未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
さて、6月も最終日…一年の半分が終わっちゃうやんけな本日は、朝イチは7時半からアポがありました。その後…息子を幼稚園に送ったのち、園児(年少クラス)への読み聞かせのボランティアをさせていただくことから本格スタート!
今日も大盛り上がりでした!

写真を撮るのはまた思いっきり忘れていたけど…今回は大人気絵本”はらぺこあおむし”のTシャツを着ていった上に、本まで持っていって鞄から覗いているにもかかわらず…はらぺこあおむしは読まないという、何やねんソレ的な小ネタ導入に始まり…読んだのは大型絵本の”おおきなかぶ”で、毎度のことながら母譲りのテクニックに話芸と顔芸とアクションを盛り込んだ、ひらくワールド全開のオリジナル朗読を、是非とも本当は動画でお楽しみいただきたいところなんですが…まぁ著作権の問題とかあるので控えておきます。
何かの機会に是非、生でご覧ください!
果たして、前回以上に息子をはじめ子どもたちも盛り上がってくれて…最後は「うんとこしょ、どっこいしょ!」の大合唱で大団円を迎えたわけですが…読み終わるや否や、「次、はらぺこあおむし読んで〜!」とお代わりリクエストをいただけたのは、エンターテイナー冥利に尽きるとしか言いようがありません。時間は限られているわけで、先生の一日のプランの邪魔をしてしまっては本末転倒なので…また今度ねと約束して、笑顔でバイバイして仕事に戻りました。
ただ…めちゃくちゃ暑かったですね、今日も。

もしもの展開に備えて(?)、大型絵本3冊という大きな荷物を抱えていたこともありましたが…駐車場から歩いて移動するだけでも大汗をかいたので、仕事に戻る前に着替え。その後もオンラインでの市民相談や議会事務局との電話打ち合わせ、鶴山ホテルで開催された津山市観光協会総会への潜入や、執行部への提案とお願いのための市役所訪問など、今日はかなり慌ただしい一日でした。
執行部への提案&お願いも今回、とても良い感じに受け止めていただけて感謝しています。良いじゃんやってみるかとなってくださったので期待しているところですし…別件でも期待が膨らむような話を伺えました。その他、特に印象的だったのはやはり観光協会の総会です。議員にならせていただく直前まで、お隣の鏡野町を舞台にまさに観光協会のスタッフとして観光振興に携わらせていただいていた私(現在も一応、携わらせていただいている…はず!)としては、観光協会の取り組みには色々と思うところがあります。
公益社団法人津山市観光協会の7年度通常総会として開催された本日の会では、今年度の事業方針や予算、役員改選などが議題として取り上げられていました。津山市観光文化部と共に観光振興を担う重要な団体である観光協会。その現場を見つめることで、観光政策が抱える本質的な課題や、今後のあるべき方向性が見えてくる気がしましたが…その輪郭は極めて曖昧な印象です。
観光協会は“公益社団法人”であると同時に“民間企業”でもあると冒頭の挨拶で会長が述べられていました。そのハイブリッドな立場は、機動力と公共性のバランスを取りつつ、市民や来訪者のために観光振興を担う存在として極めて重要です。
しかし、その「公益」とは一体誰のためのものを指すのでしょうか?

自治体や関係者にとっては確かに、観光は単なるレジャーではありません。地域経済を回し、雇用を生み、都市の魅力を高める手段の一つであることは間違いありません。しかし、それを何よりもまず第一に考える姿勢が、ユーザーフレンドリーな観光行政へと繋がるでしょうか。お客さまである観光客の皆さまのニーズに合致しているのでしょうか。本当に”おもてなし”になるのでしょうか。津山市そして津山市民にとって、本当に望むべき方向性に進んでいっているでしょうか…?
そして成果をいかに測定するのかという視点が、いまだに曖昧なままではないでしょうか?
私は傍聴者として潜り込ませていただいていただけですので黙っていましたが…同様の疑問は出席者からも聞かれました。今回の総会でも、「宿泊客数が増えた」「外国人観光客が増えた」といった報告がなされましたが…果たしてその数字だけで、津山市の観光が“成功している”と胸を張って言えるのでしょうか?私は議会の内外でも言い続けてきていますし…議員にならせていただく前から主張しているように、客数が指標の一つとして無意味だとは言いませんが、目標とすることには疑問を感じざるを得ません。
地域内で消費していただかねば、何百万人来ていただいても、意味がないどころか、ハッキリ言って迷惑になるだけですから。

