人間のなすことに完璧は存在しない?それでも万能人を目指していたあの頃…今でも憧れるんだ『PERFECT HUMAN』に。

未来拓く、みうらひらくです。

昔は『PERFECT  GENTLEMAN』を目指していた時期もありましたよ。
某バンドにそんな曲があった…。

さて、当ブログに度々ご登場いただくツートップ、音喜多駿東京都議と伊藤陽平新宿区議。
ともに自分よりも若い方ですが、かつて”偉そう”が服を着て歩いていると言われた私が素直に尊敬している、人としても面白い上に議員としても魅力溢れるお二人です。

超多忙な中でも日々の情報発信を欠かさない…そんな彼らの姿に影響を受けて、ブログを始めたと言っても過言ではありません。
一昨日あたりからネット上で一つの匿名日記をめぐり、議論が巻き起こっています。

保育園落ちた日本死ね!!!

それを受け、お二人が揃ってブログで取り上げられていたのが、子育て支援に関する問題

「保育園落ちた日本死ね!!!」って言われたけど、むしろ東京都は保育園をつくるべきではない理由(音喜多都議ブログ)

児童一人に年202万円投じてること知ってますか?政治家最大のタブー・子育て支援は、もうごまかせない(伊藤区議ブログ)

何て読みたくなるタイトルだ!!
是非、両エントリーともチェックしていただきたいです。

ちなみに私自身…現在子育て真っ最中という事情もあり、昨年選挙に挑戦させていただいた際も、子育て世代への支援は訴えた内容の柱でもありました。

プリント

噂の選挙時の選挙公報より

音喜多さん、伊藤さんともに日本最大の都市である東京で活躍されているため、子育て支援に関して取り組まれている最も大きな問題の一つには、待機児童の解消があると思われます。

現実に東京都全体では昨年7814人の待機児童が出ています。
岡山県全体の数字は393人です。

内訳は岡山市134人、倉敷市180人、総社市58人、早島町21人。
今年度(平成27年4月〜平成28年3月)から国による待機児童の定義見直しにより、保護者が求職中の児童も含めることになったため、岡山県全体としては前年度の約8倍という人数になっています。

それにもにもかかわらず、待機児童数は津山市においては0人です。

かといって何の問題もなく「津山市の子育て支援にはとっても満足しています!!」という声ばかりかというと…そうでもない印象を受けます。

そもそもの子供の総数の違いなど、地域差は厳然と存在します。
都市部と地方には事情に様々な違いがあるのは事実。
どちらが良いとか悪いとかの話ではないので、地域間格差をグダグダ言っていても始まりません。

待機児童問題一つとってみても明らかなように、問題の程度はエリアによって大きく異なり、問題が存在していないエリアすら存在する。
当然のことではありますが、それぞれの居住地域により、抱えている問題は異なってくるということです。

だったらなおさら…東京の話なんて津山市で暮らす人間には関係ないじゃんと思われたそこのアナタ、最後まで読まないと損するYO!!

音喜多さん伊藤さんが書かれている内容には、日本中のどの地方に住む人にとっても参考になるアイデアのヒントが隠されているのです!!

それがズバリ、バウチャー制度です!!

バウチャー制度とは何ぞや??
コトバンク
デジタル大辞泉より

バウチャー‐せいど【バウチャー制度】

《「バウチャー」は引換券・割引券の意》国や自治体などが目的を限定して個人を対象に補助金を支給する制度。所定の手続きにより引換券として支給する方式が多い。教育・保育・福祉などの公共サービスが対象で、利用者はその中から必要なものを選択し、引換券を提出してサービスを受ける。→教育バウチャー制度
教育バウチャー制度は第一次安倍内閣の際に導入が検討され、一時話題となったようですので耳にしたことがある方もおられるかもしれません。恥ずかしながら当時、というか一年ほど前までは私も全く知りませんでしたが…。
ザックリと言いますと、ある用途に限定したクーポン券というか、実質的な金券的アイテムを配るというもの。
子育てなら子育て、教育なら教育、福祉なら福祉…といった風に、ある定められた範囲の中で、用途を自由に決めて使うことができるクーポンを配るという考え方。
子育てバウチャーであれば、例えば保育料やベビーシッターの料金、子育て関連用品の購入等に当てられる定額のクーポン券を配布し、それぞれのライフスタイルに合わせて使ってもらうといったシステムです。

