温故創新!現状に拘束されつつも現状を改善するためのメソッド。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

朝早く津山駅にいた理由は…遠出の予定があったからです。

実は今日はJIAMに来ています。

JIAM(ジャイアム)とは…当ブログでも何度も紹介させていただいてきた全国市町村国際文化研修所の通称であり、首長・自治体職員や議員など、自治体運営を担う人材を育成するための総合研修機関です。

同じ志を持つ愉快な仲間たちとの再会や、新たな出会いもあり…コロナ禍ですから酒を酌み交わしながら盛大に盛り上がってとはモチロンいかないわけですが、建設的かつ興味深い議論を交わすことかできました。

そして肝心の講義が…相変わらずメチャクチャ素晴らしい内容でした!

2日間の研修を受けて宿泊して初日の昼&夜&2日目の朝&昼のご飯も付いて7,550円。

信じられな〜いレベルの超絶お得価格。

明日も講義を受けて帰ります。強烈な寒波の襲来が危惧されていましたが、とりあえず本日はこちらでは雪が降ったりはしていないので助かりました。

ただ冷え込みは確かに厳しい!

手袋やマフラーをしてこなかったことを後悔しています。

今回はザックリ言うと災害対策…防災について学ぶ研修です。

いつものことながら、全国各地から集った議員…しかも間違いなくある程度のやる気を持っている(わざわざ時間とお金を使って、みずから申し込んで来るわけですから)議員との交流は、ネットワークづくりとしても価値があるため、研修初日の内容が終わった後も複数の議員とコミュニケーションを重ねました。

ただ今日はかなり控えめ。

まさに本日、皆さまご存知のように1都3県に緊急事態宣言が出たこともあり、再会を楽しみにしていた議員が急遽来られなくなるなどの事態を招き…それぞれの自治体で対応や課題に差異があるため、仕方ないことですが以前のように皆で集まって侃侃諤諤の議論をする…といった時間は取れませんでした。

ここはホテルではありませんから、ベッドメイキングなどはシーツをリネン室から持ってくるところから自分自身で行い、タオルや歯ブラシ等は持ち込む必要がある…いわば学生寮のような印象の(そもそも学生寮には瞬間的にしか入った経験はありませんが)施設です。しかし体育館や十数人なら一度に入れるであろう大浴場(現在は同時入浴の人数制限あり)もあり、とても充実した設備を有しています。

また先に触れたように内容を考えると、毎回極めてコストパフォーマンスが高い研修ばかりだと感じています。

そこには当然カラクリがあります。

運営に公金が費やされているのです。

全国市長会及び全国町村会、総務省をはじめとする関係省庁、諸機関のご協力・ご支援のもと、「公益財団法人全国市町村研修財団」が設置し、運営しています。(公式サイトより引用)

だからこそ、ここへは遊びに来ているわけでもなければ…学んだことは当然、議員個人の頭の中ではなく、より多くの住民と共有することで成果に繋げていかねば無意味、公金の無駄遣いになると私は考えています。

ただしそれでも、有料セミナーですので…いただいた資料等を公開してしまうわけにはいきません。まだ私自身が内容を全て咀嚼して消化できているとはとても言えませんが、本日の学びの中で気になった点など、メモしておいた中をさらに厳選して気になるものを、以下に箇条書きで紹介させていただきます。

伝わるかどうかわかりませんけども。

・災害で得られた教訓の横展開、蓄積、継承は非常に困難。

・被災者の全員避難など到底不可能(以前、実際に津山市でも全市民への避難勧告が出されたことがあり、議会でもその不毛さについては突っ込んでいます)。

・自助・共助・公助とも無駄な固定観念を捨てるべき。

・密集市街地などでは我々の暮らしはすでに大きなリスクの中にあり(津山市にはこれはあまり当てはまりませんが…)、社会は災害のイメージを過小に見ている可能性がある。

・東日本大震災で防災意識の低い人が目覚めた結果として、自然災害からの安全確保は行政が100%担うべきだという風潮がある→”公”だけで対応しきれないのは当然であるにもかかわらず。

・安全もリスクもゼロorイチの話、白か黒かの話ではなく、どれだけ許容できるかの話。

・技術者の言う安全と、一般の市民が言う”安全”は全くの別物で、一般市民は完璧な安全を求めるがリスクは常にあり、そんなものは存在しない。

・地域事情などに応じて、自分たちで自分たちの答えを探していく姿勢が必要。

・一政策一目的でなくても良いじゃないか。

・温故”創”新…エンジニアリング的手法ではなく、あるものを利用するブリコラージュで。

・資源は極めて限られているから、いたずらに需要を膨らませないように努めることが肝要…いわば需要のダイエットが必要で、そのためには自助を増強していく工夫が求められる。

・1+1が2より大きくになるような資源の持ち寄りで、共助のあるべき姿を実現する。

・既成概念の刷新、常識の中の非常識に気づくようになったことはコロナ禍のポジティブな副産物。

などなど…メチャクチャ沢山のメモも取ったし、言いたいことも色々とありますが…とりあえず本日はこんなところで。これでも今日の一コマ目の先生の講義内容をほんの触りだけ紹介しただけです。

学び多き日だったってこと、伝わったかな?

また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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