誰かを悪者にしても現実は1ミリも変わらぬ!敵を作って安心してる暇があるなら前向きに対話しようって話。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

何だか最近、世界中がピリピリしてませんか?

戦争と言って差し支えない紛争、テロ、そして政治的な対立、個別に届く小さなレベルの市民相談の中でも…そうした風潮を感じないと言えば嘘になります。報道されるニュースの数々もこれでもかと”分断”と”不信”を煽ってくる印象で、そうした空気が私たちが暮らす日本の社会にじわじわと染み込んできているようにも思える今日この頃です。これは私が議員を務めさせていただいているが故の、職業病のような感じ方でしょうか?

たとえば…自分と違う意見を持っているだけで”敵”認定されたり、知らないものや理解できない人に対して、必要以上に警戒心や嫌悪感を抱いたり…。

ちょっとしたことでギスギスする世の中になってきていません?

SNSで繋がりがある人たちの発信を見ていて…同じような思いを抱いている人が少なくないなとも感じていますが、こういうムードが醸成されやすい社会状況になっている裏には、やっぱり“心の余裕”のなさがあるんじゃないかと思っています。

例えば…将来が見通せない、物価は上がる一方なのに給料は上がらない、子どもたちの未来が不安、自分自身の老後も当然不安…目の前の暮らしに不安や不満が募っていき、そんな気持ちが積み重なっていくと、ついつい誰かに責任を押し付けたくなる。こんな気持ちを抱いているのに、誰も悪くないわけがないと考えてしまうわけです。

「こいつらが悪いんだ!」って感じでわかりやすい“敵”を作ってしまえば、一時的にはスッキリするし、団結感も生まれるのは確かです。私自身、経験論として知っていますし…そもそも歴史が物語っている”事実”だとも言えるでしょう。

でもこれって、根本的な解決にはならないし…むしろ分断を深めるだけです。

そうしたアプローチで問題を根本的に解決しようとすれば…突き詰めれば、相手を滅ぼすか永遠に交わらない状況を生み出すしかないからです。それは現実的ではないし、本当は決して好ましい手段ではない”ハズ”です。

政治の世界でも、そうやって不満の矛先を誰かに向けて票を集める手法が時折使われてきています。明らかに今まさに真っ最中である参議院議員選挙においても、そうした風潮が際立っていると感じています。敵を作ることで、自分を正当化する…これは右とか左とか関係なく、どんな思想にも潜んでいる誘惑であり、私自身も津山市議会議員にはアホしかいないなどと言って当選させていただいた身として、過去の自分自身を顧みると、反省する点もあることは当ブログでも書いてきている通りです。

対立を煽るようなやり方に安易に乗っかるのではなく、「異なる価値観と対話しようとする人たち」を、もっと評価すべきではないでしょうか。

こう言うと何ですが…対話って、正直面倒くさいです。意見がぶつかってストレスを覚えることもあるし、何より時間が掛かることです。でも、そこで逃げずに向き合える政治家が増えていけば、きっとこの社会は、もう少しだけ優しくなるんじゃないかな…少しだけ良くなるってことを信じているのです。だからこそ私は、面倒くさい対話を、誰よりも本気でし続ける議員として、津山市議会で活動させていただいているつもりです。

もちろん、実際問題として対話をしても分かり合えない方々は厳然と存在するわけです。一方的に自己主張だけして、話を聞かないような相手とは対話が成り立ちませんからね。

でも、そんな方々が合議制の議会において望ましい結果を出すことが本当にできるでしょうか?

今回の参議院議員選挙、それぞれの候補者や政党が示す“未来像”の違いが際立っている印象です。人口減少や安全保障への対応、教育や医療、財政のあり方などについて国レベルの、すべての国民の暮らしに実は大きく関わる主義主張合戦が繰り広げられていて…私たちがこれからどんな国で暮らしていきたいのか、そんなビジョンを問いかけられている選挙だと言えるでしょう。

そうした意味では、”ちょっと先の日本”をどんなふうに描いていくのか…あるいは、「こんな社会にはしたくない!」という未来を避けるために、何を選ぶかを考える大切な機会になるはず。

感情的な言葉や“敵”を煽るだけの言説に流されるのではなく、一歩引いて、冷静に、しっかりと判断していきましょう。

未来を分ける一票…その先にあるのは怒号と排除ではなく、対話と希望であってほしいと心から願っています。

本日はこんなところで。それでは、また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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