未来拓く、みうらひらくです。
世襲。
ご存知のように財産、職業、社会的地位などを親から子へと受け継いでいくことです。
一般的に、ポジティブな意味で使われることの方が恐らく少ないであろう言葉。
…にもかかわらず、この世の中には世襲が溢れています。
ナンダカンダ言って、日本人は世襲好きというか…受け容れている部分が少なからずあるということでしょう。
現状を見れば明らかです。
国家の象徴、皇位を継承していくことからして世襲。
昨日のエントリーの続きとなる本日。
世襲の是非よりも、本当はもっと大切なことがあると思うのです。
世襲制による同族経営を続けている企業は、日本国内に数知れずあります。
それは自由。
株式会社であれば…場合によっては株主が黙っていないでしょうが、まぁ放っておいても市場が判断すること。
要するに、世襲であろうがなかろうが…ダメな企業は最終的には潰れる”はず”です。
潰れた企業がたまたま世襲制であった場合に、ことさら非難の声が大きくなる理由は…ルサンチマン的要因が大きいでしょう。
それは昨日の最後に少し触れた、機会の平等を妨げられているという思いからくる嫉妬。
例えば、医者の家に生まれた子どもが後を継ぐケースは実際に数多くあります。
また、大学で医学部に進むこと…医者になるためには高額な費用が必要です。
その費用が捻出できない以上は、たとえ本人が医者志望であってもその道に進むことは簡単ではありません。
超絶に優秀であれば道が開かれることもあるかもしれませんが、本人の資質と努力だけではどうにもならない壁というものが厳然と存在することも確かです。
でも、それって実は普通のこと。
全ての人が自分の希望する職業に就けるはずはないし、誰もが好き勝手なことを続けていては社会は成立しません。
そうは言いながらも…目指す自分になろうという努力を頭から否定するような社会には、魅力を感じないのも事実。
世襲制にはそうした意味で、子どもが夢を目指す権利を阻害している可能性は十分にあると感じます。
世襲をする側も、それを非難する側も…どちら側の子どもにとってもです。
それでもその中で努力し結果を出していくことこそが、完全に平等な世界など幻想でしかないと考えている自分にとっては重要なのです!!
民間の会社等での世襲は問題ないと考えています。
それぞれの責任で判断すれば良いことです。
選択肢は他にもあるだろうし。
だけど、政治家は違う。
政治家は公共の利益のために働くことが”仕事”であり、サラリーも税金由来です。
だからこそ、世襲政治家は特に叩かれる傾向が強いのでしょう。
機会の平等を阻害した上に、結果的に美味しい思いをしやがって…的な思いの表れか。
いや…ぶっちゃけると、その気持ちは超わかる!!
そりゃそうですYO!!
実際挑戦してみると、たかだか人口10万人そこそこの地方都市議会レベルでも感じることですが…地盤・看板・かばん無しでの挑戦はキツい。
組織力、知名度、資金力…こうしたものを最初から手にできる世襲政治家を羨ましく思わないといえば嘘になります。
しかし問題はそんなことじゃない。
世襲であったとしても…”公”のためにしっかりと仕事をする人間であれば、何の問題もないのです。
自民党をはじめ、国政政党においても世襲の禁止を打ち出す動きはないわけではありません。
ですが、本来それすら瑣末なことです。
真にその職にふさわしい人間を決めるのが選挙の理想です。
判断の一材料とするのは結構ですが…世襲云々を抜きにして、自分の一票を投じる相手を真剣に選ぶことが、政治の世界の健全化のためにも求められています。
選挙には行きましょう!!
それではまた明日!!