未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
政治家や議員たちが選挙の際…実績として何かを成し遂げたことをアピールしている発言を見聞きしたことがある人は、少なくないと思います。世間は参議院議員選挙の真っ只中ですから、色んな発言を見聞きする機会がある人もいるでしょう。
ただアレ、限りなく全部嘘です!
嘘つきは政治家の始まり…ってか?
いや、嘘は言い過ぎかな。
誇張、大げさ、盛りまくりんごなのです!
何しろ多くの場合、執行権を持たない政治家や議員が出来ることは口を出すだけ。実際に施策として政治を最前線の現場で暮らしに落とし込むのは行政の方々の役割です。
なのに政治家連中ときたら…特に選挙の前などになると、アレはオレがやってやったんだ…と自分の手柄にしまくりたがる連中ばかり!
“アレオレ詐欺”なんて情けない表現も見聞きします。
そりゃ信頼も失って当然ですわな。
さて…そんな1人では何も出来ない、情けない政治家連中であっても。
どれだけ当選回数が多くて期数を重ねたベテラン議員だろうが、1年目の若手の新人だろうが…最大会派所属だろうが、無会派の一匹狼だろうが唯一、たった1つだけ…非常に大切な話をしているハズの議場において平等に、たった1人の、自分自身の力のみで可能な行為があります。
何だかわかりますか?
それはズバリ、居眠りです!
考えてもみてください…唯一、居眠りこそは平等に、議員のみならず行政側…津山市で言えば市長をはじめとした津山市執行部の皆さまを含めて、誰もが1人で行うことが可能な、我々の本能である睡眠欲を満たすための、束の間の休息。
ま、もちろん…言うまでもなく、勤務中の居眠りは褒められる行為ではありません。私は決して、居眠りを正当化しようというわけではないのです。
ただ、実際のところ…居眠りしてしまうような時間帯があるのは、1度でも一般質問を傍聴に来てくださったことがある人ならご理解いただけるはず!
だって超くだらないこと言ってる人いるんだもん。
何言ってんのか意味わからん人もいるし。
もちろん個人の感想やで。
正直に白状しますと…今回、初めての定例会であったにもかかわらず、(何を話してるんや…?)という時間帯があったこともあり、私自身の意識もかなり飛びそうになりました。
そんな事実も抱えているものですから、見回した際にほぼ毎回確実に複数人確認できる居眠りをしている先輩議員の実名を挙げ「先生、〇〇君が寝ていま〜す!」などと言える立場ではありません。
しかし、言い訳をさせてください!
言い訳、カコワルイアルヨ。
その通り…言い訳はカッコ悪い。
駄菓子菓子だがしかし!
マジか?
皆さまがそう思ってくださるであろう山より高く海より深い理由があるのです。
前回のエントリーを思い出してください。そして一般質問の様子を思い浮かべてください。
津山市議会では、あらかじめある程度の事前の打ち合わせを経て、ザックリとした質問と答弁の原稿を双方が手にした上で、言わば答え合わせをするかのように実際の議事が進んでいきます。
そのため、傍聴に来てくれた友人たちからも「あんな演劇じみたやり取りが本当に必要なの?」という率直な質問をいただきました。
何人かの近しい友人たちには、事前に私の原稿を渡してありました。
その効果は絶大だったようで、私の一般質問は非常にわかりやすかったそうです。
ただ、一切の原稿や資料がなかった他の議員の質問内容は、極めてわかりにくいとの感想を10人以上からいただいております。
これ、当たり前の話なんです。
今回の一般質問…傍聴人の人数は月曜日22人、火曜日5人、水曜日4人、木曜日42人、金曜日18人でした。私以上に多く話す議員はいないと思いますが、たとえどんなにゆっくりと話したところで…質問内容を全て記憶できる傍聴人はいないでしょう。
それは当然、答弁内容についても同じことが言えます。
私自身、何度も傍聴の際に感じた不便さですが…たとえば数字などは、資料が手元にない以上、完全に流れていってしまいます。
開かれた議会、市民に寄り添った議会を目指すなどと言いつつ…全く傍聴人に優しくない、ユーザーフレンドリーさのかけらもない、それが津山市議会の現状です。
席次や傍聴にあたっての注意点を書いた用紙を渡すことも必要かもしれませんが、実はもっと必要なものがあるハズではないでしょうか?
その上でさらなる衝撃の(?)事実を暴露いたしましょう。
実は私たち議員の手元にも、何の資料もないんです!
つまり、他の議員が質問している間…ボーッと座って議員の質問と執行部の答弁、そのやり取りを聞いているだけなのです。
基本的には質問に立つ議員の質問内容等が事前に、全議員の間で共有されることはありません。
何故か?
皆、質問内容を他の議員に見せたくないからです。
正直…実は私も今回はどちらかと言えば見せたくはなかったです。
単に恥ずかしかったので。
どーゆー形式で書いたら良いか全くわからないし、まぁとにかく初回は誰にも相談せずに…やれるだけブチかましてみようと思ったもので。
ただ、先輩方や事務局の皆さま、他にも政治に携わる方々のご意見を拝聴して総合的に判断するに…そこには様々な政治的駆け引き等があるため、後は直前までやり取りするケースも多いため、現実的には事前に紙ベースの資料を用意して配布することは難しいようです。
まぁ、そうだろうな。
しかし!
タブレットを導入することで、この問題は簡単に解決できます。
当日の朝、いざ一般質問をぶつける段になれば、これから全世界に公開される内容を共有されたところで何の問題もありますまい。そもそも執行部側には既に渡してあるはずの資料です。しかもそれは報道関係者にも当日の朝にコピーして配布してあるのです。
それだけではありません。
その資料、あるいは質問原稿等を議員間で共有することは…当然ながら他の議員の質問内容をリアルタイムでしっかりと把握することに繋がり、引いては議員の質・能力向上に寄与するでしょう。
さらに!
これは断言できますが、居眠りも減ります。話を聞く…言っている内容を理解するために必要な資料が手元にあれば、今までより格段にしっかりと内容を把握できることが期待できるのはもちろん、積極的に話を聞こうとするように変化することすら考えられます。
そもそも現状では興味を持ったとしても、手書きでメモを取る程度のリアクションしか取れないのです。
効率化などのポジティブな効果が望めることは当然ながら、議員にしっかりと仕事をしてもらう、そのためにこそ、タブレットは必要であると考えます!
最後に、前回エントリーで取り上げた導入への反対意見への私の回答をごく簡単にまとめておきます。
長くなりましたが、本日はこんなところで。また明日!