こうすることで、消極的であれ積極的であれ幼稚園や保育園に通わせないという選択肢をチョイスした方々にも、不公平感が少なくなることが期待できます

骨子としては音喜多さんが書かれているように、保育所の設置運営に掛けられている補助金を、施設側から利用者側へと転換するのみでいいのです。
そうすれば新たな財源を生み出す必要性は少なくなります。

またクーポンの用途は限定されるため…補助金分の現金をそのままバラまくというケースに比べ、子どもたちの利益が守られます。

具体的に言えばバウチャー制度のメリットとして、子育てに使ってくださいと渡された現金を飲み代やパチンコに費やしてしまうダメ親の発生を未然に防ぐことができるのです!!

ぶっちゃけると…一年前の私はこの前半部分までしか思いついていませんでした。

ベーシックインカムに期待する人間として、補助金の対象を供給側→需要側に置き換えるだけで十分素晴らしい効果が期待できるじゃないか!!…って夢想していたのですが正直、今はバウチャー制度と組み合わせた方がベターだと考えています。

もちろん、ある程度用途に自由度を持たせた上で自己責任に委ねるという考え方もできます。
しかしその場合、万一の際でも責任を負うのは親であり、実際に損をするのは子どもということになってしまいます。

忘れてはならないことは、子育てにおいて本来的な意味での受益者たるべきは子どもたち自身であるということです!!

その利益を守るためのセーフティーネットとして子育て支援を考えるのであれば、現金による支援よりもバウチャー制度による方が、実効性は高くなることが期待できます。

子育てバウチャー制度のメリットとして期待されるのはそれだけではありません。
民間業者参入による競争の結果としての業界全体のブラッシュアップや、行政サイドの采配による制度管理の結果として最低限の質の維持が期待されること等…見込まれる効果は大きいと思われます。

”そもそも全体的に子育て世帯・子どもたちに対する投資額が、わが国は先進国にあるまじき低さであることが諸悪の根源です。”
…と音喜多さんが指摘されるように、根源的な問題がそこにはあるわけです。

いきなり「子育て支援にドーンと回せ!!」と言っても、財源どうすんだよって話になるのは目に見えています。
しかし子育てに待ったなどありません。
一刻も早く実効性のある施策を打つことが求められているのです!!
財源の心配が少ないバウチャー制度の導入には、スピード面でも魅力があるのです。

伊藤さんはさらに一歩踏み込んで、政府に依存する状態からの脱却の必要性を訴えておられます。

多様性の尊重と、みずからが主体的に行動することによる子育ての自由化。
とても素晴らしい未来だと感じますが実際、子育ての当事者である世代の意識変革が進まない限り…この問題が解決することはないでしょう。

また、伊藤さんがご紹介されていたワタセユウヤさんのブログも非常に興味深い内容ですのでリンクを貼っておきます。
「子育て」から「結婚・出産」への政策のパラダイムシフトへ

私たち一人ひとりの状況により、問題の捉え方が異なるのは当然です。
誰もに共通の問題があったとしても…その問題の程度の捉え方には個人差があるものなのです。
各人の立場や思いを尊重しつつ、幸福量の最大化を求めて全体の調和を図っていくのは簡単なことではありませんが、それこそが政治家の責務だともいえるでしょう。

ネットでの盛り上がりから一夜明け、伊藤さんが昨日のエントリーで書かれていた開かれたタウンミーティングの実施は、集合市構想の実現にも欠かせないことですし…政治を身近に感じてもらうためにも大変意義深いことです。

また感情論のみが先走ってしまいがちな分野において、常に数字を意識した理性的かつ具体的な話をすることは、実効性を高めるために必要なことです。

そうした観点から臨んでみても、生活保護の不正受給問題対策などにも応用が利くバウチャー制度は、その汎用性の高さから考えて非常に魅力的な選択肢の一つであり、導入には大いに期待したいところです。

さて、私が若者世代という括りの中で発言できるのは…あと何年かしら?
ってか、すでにアウトな気はしないでもありませんが気づかないふりをしつつ、まだまだ気持ちは馬鹿者若者ですから…今後とも若い世代の声を代弁している積もりで、パーフェクトを目指す意気込みで意思表示していきます!!

それでは今日はこんなところで。
また明日!!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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