未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日は津山市教育委員会の7月定例会を傍聴しての所感等をシェアさせていただきます。今回はそれほどボリュームのある内容ではありませんでしたが、地域の未来を拓くカギである”教育”の今とこれからについて、責任ある立場の皆さまが意見を交わされた場であったことは間違いありません。
ただし!

「え、そんな話をされてたの?」
…って思われる方も多いのではないかなと、日々の活動の中で感じることが少なくないのが、教育委員会の現場なのです。教育委員会において話し合われていることを保護者の方々にお伝えすると、驚かれる方も多いのが現実です。だからこそ、こうして共有する意義があるとも思っています。ちなみに、超ザックリの概要版ではあるのですが、教育委員会の定例会は会議録が一応公開されているところです。会議録の公開をしていない会議体も少ない中で、その姿勢そのものは最低限の評価はできるもの(まぁ会議規則に定めているので当然ちゃ当然の話)ですが、全く十分なものではないと思っています。
教育委員からどんな質問や意見が出たのかを窺い知ることは全く出来ませんからね…。
また、教育委員会の定例会(毎月開催)には報道が一切入っていない現状にも問題があると考えています。公開されている会議の場であり、何年間も傍聴に入り続けていますが、一度たりとも報道陣が傍聴に入っていたことはないように記憶しています。

そんな現状ですので…備忘録も兼ねて、今回話し合われた内容をザックリ共有しておきましょう。
まずは一頃は極めて多くの保護者の皆さまからご意見・ご質問等をいただくことが多かった部活動の地域移行関連の話について…従来の「地域移行」という言葉から、「地域展開」へと表現が変更されたのです。これは、国の方針に倣い、学校の部活動を地域ぐるみで支える形に再構築していくという方向性を明確に示すものであり、特段の問題はないように感じました。
先だっての学びの多様化学校→学びの多様化学級の呼称変更のような、全く納得ができない話ではありませんでした。
学校の先生だけに任せる時代から、地域全体で子どもを育てる時代へと展開していかねばならない、その方が望ましい姿だと言えるだろうとは、私自身も思っています。一部の委員からは具体的な自治体名も挙がっていましたが、先行事例を参考にしながら進めていかねばならない話で、津山でも“地域クラブ活動”の形は少しずつ整いつつあるとは言えるでしょう。
また、夏休みは様々な体験を通して成長するチャンスでもあることから、津山市では、多種多様な体験プログラムが用意されていることについても触れられました。
企業見学バスツアーや、子ども観光ガイド育成塾、昆虫探検隊など、つやま子ども未来塾の取り組みなどと共に、歴史友好都市縁組から今年で30周年となる岐阜県可児市から、小学生が1泊2日で津山を訪れ、観光・歴史・文化を学ぶ交流事業などについても言及がありました。

教育委員による一学期の学校訪問も完了し、各委員から所感が述べられました。
この辺りも、本当は是非とも皆さまに知っていただきたいところです。
猛暑の中での授業参観や校長先生との意見交換を通じて…特に体育館の空調設備など、暑さ対策への限界を感じる校舎環境についても言及があったことはポジティブに受け止めています。
防災拠点としての観点からも、整備の必要性を何度も訴え続けてきていますからね…。
課題は山積していますが、それでも確かに一歩ずつ、前に進んでいる部分もあるとは感じました。

ある学校において、”AIによる音楽提案授業”が実施されたことなども共有されました。子どもたちが状況を入力し、AIが最適な音楽を提案するというもので…そうした取り組みをキッカケに、情報を吟味し、判断するチカラを養うという新たな学びの形とのこと。
スマホ・タブレットなどICT環境の普及が進む今…理解が追いついていない層が何を言おうとも、AIなどのテクノロジーを“使いこなす”側になるための教育が、すでに始まっているわけです。
そういう人たちは…それを受けられないことで、子どもたちに不利益や不公平が生じても構わないと、そう思われるのでしょうか?
この種の授業は遅滞なく、市内のどの学校においても取り組んでいけるように努めていただきたいと、心から願うところです。
遊びの現場や地域活動、そして家庭での時間…学校外の場でも、子どもたちは学び、育っています。

地域との関わりが、子どもたちの社会性を磨いていきます。
それは保護者の立場でなくとも、あなた自身にも関係があることで…ご自身が子どもだった頃を思い出せば、色々と見えてくることが出てきたり、新たな気づきもきっと得られるはずです。
次回の教育委員会定例会は8月28日(木)13:30~を予定。
9月&10月も第4木曜日に開催予定でして市民の皆さまの傍聴も可能ですので…平日の日中の傍聴は厳しい方も多いと思いますが…現場の空気を感じてみてください。傍聴したいけど不安がある場合等は個別にご連絡ください。

教育の現場は、決して教室の中だけにとどまりません。
子どもたちを中心に、学校、家庭、地域、企業等と自治体そのものが手を取り合って進む…それこそが自治体が取り組む教育のあり方だと思っています。
本日はこんなところで。また明日!