京アニ事件、青葉被告の死刑判決に思う。罪を犯した者は相応の罰を受けねばならぬ。政治の責務を考える。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

すでに多くの皆さまがご存知の話ですが本日、京都アニメーション放火事件を起こし、社員36人もの方々の命を奪った青葉真司被告に対して、死刑判決が出ました。一人のアニメファンとしてという以前に、一人の人間として、とても許すわけにはいかないこの事件については、関係者を直接存じ上げているわけではない身としても、決して他人事ではないように感じており…ずっと、様々なところから出る情報を注視していました。

全身の9割以上に火傷を負った青葉被告の元主治医だった先生ご自身による発信なども追ってきましたし、その後の京都アニメーションについても応援してきた…と言うよりは、むしろ私自身が力をいただいてきました。今でも映像を観るだけでも美しさに息を呑むレベルの『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』については、私自身にも訪れた大きな悲しみ、娘を失うという…どん底にいた妻と私に観てほしいとSNSを介して言ってくださった方がいて、実際に観るまでには少し時間が掛かりましたが…ほとんどアニメに関心がない妻もメチャクチャ泣きながら観ていたこと、前を向く助けになったことにとても感謝しています。

判決についてあーだこーだ言うつもりはありませんが、日本国民の多数派同様に、私自身も死刑を肯定する立場です。少しだけ個人的見解を書いておきます。

罪を犯した者は、相応の罰を受けねばならない。

これは人間社会の当たり前ルールであり粛々と対応すべき話で、それ以上でもそれ以下でもないわけですが…36人が亡くなったということは、36人それぞれ、一人ひとりにおられるはずの家族や友人など、亡くなった方々を大切に思う皆さまにとっては…つまり当事者にとっては、とてもそんな風に簡単に割りきれる話ではないことを、私たちは知っておくべきです。

そして私たち自身も、いつ当事者になるかわからないと言う事実を、もっと真剣に考えねばなりません。この事件に限らず昨今、非常に多くの身勝手な犯罪…自分勝手な考えで他人を巻き込み、他者の命すら犠牲にするような事件が後を絶ちません。事故ではない、悪意に満ちた通り魔的な犯行で、あなた自身やあなたの大切な人が理不尽に犠牲になることも、現実に起こり得るのです。

政治に携わる者として、また孤独対策や児童虐待防止を強く訴えて当事者支援にも力を入れている身としては、青葉被告の背景、事件を起こした経緯からも目を逸らすわけにはいきませんが…こうした惨劇を起こすことが正当化されるはずはありません。

地方自治の範囲ではありますが、社会の制度や仕組み、ルールを考えて是正していくことが可能な立場に就かせていただいている議員として、考え続けて、最適解を示し続けていかねばならないテーマです。ともかく、口先だけではなく本当に一人ひとりに寄り添っていく姿勢が必要ですし、できる限り”望まない孤独”を感じることがないような社会にしていくことが求められていると言えるでしょう。

私自身、孤独問題に関しては当事者へのサポートを毎日のように行なっているのですが、正直限界もあります。こんな事件が二度と起きないようにするためにも、状況を大きく変える必要があると感じており、そのために政治が果たすべき役割は大きいと思っているところ。引き続き、議場の内外問わず、現状改善に取り組んでいきます。

ルールをつくる立場にいる人間が罪を犯したり、自分たちに都合の良いように解釈を変えることも当然ダメですよね。

ルールを変えたり、新たにつくるなら、堂々と胸を張れるものにしないとね!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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