未来拓く、みうらひらくです。
IoT(Internet of Things)、モノのインターネットという言葉を見聞きしたことがある方は、今や少なくないでしょう。
スマートフォンやPC同様に、身の回りの品々をはじめとしたあらゆるモノに通信機能を持たせインターネット接続し、情報を交換共有することにより、様々なメリットを生み出すことが可能になる仕組みのことです。
ネット選挙をするのかなどと言われながらも…正直、この方面に明るいとは言えない私。
もちろん勉強中ですが、インターネットの持つ可能性については上記リンクのエントリーでも言及した通り…大きな期待を持ちながら、具体的な案に結びつけられる方向を探っているところです。
先日、そのIoTがキーワードとなっている、興味深い報道がありました。
大阪府の箕面市が広島市の株式会社ottaと共同で、同社の開発した特許技術を駆使した全国最大規模の見守りサービスを始めるというものです。
ペンダントサイズの小型発信機を市内のすべての小・中学生(約11,000人)に対して無償配布し、検知ポイントや「見守りアプリ」の入ったスマートフォンの近くを通ることで、位置情報がサーバーに通知され、子どもの位置情報を確認できるというシステム。
このような取り組みは全国でも初めてのことだそうですが、技術的な問題は抜きに考えると、今まで何でなかったのがむしろ不思議な人もいるのではないでしょうか。
参考資料
全国初!市全域ですべての小中学生を見守る 「見守りサービス実証実験」を実施します
今は大学生の子どもが学食で何を食べたかまで、大学から通知がくる時代だと聞いて…正直、それはさすがにどうなんだろうと感じていましたが…小・中学生なら話は別!!
現実として物騒な事件が後を絶たない世の中で、行政が中心となってこういった先進的な取り組みを行うことは、私はとても肯定的に捉えています。
いわゆる子育て支援として、金銭的な面でのサポートはもちろん大切でしょうが…こうした子供を育てる上での”安心・安全”に対する満足度を少しでも高められるような施策こそ、実は最も基本的なことであり、必要な支援かもしれません。
大金を積んでみたところでこのご時世、なかなか100パーセントの安心・安全を買うことはできないでしょう。
だからこそ…ある程度の安心や安全はセーフティーネットとして、社会保障の一部として組み込むべきです。
行政が力を入れて取り組むべき課題の一つであることは間違いありません。
最先端のテクノロジーを取り入れた新しい仕組みの構築には、当然リスクも伴いますし、コストも掛かることですから簡単ではありません。
しかし今回、otta社は箕面市に配布用のモバイル端末を無償提供するとの報道でした。
当座は一年間の実験的運用という性格のようですが、色んな意味で素晴らしい話だと思います。
箕面市もotta社もやるなぁ!!
IoT自体にさえ、セキュリティ面での不安が大きいとか…否定的な声もあるようですが、世界の大きな流れとして、この方向性が変わるとは考えにくいですし、何事につけても不安要素はあるものです。
より利便性の高いものであれば良いというのは早計かもしれませんが、リスクも考慮に入れた上で、より暮らしやすい社会としていくために、私たちにもできることはあるはずです。
本日紹介したようなプロジェクトは、誰もが思いつく可能性がある話だと思います。
この仕組みを利用して高齢者用のサービスも予定されているようですが、さらなる応用の可能性も秘めているといえます。
IoTに限った話ではなく、フラッシュアイデア(この前初めて知った言葉…ひらめきor思いつきとかって感じかな?)を実現するためには…日常の暮らしの中での困ったことやちょっとした願いが、ひょっとすると問題解決への大きな可能性を秘めているかもしれないのです。
もちろん、技術面でのハードルもありますし…思いつくことよりも実現することの方が何倍も大変ですが、思いつかないことには始まりません!!
この街で、この国で生きていく中で…もっと住みやすく、暮らしやすくしていくために。
一から何かを生み出すことはもちろん素晴らしいことですが、大それた発明をしなくとも暮らしを豊かにすることは可能なのです。
これからも知恵を絞っていきます。
それでは本日はこんなところで。
また明日!!