トップを目指すしかない?地方を元気にするために何をすべきか。

未来拓く、みうらひらくです。

 

地方は儲からない「イベント地獄」で疲弊する 現場がボロボロになる3つの「危険な罠」とは

先日取り上げた木下斉さんによる論考。

リンク先は読まないという方もおられるので…本日は3つの罠を抜粋。

 

 

危険信号1 : 「予算目当て」で事業を増加させる

これはよく聞く話。

特に行政マターでは、予算を取り消化し続けること自体がいつの間にか目的化してしまうケースが、そこら中に転がっている。

原資を辿れば税金である補助金
を消費するあらゆる事業主体に関しても同じこと。

ある意味で予算を取ってくることがスタート地点であるのは事実だが…その事業、やる意味あるの??

本当に目的に適うものであるかどうか、しっかり精査した上で事業に取り組む必要がある。

要するにやらないで良いものに無駄金突っ込むんじゃねぇって話です。

 

 

危険信号2 : 「はやり」に左右されて事業に一貫性がない

しかもさらにタチが悪いことに…その「はやり」は実はすでに流行していなかったりする。

そもそも地方自治体などが事業に取り組む際の圧倒的な速度の遅さはよく知られた話。

あまりにも煩雑な各部署での承認手続き等を経てようやく実現への第一歩が踏み出せるという体質を変えることなく、流行を取り入れようという姿勢自体ナンセンスである。

「はやり」を取り入れるためにはフットワークの軽さが不可欠であり、当然ながらセンスも試されるところ。

意思決定に何重ものプロセスと多くの人間の主義主張が反映されうる仕組みの中では、移り変わりのの激しい現代のトレンドを追っていくことは不可能

当然ながらそこに一貫性など生まれるはずがないよね。

 

 

危険信号3 :「無駄な数値目標」のために、やることを増やす

目標を立てるのは無条件で良いことのように思われがち。

でも、そうでもないんじゃね??

根拠のない数値目標
は、時にマイナス効果をもたらすことすらある。

昨日のエントリーで最後に触れたのはこの点。

根拠なき数値目標を設定しても、結局は誰一人として得しない。

一旦目標として掲げてしまったら、それを取り下げるのは簡単ではない…などという都合が良いんだか悪いんだかわからない謎の呪縛で自分自身を縛る。

このドM豚野郎が!!

簡単じゃない??

いやいやいや…簡単なことでしょうよ。

目標設定を間違えていました、申し訳ありませんでしたって言えば良いだけのこと。

調子こいて失礼いたしましたって認めれば、それで済む話。

間違いなんて誰にだってあるのに。

それを恐れるから良いことにならない。

何でそんなに失敗が怖いの??

無理して掲げた目標を達成せんがために、無茶をする。

ムチャクチャ頑張るってのは良いと思う。

ただ、その方向性がズレるとヤバい。

数字をゴマかして目標達成したように見せかけるなんて最悪。

意味ねぇ。

意味ないことのために仕事増やしてちゃ、生産性が上がらないのなんて当然だよ。

 

 

 

イベント開催自体が無意味ってことじゃない。

喜んでくれる人が多ければ多いほど、それを止めるという決断は難しくなる。

思考停止して無条件に続けていくのは、4つ目の危険信号になり得るぜ。

 

とりあえずは上記の3つの罠の逆を行けば良いんじゃないかね。

予算目当てで事業を増やすことをせず、はやりに左右されることなく一貫性を持った事業を厳選し、しっかりした数値目標を立てた上で継続させる。

こんなところでしょうか。

こうしたやり方を現場での実務に落とし込んでいく…と、口で言うのは簡単。

木下さんも書いておられるように、結局は決定権を持つトップしか”止める”という決断はできない。

つまりトップにならんとねって話か。

本日はこんなところで。

また明日!!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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