未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
那岐山において今年初の冠雪が見られた本日。現地到着した頃にはほぼ溶けていましたが…山麓に位置すると言うと語弊があるかな…勝北中学校へと、今年も、津山市議会の出前懇談会でお邪魔しました。
一昨年、昨年に引き続いて、3年連続での参加ということになります。毎回書いているので、今年も改めて書いておきましょうか…。
そもそも出前懇談会とは…?
開催場所が津山市役所議会棟の全員協議会室だったので、ちょっと”出前”ってイメージではなかったかもしれませんが…ブログ記事内でも少し触れているように…一昨日の、津山観光ボランティアガイドの皆さまとの会も、この形式をとって、先方からのリクエストを受けて開催されたものでした。ともかく、今年も総務文教委員会のメンバーで、勝北中学校へ参集した次第。
「市議会で何をしてるの?」「議員って一体どんな人たち?」
そんな素朴なギモンに、私たち議員がお邪魔して直接お答えする…中学校3年生の皆さんの公民の授業現場に、実際に地方自治の最前線に立たせていただいている我々がお邪魔して交流を図ることには、例えば主権者意識の情勢など、単なる体験以上の意味を持たせられる可能性もあると思って取り組んできています。
流れとしては医療・福祉、交通、観光、防災、教育、雇用という6つのテーマについて、生徒の皆さまが事前にグループごとに調べてくれていた内容をもとに、意見交換させていただきました。参加議員はアイキャッチ画像の通りですが…本来、総務文教委員会メンバーですので、岡田議長と津本委員が参加されるはずでしたが、都合により参加できないとのことで…秋久副議長と地元の寺坂議員に代役として出席いただいています。
担当分けは以下のような感じ。
1医療・福祉…広谷委員長
2交通………秋久副議長
3観光………寺坂議員
4防災………三浦(わたくし)
5教育………河村副委員長
6雇用………末永委員
中学生相手にちょっと緊張気味…だったのは、むしろ大人側だったかもしれません。
何しろ今年も、レベルが高過ぎた!
毎回思うことですが、とにかく生徒の皆さまの準備のレベルが高過ぎるんですよね…そして、今回はその中でも最も素晴らしかったと言っても過言ではない印象を覚えています。今日も子どもたちに直接伝えてしまいましたが…ワイなんぞ、中学生の頃にはどうやってモテるか、それしか頭になかったはずです。常に教科書じゃなくてマンガを読んでいた思い出しかありません。
無駄話は置いておいて…私が担当させていただいた「防災」の班では、総合計画のどこに防災関連の内容が書かれているか、予算書のどの項目が防災と関係しているか、その金額は妥当と言えるのか…などなど、しっかりと調べた上で、非常にわかりやすくスライドにまとめてくれていました。質問項目なども鋭すぎてタジタジでした。
「これ本当に中学生が作った資料なん…?」と、素で口に出しかけたくらいです。
あまりにしっかりした内容だったので…実は当日の朝、ザックリこんな流れで進めますよという先生からの説明の後、念のために津山市危機管理室に電話して「こういう視点の質問が来そうなんだけど、今の市の状況と考え方って、どんな感じになっていましたっけ?」と、確認させていただいてから教室に向かったのは、ここだけの話。中学生に恥ずかしい姿を見せられないので、大人も大人気なくも(?)必死です。
防災班の資料では、道路整備や公共交通の利便性向上と防災の関係、河川の浚渫や土砂災害危険箇所の整備、立地適正化計画の中での防災の位置づけ、消防団の運営のあり方についてなど…総合計画の記述と、実際の予算の中身がきれいに整理され、実に的確な質問や意見もまとめられていました。出てきた質問や意見は、簡単に回答できるようなものではなく…核心を突いている内容ばかり。
「消防車を持っていない消防団において、個人負担している現状についての考えは?」
「津山市の税金の使い道は医療・福祉が多くて、防災があまり多くないと感じますが理由は?」
「“津山開花宣言”のポスターを見たけど、防災のことが少ない気がしますし、防犯は関係なくないですか?」
コレいかがでしょう…完全に“議会質問レベル”では?
