津山市立図書館でLGBTパネル展開催!おしゃべり自販機とは?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

さて、本日は朝からアルネ津山へ…その筋(どの筋?)では全国的に有名な、津山市のランドマークの一つです。

真ん中あたりの白い大きな建物がアルネ津山。手前の茶色いのはミシュラン3つ星ホテル、ザ・シロヤマテラス津山別邸です。そして私は鶴山公園の天守跡から撮影しております。

メインの目的は津山市立図書館にて…本日からスタートした、本市のちょっとイイ取り組みをご紹介するため!

議会でも何度も取り上げてきている性的マイノリティー、いわゆるLGBTの方々についての理解を深めるためのパネル展が、アルネ津山4階の市立図書館本館にて始まったのです。

人権啓発マンガ「りんごの色〜LGBTを知っていますか〜」はこちらから全編お読みいただけます(PDFデータ)。

開館と同時にお邪魔した館内には、同じくアルネ津山の5階にある津山市人権啓発課(津山男女共同参画センター「さん・さん」)の職員さんを中心に、関係各位が準備・展示してくださった資料がズラリと並んでいました。

もしかすると撮影時より、さらに展示内容が充実するかも…的な話もチラホラ。

近年少しずつ理解が進んできているとは言え、残念ながら津山市はもちろん…岡山県全体としても全国的に見れば非常に遅れていると言わざるを得ないLGBT層に属する方々についての理解を深める助けとなる展示がなされています。

津山市で今回のような展示が行われることは初めてです。

議員になって市議会で数度にわたりLGBT関連の質問を行いましたが、この件については実質的には津山市では私以外にはほとんど触れる議員がいないと言って良いのが現実です。公明党や共産党の議員の中には少し触れてくださった方々もおられますが…首を傾げざるを得ないような切り口の発言もあった気がします。もちろんこれは私個人の感想ですし、そもそもどんな切り口で発言しても自由ですけどね。LGBT支援は議員になる前から取り組んできたテーマでもあります。

当事者とも日常的にコミュニケーションを重ねていますし、そもそも昔から私自身が、身近にそういった生きづらさを抱えている人たちが恐らく”相対的に”多い環境で生きてきました。だからこそ、マイノリティー支援や当事者支援には今でも力が入ってしまうのかもしれません。

ただ、津山市の現状は特にLGBT層の方々にとっては非常に厳しいものです。

理解されず苦しんでいる当事者の現実を知りながらも寄り添わずして、形だけのおざなりな対応をするような津山市や津山市教育委員会ではないことを証明していただきたいということは議会でも繰り返しお願いしてきましたが、なかなか効果的な施策を打っていただけているとは思えないのが現実です。それどころか、この施策にはほぼコストが割かれていない事実が昨年9月の決算議会で明らかになりました。

このような現場の津山市において…これは確かに小さな一歩ではありますが、厳しい財政状況など様々な事情を抱えている中で、こうしてできる限りの形で、少しでも前に進む姿勢を示してくださったことについて。

市議会議員として、担当課の皆さまがたをはじめ関係各位に心からお礼を申し上げます。このパネル展は1月6日(水)から1月25日(月)まで津山市立図書館にて開催…そして2月1日(月)から2月12日(金)までは津山市役所1階の市民ホールに会場を移して開催されます。

パネル展の会場には昨年9月の定例会での一般質問で市長に対してお願いさせていただいた、全国各地で相次いで制定されている”同性パートナーシップ条例”についての設問を含む、とても簡単な4つの質問からなるアンケートも用意されています。是非こちらにもお答えいただき、皆さまの率直な声を津山市に届けてやっていただければと願います。

同性パートナーシップ条例は全国およそ50の自治体で実施しており、法的根拠はないものの、自治体内で証明書を提示することで様々な行政上の課題を解決あるいは軽減することが期待できる仕組みで…現在岡山県内で制定している二つの自治体、岡山市と総社市の間では相互利用も可能です。

