未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
昨日のエントリーでは、津山市立図書館への補正予算(第3次)の図書館費を取り上げ…取り組みを紹介させていただきました。
その中で…全ての公共サービスは無料ではないという事実について言及いたしましたが、本日は引き続き図書館をイメージしていただき、その理由と仕組みを実感していただきます。
あらゆる行政サービスにはコストがかかります。どのような仕事であろうと人的資源(マンパワー)を費やし、業務にあたってもらう以上は人件費が発生し、その他の諸々のコストが加算されていく…考えてみれば当然のことです。
しかし当ブログや動くひらく等でも繰り返し触れてきているように…自分自身の財布からその場でお金が出ていかない場合、金銭感覚が麻痺しちゃう部分があるのです。
公金による補助を受けて事業を行っている人間が陥りがちな罠です。
(今日のこのブログ記事とは直接関係ないけど、今日の午後を費やした仕事とは関係が超ある話)
図書館の本にしても、当然本を揃えるコストが必要で…スタッフ皆さまの給与も必要です。館内の光熱費や、昨日触れたようなユーザーに安心・安全・快適に利用してもらうための諸々の工夫、それらの全てにコストが掛かります。
例えば津山市で、平成30年度に図書館費として実際に支出された金額は195,586,576円でした。
それに対して、津山市立図書館本館と3つの分館、自動車文庫…全てで貸し出された資料(書籍だけでなくDVDソフト等も含む)の総点数は638,497点でした。
195,586,576÷638,497を計算してみると…306.3234…となります。
つまり貸し出し1件あたり、約300円のコストが掛かっていると言えます。
図書館の本は決して…無料で借りられているわけではないのです。
だったらどうする?
それに対する私の回答は是非、動画をご覧ください。
これは教育現場でも同じですし、医療現場でも同じことです。
無償化という表現があります。
ああいった支払いが免除される制度は本当の意味での無償ではありません…本当に支払いがゼロになるわけではないのです。
考えてみてください。
教師や医師に無償でボランティアしろ…タダで働けというわけにはいかないのは当たり前の話です。
話が逸れかけましたが…そういう意味で、特に津山市に関して言えば…何度も繰り返してきておりますように現在は非常に厳しい財政下です。これ以上、将来世代へとツケが回っていくことが明らかな無償化という目先だけのウケを狙った施策を打つことには私は基本的に反対です。
今まで無償であった取り組みの中にも、今後は有償化を検討していかねばならないものがあるのではないかとすら考えています。
そうした場合、市民負担という意味ではむしろ今よりも増すことになるのが現実ですが、これから先のことを真剣に思えば思うほど…どう考えても少しずつ財政の圧縮が必要になり、短期的には少しずつ負担をお願いせざるを得ないシーンが出てくることは不可避だと思えるのです。
その現実から目を逸らし…明らかに割に合わない負担を背負わされることが明白な子どもたちの未来にこれ以上の負荷を掛けるような施策を打っていくことは、大人として不誠実で…許されない行為ではないでしょうか?政治家・議員はそれこそ責任を持って、お願いをしていかねばなりません。
東日本大震災や昨年の台風15号・19号…そして今回の新型コロナウイルス感染症のような、予想困難な災害もあった。しかし自然災害はいつ起こるかわからないリスクであり…ある程度の被害が出ることや備えを厚くしておくことは当然に織り込んでおくべきことです。
政治の舵取りミス、見込みの甘さも含めて…結果として、こんな状況を生み出してしまった。
ここから何とか挽回していくために、大変申し訳ないが少し痛みを分かち合ってほしい…為政者たちは子どもたちにそう言って理解を求めねばならない段階に来ているのではないでしょうか。…完全に話、逸れたな。
しかしこれは大切な話です。事実から目を逸らしてはいけません。政治家や議員の責任は当然に大きい。
しかし…有権者・納税者である私たち大人一人ひとりにも、その責任の一端があります。
しっかりと政治に関心を持ち、選挙へと参加し、権利を行使し、自分自身と大切な誰かのための未来を守るべく行動せねばなりません。
その積み重ねだけが、不断の監視となり、権力の暴走を未然に防ぐのです。それはそうと…昨年の9月議会でお願いさせてもらった決算書のインターネット公開…いつの間にかしてくれてるやん!
何で教えてくれへんのや。
ついさっきまで知らなかったやんけ…とは言え、ご対応いただきました関係各位、願いを聞き届けていただきまして有難うございました。このように至極当然に提供されるべき市民に利するお願いで…しかも簡単に実現可能な話であれば、迅速にご対応いただくことが可能です。
でも今度から、内緒にせずに教えてね!
さて。
熱く語ってしまいましたが…本日はこんなところで。また明日!