正直なところ…(うわ、これ本会議で尋ねられてもおかしくないやつやん…俺が答える側なのかよ!)と思いながら、それでもできるだけわかりやすく、正直に、真摯にお答えすべく頭をフル回転させて向き合いました。伝わったかどうかは怪しいところですけど、時間に限りがある中で精一杯、役割を果たすべく努めさせていただきました…まぁ当たり前の姿勢ではありますが。
個人的には、今年もメッチャ楽しかったです!
さらに、生徒の皆さまが自分たちで考えてくれたアイデアも、どれも重要なポイントばかりでした。
高齢者・障がいのある方・単身世帯など、「要配慮者」への避難支援をもっと充実させてほしい
実際の災害を想定しつつ、多様な人の価値観に配慮した避難所運営を考えてほしい
町内会や地域単位での「地区防災計画」づくりに、もっと住民参加を進めてほしい
…などなど。
これらはまさに、ここ数年の防災の議論の“ど真ん中”にあるテーマだと言えます。
大人たちがちゃんと向き合えているか、試されているのでは? と感じさせられるほどです。繰り返しますが本当にコレを中学生が考えたのか…大人の手が入っていたり、生成AIとか駆使しているのではないのか…などと、心が汚れている私は考えてしまいますが、実際の受け答えなども非常にしっかりしていて、インフルエンザなどの流行で欠席者が多く、防災班でも中心的役割を果たしていた子がお休みだったとのことでしたが…皆で問題なく、その穴を埋めていたような印象を受けています。
「議員になったきっかけは?」
「学生の頃、生徒会や委員長とかしてたんですか?」
「今の政治に不満はありますか?」
など…割と真正面から来る質問もあれば、
「認知度の低い議員の仕事って何ですか?」
「高市総理のことをどう思っていますか?」
といった、なかなか攻めた印象の切り口もありました。これらの問いかけにも、ツッコミを入れつつ、正面から端的にお答えさせていただいたつもりです!こうした問いかけに一つひとつ真摯に向き合う時間そのものが、主権者教育の第一歩であると私は思っています。口先だけでごまかそう、煙に巻こうとしても、子どもたちは賢く…見透かされることは明白です。
そして何より、それは不誠実です。
「政治って、ニュースの中だけの話じゃなくて、自分たちの生活と直結してるんだな」と少しでも感じてもらえていたら、嬉しい限りですが…その政治の最前線で、住民代表として活動しているはずの、自分たちの家庭から納めている税金ベースで活動しているはずの議員が、不誠実だなという印象を与えてしまっては…政治や議会、議員の信頼を勝ち取ることなど、できるはずがないわけです。
何よりも誠実さを意識して、向き合いました。
防災班のまとめのスライドには、「人を助けること」「一番大切なのはいのち」などの言葉が綴られており、これまで学んできたことを、災害にあったときに活用していきたいという思いで締めくくられていました。
もうこのまま、市の防災計画の表紙に載せたいくらいのフレーズじゃありません?
私たち議員は、どうしても数字や制度の話に寄りがちですが、“何のために防災を考えるのか”という原点を、改めて中学生から教えていただけたような気もしています。
今回の出前懇談会も、「1回やって終わり」ではなく、次に繋げていくことに大きな意味がある取り組みだと思っていますし…実は2回3回と、同じメンバーで回数を重ねることに価値があるとも感じているのですが、まぁ授業の一環として行う以上は難しい面があることも重々承知しているので、現状にも深く感謝してはいます。
ただ、勝北中学校だけで終わらせないこと…総務文教委員会だけの話で終わらせないこと…これがメチャクチャ大事だと思いつつ、3年経っても何も変わっていません。
津山市議会全体、さらには津山市・教育委員会全体の主権者教育の取り組みとして広げていくこと…制度として・仕組みとして根付かせていけることを目指し、引き続き尽力していきます。
ともに考える過程も楽しみつつ、質問もしていただき、真剣に話を聞いてくださった勝北中学校3年生の皆さま&先生方をはじめとした関係各位に、心から感謝申し上げます。
帰り道、ほほえみ彩菜に寄ったら皆同じことを考えていたみたいで…複数の同僚議員とご一緒させていただくことになりました。白菜、かぶ、なめこ等、そして息子へのお土産で手作りあんドーナツを買わせていただきました。いただくのが楽しみです。
本日はこんなところで。それでは、また明日!