そもそも宿泊客数にはビジネス利用者も含まれますし、外国人来訪者数の伸びも、全国的な傾向の中にあるだけかもしれません。
肝心なのは、どれだけの経済効果を地域にもたらしているのかです。
津山という地に対するファンや再訪者をどれだけ生んでいるのかも気になります。そうした効果測定ができないなら、仕組み自体を見直さねばなりません。何しろ観光協会は行政に近い…つまり制度設計できる側にいるので、仕組みや制度が整っていないというのは言い訳になるわけです。KPIなどの目標は数字であるべきですが、そこに中身がなければ単なる空虚なスローガンに過ぎません。
たとえば、観光協会のLINE登録者数は1,323名との報告がありました。これは果たして多いのか、少ないのか。そもそも、どういった層が登録しているのか?観光客なのか?市民なのか?どんな分析をしているのか?何を目的として情報発信がなされているのか?こうした点を詰めていく必要があるはずです。
そうした点への言及や議論はなく、そもそも、ほとんど質問が出ない。
1時間半くらいの時間が掛かりましたが…いわゆるシャンシャン総会だなと感じました。

また、公式サイトが「見やすくなった」との評価があると説明されていましたが、津山市の公式サイトには同様の声はあまり届いていないのが現実ではないでしょうか。むしろ逆の声が圧倒的に多い印象です。自治体と観光協会が連携し、公共と民間の良いところを補完し合う仕組みづくりこそが、これから求められているのだと感じています。またこうした会の場で報告されるべきは誰が言ったのかわからないような個人の主観ではなく、裏付けある数値データであるべきです。
さらに、公益法人制度改革への対応として外部理事・外部監事を選任する一方で、会員数が増えていない(むしろ減っている)にもかかわらず役員数を拡大するという、制度上の「正しさ」だけでは説明がつかないような点も気になりました。「より多くの方に関わってもらいたい」と言われていた趣旨は理解します。しかし、それが“任命される側”ではなく、“自ら手を挙げる側”からの参加として成り立たねば、本質的な巻き込みとは言えないでしょう。これでは、会員数は増えずに活動の実効性も損なわれてしまうのではないかと危惧しています。
地域を支えるのは、志を持って動いている“個”の力です。
たとえば今回、城西若僧会の皆さまに贈られた「津山観光マイスター 南十字星章」は、心ある継続的な地域貢献の象徴と言えるでしょう。委嘱された感想を述べられた会長は、”心”を大切にしてきたとのコメントを残されました。
意味のある数字で効果測定しつつ、数字では測れない”心”を大切にして、津山の観光の原点を、今一度見つめ直す必要があるのではないかと強く感じました。

数字は大切ですが、数字の“裏側”に目を向けることを忘れてはなりません。
そして何より、観光は「ワンチーム」でやるものだと掲げられている以上、本当にその体制が機能しているのか、各団体が連携し合い、役割を果たしているのか、問い続けていかねばなりません。議会議員の形でもまた、触れていかねばならないテーマだと思っています。
まさしく”おおきなかぶ”に挑む皆のように…文字通り、猫の手も借りる(実際、猫の手を借りて成功しているまちも近くにありますし!)くらいの勢いで…皆のチカラを合わせて、取り組んでいかねばならないでしょ!
おおきな課題にはねッ!
久々にお会いする方と、極めて有用な意見交換の時間が持てたことが最大の収穫でした。
本日はこんなところで。それでは、また明日!