点を置いて質し続けてきているこうした点について、かなり具体的に現状についての説明していただきました。
「安全性・流動性・収益性」そのバランスをどう取るか
公金に限らず…資金運用の基本的な考えとして、安全性(元本を守る)、流動性(必要なときに動かせる)、収益性(無理のない範囲で増やす)の3つのバランスで考えることが基本的なスタンスだとは思います。どれだけリスクを許容できるかが運用(増やすため)の鍵ですが、元が公金ということになるとなかなかリスクの高い運用がしづらくなるのは当然でしょう。元本よりも減らしてしまったときに、”自己責任”ですで済む個人投資とはわけが違うわけです。
長く続いたマイナス金利の時代には、
「増やしたくても増やしようがない」局面が多く、
預金中心の“とにかく守る運用”にならざるを得なかった…ということも率直に共有していただきました。
ここは私も、「当時の環境を考えれば、やむを得ない部分は確かにあったよね」とは理解しています。
何より…今さら言っても仕方がない話でもあるわけです。
一方で、今は当時と状況が違います。 金利が上がり始めており、債券運用で得られる利息も、以前より見込める環境になってきている中で、「安全性を大前提としつつ、 今より少しだけ“攻め”の選択肢を広げられないか?」という視点で意見交換を行いました。
具体的には、これまで運用の中心だった国債に加え、 信用度の高い地方債や社債についても一定の範囲で検討していくことや…買ったら満期まで放置するのではなく、 金利や相場の状況を見ながら、適切に入れ替えできる仕組みにしていくことなどについての方向性を確認しました。
ただ、どういう判断で公金運用を行ってきたのか、それは結果にかかわらず明らかにしてもらわねば”困る”わけです。それがないと、そもそも適切かどうかを判断する”審査”が我々議会としてはできないではないかという話にもなってきます。過去の検証だけでなく…それ以上に大切な今後の姿勢を示す意味でも、判断基準となる公金管理方針が公開されていない問題点を指摘し続けてきました。この点については近いうちに改善いただけるはずです。
評価損の見え方と「市民への説明責任」
もう一つ、大切だと感じたのが “評価損”の話 です。
債券は金利が動くと、途中の「評価額」が上下するため…例えば100円で買ったものが、一時的に90円と評価されるといったことが普通に起こり得ます。ただし、満期まで持っておけば、基本的には元本が戻ってくる(発行元が破綻したらアウトなだけ)わけですから、「評価損 = 実際の損失」とは限らず…持ち続けていれば少なくても利息は入るし”損”はしないわけです。
とは言え…数字だけを眺めると、「おいおい、市民のお金を減らしたんじゃないのか?」と見えてしまう可能性があるのも事実です。だからこそ、安全性を最優先に運用していること…評価損と実際に確定した損失は違うこと…もはや金融リテラシーの話ですが、このあたりを市民の皆さまにわかる言葉で説明していく責任が、 行政にも議会にもあるよね、という点についても、しっかり認識を共有できました。
「中身が見える」資料づくりは、引き続き求めていきます
今回、個人的に一番有難かったのは、ある程度の問題意識を共有いただけたことです。
現状の決算書などでも、例えば基金残高の増減はわかるものの…どの基金が、どんな商品に、いくら投資されていて運用結果がどうだったのかなどまでは簡単にはわからないわけです。こうやって直接聞けば丁寧に教えてくださるわけですが、 “そこまで聞かないと分からない”状態が適当なのか否かという議論は、やはりあると思います。内部にあるデータなどを、 これから“外にどう出すか”検討していきたいという姿勢をお示しいただけたと、前向きに捉えています。
また、非常に楽しみになるような話も聞かせてくださったので…とても前向きな気持ちで意見交換を終えることができました。
率直なご助言と温かいエールも頂戴し、お二人に感謝しています!
私からお伝えした問題意識は、決して「誰かを責めたい」ゆえのものではなく、そもそもの予算の組み方や決算の見せ方、事業の設計・進め方に、構造的な課題があるんじゃないか…という視点からの問いかけでした。理解してくださった上で、思いを遂げていくためにはこうした方が良いのではないかと頂戴した非常に腹落ちする内容のアドバイスは、最近複数の方から同趣旨で言われていたことでもあり…無駄にするわけにはいきません。
これらの点は今後も決算審査や委員会の場で継続的にチェックしていく必要があります。議会の機能強化の必要性も、今回のやり取りを通じて改めて強く認識しました。
「市民のお金をどう扱っているのか」を、もっと開かれたものに
今回の意見交換を終えて、改めて感じたのは、公金…つまり市民のお金をどう扱っているのかを、他ならぬ市民の皆さまに対して明確に説明できるようにしていくことこそ、 行政にも議会にも共通する責任だということです。
出納室では安全性を守りながら、今の金利環境を活かそうと努力してくれていることを目の当たりにさせていただきました。これはもちろん、当局の役割でもありますが…議会としても実態を正しく理解し、 市民の皆さまに分かりやすく伝えることも仕事だと思います。
その上で、必要に応じてルールの見直しを提案していく役目がある。
今回の意見交換は、そのためのスタートラインに立つ一歩になったと感じています。
引き続き、見える化と説明責任を1セットにしつつ…住民利益の最大化という目的達成のための最適解となるような施策の実現に向け、全力で取り組んでいきます。
本日はこんなところで。 それでは、また明日!




