議会にバカが多いとバカな判断をするという至極あたりまえの話。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

そう言えばブログでは触れていませんでしたが…われらが岡山県のお隣、瀬戸大橋を渡った先にある香川県では先日、全国に先駆けて日本初のトンデモ条例が成立しました。

香川県ネット・ゲーム規制条例案、可決 「県民をネット・ゲームから守る」

同条例は、18歳未満の子どものネット・ゲーム依存症を防ぐため、県や保護者、通信事業者、ゲーム制作会社などの責務を明記したもの。罰則はないものの、「ゲームは平日1日60分まで」「午後10時以降はゲーム禁止」など具体的な制限が記されており、条例案の発表当初からネット上で物議を醸していた。(上記リンクより引用)

アホくさ。様々な意味で”あり得ない”としか思えません。

行政が口を出すような話ではありませんし、公金ベースで運営されている議会から…これほど固定観念カチコチで時代遅れ甚だしい印象を受ける条例案が飛び出してくること自体、そんなバカなというのが率直な感想です。

だだし感じ方は人それぞれ。

当然ながら当ブログに書いている内容は全て、あくまでも私の個人的見解です。津山市議会を代表しての意見でもなければ、選挙で私を応援してくれた皆さまの意見の総意でもありません。ただし日本の議会は代議制。

有権者が選挙で自分の意見に近い人を選び、選ばれた住民の代表者が議会に集って様々な議題について議論を戦わせている”はず”なのです。国会はもちろん、都道府県議会でも市区町村議会でも同じことです。

そして、この条例を成立させてしまうのが香川県議会なのです。

議会では基本的に、数が物を言います。

つまり民意は多数決によってはかられるのです。議会において確定される行政の向かう方向性は、結局のところ多数派によって決められるのです。

これはおかしな話のように思われるかもしれませんが、民主主義の基本原則です。そして決定した以上は…結果を否定しては議会そのもの、民主主義そのもの、いわゆる民意そのものを否定することになるのです。

私たちは、結果として”勝つ”しかないのです。だからこそ常々言っているように…議会・政治に興味を持っていただきたいのです。

想像してみてください。

議会にバカな議員しかいないと…いや、良識のある議員や賢い議員がいたとしても…たとえ市長や行政職員が素晴らしく有能だったとしても、議会の多数派がバカだった場合、大変なことになります。

議会がバカな決定をしてしまう。

それを明らかにしてくれたのが今回の香川県議会…本当に有難うございました。

その現場で、忸怩たる思いでこの決定を見ていた方々もおられることでしょう。最後までしっかりと反対し続けた方がおられることも知っています。アイロニーが強過ぎる表現になっていることは自覚していますが、皆さまの仕事を貶める意図は一切ありません。

しかし結果は厳然としてあります…多数の議員が賛成したわけです。

棄権、退席した議員もおられた。

誰に、何に配慮する必要があって態度を表明できなかったのか…どんな”しがらみ”があるのか…どんな”忖度”が働いたのか…当然、私は存じ上げません。

裏に様々な事情があることは…政治に携わっている人間の端くれとしては当然、理解しています。それでもなお、間違っていることに間違っていると言えないような議員など必要ないと断じておきます。

言いたいこと…言うべきことを言えないような議員など、議会に必要ありません。

他所の自治体のこと、しかも県政に関する話ではありますが…これは大いに他山の石とすべきこと。実際に香川県同様の動きが見られる自治体もあるようです。こうした動きが全国に波及する事態こそ、最も避けねばならないことだと考えています。

津山市で、あるいは岡山県で同様の動きがあった際には全力で阻止します。

ただそもそも、こうした事実に違和感を覚えられる一般有権者の皆さまは少なくないと信じています。皆さまが興味を持ち、声を上げてくださることは、間違った方向に行くことを防ぐ大きな抑止力になります。香川県のケースで言えば、パブリックコメントがそうです(その扱いは大いに疑問ですが)。

覚えておいてください。アホが議員になると、議会がアホな判断をすることがあり得る。

時代遅れな面々ばかりが集った議会では、時代遅れな判断しかできないのです。

税金をベースに活動しており、税金の使い方、子どもたちの未来の話をしているはずの議会の場に、若者が全くいないという事態など本当に意味がわからない…自治体の将来を本気で考えるのであれば、極めて危険な、憂うべき状況だということを連呼している理由はここにあります。

あなたがお住まいの自治体は大丈夫?本日はこんなところで。有難うございました。

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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