これは要綱により定める規程であり、議会の議決を必要とするものではありません。

導入コストもほぼ掛からないことはすでに確認しています。

つまり市長さえ本気であれば、すぐにでも実現可能な施策です。

津山市内にも…決して少なくないLGBT当事者が、間違いなくあらゆる年齢層にいるのですから。

Google先生に尋ねていただくだけでも様々な統計が出てきますが…私が一昨年に議場で引用したのは電通ダイバーシティラボのLGBT調査2018の8.9%という数値で、左利きの人の割合とほぼ同じだということなどを述べました。今はむしろこの時より高い数値が主流ですが…たとえ5%だと仮定しても、無視できる割合でないことは確実です。

人口10万人って考えると、5%でも5,000人だからね。

同性パートナーシップ制度は始めたからといって、当事者以外の方には直接的な関係がない…つまりLGBT層に属さない人にはデメリットが生じることのない制度です。

だったら別に、やったげたら良いじゃん。

そう思われませんか?

今こそ導入すべきではないでしょうか…というのが、本件への私の考え方なのです。皆さまがどう考えられるのかはもちろん自由ですし、とても興味があります。資料に触れていただくことで、知識を深めて考えていただければ幸甚です。ご感想等もお待ちいたしておりますし、是非、アンケートに色々と書いてやってください!

ちなみに津山市立図書館では現在、新型コロナウイルス感染症対策の一環として紫外線により本の表面に付着したウイルスや菌を除菌するための装置が設置されており、どなたさまでも本や雑誌の除菌に使っていただくことが可能。

閲覧席には飛沫感染防止パーテーションを設置するなど、以前も紹介しましたが昨年以来…様々な形で、できる限りの対策を講じながら、安心・安全に市民の皆さまに図書館を利用していために皆さまが努めてくださっています。

そうだ、図書館行こう。コロナも消滅?間もなく除菌BOX導入!

2020-07-08

長くなりますが最後に…昨年末からNHKさんをはじめ、テレビや新聞など様々なメディアで取り上げられ続けている噂の自動販売機を紹介しましょう。図書館長にお願いして私の大好きなジャスミン茶を買っていただく様子を動画撮影させていただいていますが…これ、ただの自販機ではないのです。

津山市の財産活用課さんの所管事業で、津山市自動販売機デザインコンテストの図書館部門グランプリ作品をラッピングした世界でひとつだけの、津山弁をしゃべる自動販売機おしゃべり機能付きラッピング自動販売機なのです!

可愛らしいごんご(カッパ)がデザインされていて…朝・昼・夜、そして季節によってもおしゃべりの内容が変わるというマニア心をくすぐる設定。

ぜひお試しください!

Twitterの動画を確認していただければと思いますが…今日の朝のセリフは

「世話ぁねえけん、ぼちぼちしんちゃい、ぼちぼち。」
「こりゃあええがな、こぼしたらいけんで、そ。」

…という内容でした。

これを標準語的に意訳しますと、

「大丈夫だからさ、無理せずやりなよ、無理せず。」
「これはイイね、こぼしちゃだめだよ、ほれ。」

…って感じになるかな。

「そ」という最後の一言は「はいどうぞ」的な、モノを手渡しする際に添える一言らしいのです。若干ぶっきらぼうな感じで「ほらよ」とか「あいよ」的なニュアンスの…目上の人から目下の人に対して使うような表現だと教えていただきました。

津山市民歴は25年以上の私ですが…恥ずかしながら今日の今日まで全く知りませんでした。

自動販売機の売り上げの一部は津山市へ還元されます。

2021年も皆さまが元気に、頼もしくお仕事をしてくださっている様子が感じられる津山市立図書館…そして5階の津山市人権啓発課(津山男女共同参画センター「さん・さん」)、新年まず一発目の訪問を、皆さまも是非どうぞ!

どちらを訪れても間違いなく…今まで知らなかった世界を知れたり、知識を深めることができるはずです!

本日はこんなところで。また明日!

Pocket
LINEで送る

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

コメント