未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
先日…またしても東京・大田区ではやりきれない気持ちになる悲劇が起こり、小さな命が失われました。
怒り、悲しみ…様々な感情が入り混じった表現し難い気持ちになりますが、こうした事件は現実に、何度も何度も起こっていることなのです。
そして本来、絶対に繰り返されてはならないことです!コロナ禍の中で、子どもたちが家庭内で過ごす時間が増えた結果…全国的に児童虐待が増加傾向にあるとの報道を見聞きしている人は多いかと思います。
本日改めて、津山市こども保健部に確認したところ、本市においてはそうした傾向は確認されていないとのこと。しかしながら津山市においても…増えていないというだけで、ゼロではないのが事実なのです。
新聞等で報道されたため、ご存知の方も多いかと思いますが8日…津山市要保護児童対策地域協議会代表者会議が市役所で開かれ、関係者が情報交換を行いました。その場で津山市より報告された内容を共有させていただきます。
津山市内の2019年度の児童虐待通告は278件(前年度比66件増)。通告とはつまり通報のこと。
当然のことと言えばそうですが…児童福祉法第25条には、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した場合、全ての国民に通告する義務が定められています。
大切なことなので繰り返します。
児童虐待の通告(通報)は全ての国民に課せられた義務なのです!
津山市での278件の通告の内…108件が実際に虐待に該当しています。内訳としてはネグレクト(育児放棄)が79件、心理的虐待が19件、身体的虐待が10件です。
この数字、つまり件数に…本日お話しさせていただいた津山市内のママさんは絶句していました。
抵抗できない弱い立場である子どもたち…その体と心に深い傷を残す行為は、決して許されません。
虐待へと発展する恐れがあると判断されたケースも133件もあったそうです。早めの対応が必要です…取り返しがつかないことが起こってからでは遅いのです。
おかしいなと違和感を覚えた場合は、迷わず通告してください!
無論、疑わしくない場合に通報することなどはあってはなりませんが…一度落ち着いて考えてみても結論が変わらないのであれば、空振りを恐れてはならないのではないでしょうか。
いち早く…の語呂合わせで覚えやすい”189”は全国共通の児童相談所虐待対応ダイヤルです。
令和元年12月3日より、通話料も無料化されています。
これは子どもたちや保護者のSOSの声をいちはやくキャッチするための措置です!
携帯電話からでも発信可能で…オペレーターが地域情報を聞き取り、管轄児童相談所を特定して対応する流れです。もちろん匿名での利用が可能で、通告・相談をした人や内容に関する秘密は守られます。
悲劇を防ぐために、積極的な利用を推進していかねばならないと考えています。
事件の当事者でないのであれば…政治関係者は嘆き悲しんでいる場合ではありません。
一刻も早く、一件でも少なく、取り返しのつかないケースを減らしていくために尽力すべきです。
津山市内でも189は無論ご利用いただけますが、津山市こども保健部のこども子育て相談室でも相談等は承ってくれます。こども子育て相談室では児童相談員2名を配置しており、子育てにおける様々なご相談に応じてくれます。
子育てに悩んだときは1人で抱え込まず…どうかお気軽にご相談ください!
子育て全般について、何でもお気軽にご相談ください…と、こども保健部長にも言っていただきました。
上記チラシは本日この件について私が発信するとお伝えしたところ…わざわざご提供くださったものです。
どうか誰かを頼ろうとしてみてください。
周囲の誰か、行政、私でも構いません…ともかく、1人で抱え込まないで。
児童虐待の緊急時の連絡先について
子どもの命に危険があるなど緊急度が高いと判断できる場合、津山警察署(電話番号0868-25-0110 or 110番)に電話してください。
また上記ほどではないものの、緊急の対応が必要と思われた場合は津山児童相談所(電話番号0868-23-5131)または児童相談所全国共通ダイヤル(電話番号189)へとご連絡をお願いいたします。
※それぞれ24時間受け付け可能です。
そして最後にもう一つ…大切な話を付け加えておかねばなりません。
子どもを守るはずの児童相談所により、被害を被っているという主張される方々が少なからずおられる事実からも、我々は目を逸らしてはなりません。
虐待の事実は全くないのに、ある日突然に子どもを奪われ、全く会わせてもらえなくなった…こう訴えて実際に裁判を行っている事例も少なからず存在します。
何度も書いてきました。
権力は腐敗、暴走します。
そして先日も書いたように、性善説に基づく施策は私は支持できません。
もちろん大多数の児童相談所はしっかりと仕事をして、子どもたちの命、安心と安全を守るために職務にあたってくださっていると信じています。
しかし、他の全ての業種がそうであるように…その中にも残念ですが、恐らくは不届き者が存在するのです。だからこそ政治と同様に、不断の監視のもとで権力が集中し過ぎないように注視していかねばならないのです。
児相は善か悪かなどという話ではない。
白か黒か…二元論で解決できるような問題ではないのです。
本当はケースバイケース、全ての事案ごとの臨機応変な対応こそが求められているのではないでしょうか?
難しいことはわかっていますが、どう考えても結論はそうなります。それこそ唯一無二の本当に当事者利益に寄り添った対応だと思うのです。
現場をわかっていないからこそ言えることかもしれません。
正直まだまだ、この分野に関しては不勉強な自覚がありますし…そもそも少々勉強したからといって偉そうに語れるはずもありません。
ただ、理不尽をなくしたいのです!
本日はこんなところで。また明日!