工藤勇一校長と三宅琢医師の対談が素晴らしかった件。子どもたちに真に自立してもらうための教育とは?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日はオンラインセミナーからスタートしましたが、これが素晴らしかった!

アイキャッチ画像で紹介している内容ですが…定期テストや宿題、そして頭髪・服装指導などを廃止したり、世の中が「当たり前」のことだと考えきた教員が担う仕事の大胆な削減により、子どもたちが主体的に学ぶことができる教育環境を整備してきた、学校改革の旗手として教育業界では有名な存在であり、現在は横浜創英中学・高等学校において校長先生を務められている工藤勇一先生と、働く人が健康で快適な環境の中で仕事することができるように、医師としての専門的な立場から指導・助言を行い、民間企業において働き方改革を進めてこられた産業医の三宅琢先生によるスペシャル対談企画でした。

いやもう、工藤先生は本当に凄かった!

YouTubeなどでお話を聞かせていただいたことはありましたが、リアルタイムでやり取りできる状況で拝聴するのは初体験。当ブログの読者の多くは存じてくださっているように、子どもたちの自身の思いを尊重していくことや、理不尽で時代に全くマッチしていない校則の類などを廃すことなどを何度も何度も津山市教育委員会に対して訴え続けてきている私ですので…工藤先生には勝手に私淑してきたところがありました。

語弊を恐れず言わせていただければ、工藤先生はその著作や今回の講話の中でも、かなり攻めた主張・発言をなさいますので(お前が言うなと思う人も多いでしょうが…)、旧態依然とした価値観の持ち主や、固定観念の塊のような方々には受け入れ難い話もあるかもしれません。漠然とした表現にはなりますが(無論個人的には極めてごもっともなド正論だと思っているのですが…)その内容が現状と比べた際にどうしても”尖った”主張であるという印象を覚える人は少なくないだろうなとは思います。

しかし今回は三宅先生もいらっしゃいました!

セミナーは、当初予定されていたタイムテーブルを完全に無視して、工藤先生と三宅先生がそれぞれに講演する形ではなく、お二人の対談形式で進められました。

これがもう最高で…もともと面白い工藤先生のお話を、三宅先生がさらに噛み砕いて一般化してくださったり、非常にわかりやすく補足しあったり…セミナーのタイトルとしては”教えて!工藤校長の職員室づくり”だったわけですが、学校現場だけにとどまらない、理想的な職場環境の作り方とかリーダー論、心の健康を維持していくための方法論などにも話が及ぶ、濃密極まりない1時間半を過ごさせていただけたことに感謝しています。

津山市教育大綱の中に謳われている”私たちが育てたいひと”の項目には以下のような記述があります。まぁ、この育てたいひと…って書き方についても正直どうかなとは思うところですが。

(1)自立して、自己の将来を切り拓き、たくましく生きていけるひと
(2)社会の中で広い視野を持ち、人や地域とつながり、互いを認め合って生きて いけるひと
(3)ふるさとを愛し、津山人としての誇りを持って生きていけるひと

つまり津山市においても、日本中の多くの自治体の教育現場において掲げられているのと同じように…子どもたちには”自立した、主体性を持った人間に育ってほしい”と、そう主張しているわけです。

しかしながら実際には現場においては”当事者意識を失うような教育”が行われている現状があるのではないか…そうした危惧をより一層強く覚えるような話を伺いました。

例えば…”みんな仲良く”の問答無用の押し付けといった同調圧力や、マイノリティーの切り捨てに他ならない多数決による解決を図るような姿勢は、全くもって誰一人取り残さないなどという夢物語の実現に近づくものではないということも、改めて確信と共に認識させていただきました。

教育は、私が取り組む課題の中でも最も重要なテーマの一つ。

津山市議会議員としての現在の任期の締めくくりとなる、来週月曜日の27日に開会する3月定例会でも当然に触れていきますし…これから先も子どもたちのためはもちろん、津山市全体をより良くしていくための極めて大切なアプローチとして、教育関係の課題解決、状況改善に取り組んでいきます。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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