ダメ絶対はダメ絶対!恥ずかしい津山を市議会はどう判断するか。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は実は午前中は久々にダウンしていました。私は頭痛持ちなので頭が痛くて仕事にならないことがたまにありますが…昨夜から今朝に掛けては眠っても痛みが取れず、久しぶりに痛みどめの薬を服用しました。市販のあまり強くないものですが。高校生くらいから痛み止めを飲むようになりましたが…20歳くらいになるとあまり効かなくなってきて量を増やしたり回数を増やしたり、お酒と一緒に飲んだこともあります(絶対に真似しないでください)。

そして市販最強レベルでもあまり効かなくなり、処方箋が必要な薬を服用していた時期もあります。ところがいつ頃からか顔にアレルギー反応が出るようになり…それから十数年、痛み止めを我慢していました。耐え難い際に飲むようになったのは数年前からで、市販の弱い薬を服用していますが、今のところとてもよく効いてくれていますし、アレルギー反応も今のところは見られません。

この、私と薬の話は前置きです。

つい先日、依存症についての専門知識豊富な方のお話を直接伺う機会があり…薬への依存を治す手段についても色々と教えていただきました。実は私自身が薬へ依存している人とも相当数向き合ってきたつもりで、この分野についてはそれなりに勉強もしてきたと考えていましたので、こともあろうに専門家の方にもそう言い切ってしまったわけです。

議会などという世間の常識と乖離したところ…しかも世間の汚かったり痛かったり、目を背けたくなるような事実をなるべく見ないフリをする人が、残念ながらかなり多い(個人の印象です)ような場所をメインに活動していると…知らず知らずの内に自分自身も井の中の蛙になっていたなということを、リアルにその分野の最前線で活躍し続けている人の話を聞いていく内に、強烈に思い知りました。

まだ2年もいるわけじゃないのに。

例えば、ハームリダクションという言葉があります。こんなことすら理解していなかった私が、それなりに勉強しているつもりだなどと言ったところで…当事者や専門家の皆さまからしたら、何を言っているんだコイツは…としか言いようがなかっただろうなと、その後少しだけ調べて非常に恥ずかしくなりました。

ただ、無知自体は恥ずかしいことではない。

全てに精通した人間などいるわけがないからです。もちろん無知でいることよりも知っていることの方が価値がある場合は多いでしょうが、人間一人の力にはどうしても限界があるものです。

興味の対象が広いことは悪いことだとは思いませんし、私自身そうだという自覚もあります。また政治家や議員にはある意味ではゼネラリストとしての資質も求められていると考えています。しかしながら、誰だって知らないことはあるし、間違いを犯すことはあり得るのです。

何が言いたいかと言いますと…。

ダメ絶対はダメ絶対ってこと。

本日の標題でも謳っていますし、上記のハームリダクションのところでリンクを貼った先の記事にも似たような趣旨の記述がありますが…これだけ多様性の叫ばれている世の中で、一人ひとりの個性を認めていこうとか…価値観の相違を理解できないまでも受容していこうという世界の流れがある中で。

そして津山市でもSDGsだの何だのって言って…市長も教育長も”誰一人取り残さない”とか”すべての児童生徒に”とかって表現を用いている中で。

絶対にダメなことなんてそんなにないだろ?

何かしらについて”ダメ絶対”って押し付けることの方が確実に”ダメ絶対”だと俺は思います。

ダメなことはもちろんダメだけど…結果だけを見て頭ごなしに否定するのではなくて、その状況に至った経緯を丁寧に聞き取って判断してこそ、教え諭す過程に進めるんじゃない?

これ当然に、教育現場でもなすべきことなんじゃないの?

大人の世界でも裁判などで経るプロセスですし…我が国においては世界では廃止されている国も多い中で死刑制度も存続していますが、それでもある程度手厚く、リトライが認められている建前にはなっています。ダメなことをゼロにしようとか減らそうとか本気で考えているのなら、まずすべきは隠すことや奪うことよりも、原因をしっかりと特定し究明し、どういう対策が有効かを精査することです。

決してエビデンスの不確実な状態で、選択肢を奪い取るようなことではないはずです。

話が大きくなってきましたが…大事なことなので考えていただければ有難いところです。そして周囲の人と話をしてもらえたらなと願います。何なら私が相手を務めても構いませんが…きっと、罪に対する刑罰の重さなどの感覚は人それぞれでしょう。そして許せる範囲も人それぞれ異なるはずです。

だからこそ、ある程度一律のルールが社会秩序の維持のために必要とされているのです。それこそが憲法や法律や条例などといった規則で、そうした規則を守らねばならないことは、ほとんどの大人が理解しているはずのことでしょう。

しかるに、津山市においてはその大きなルールにすら抵触しているのではないかと思われるような教育が行われているのが現状であり、地方自治の可能性を信じている私としても独自の施策として看過できる内容ではないのです。だからこそ繰り返し何度も、この件については改善されるまで言い続けます。

津山市教育委員会や津山市の職員さんの中には、インターネットに精通した人や、SNSの運用に長けている人間が圧倒的に少ない。

これは間違いありません。

36歳(6年前)まで自分専用のパソコンも持っていなかった私ですので…自分自身も決してデジタルに強いとは言い切れません。しかし少なくとも、決定権を持っている…つまりはある程度より上の津山市行政・教育行政の役職者たちの中には、私よりも積極的にインターネットを活用している人間は恐らく皆無でしょう。

極めて残念ですが、若手職員の中でこうした分野に明るい方々の意見や提案を受け容れられるだけのキャパシティーが足りない、あるいは完全にその気がないのだと判断せざるを得ません。

何しろ、極めてトンチンカンな答弁や回答が返ってくることがあまりにも多い。

そして何名かの職員さんに実際に確認しましたが…自分自身がSNSなども使っておらず、ゲームをした経験もないという方々もおられます…というか少なくない印象です、n=20もありませんが。

それにもかかわらず、”何となく悪い気がする”という根拠のない印象や”目や脳に悪い”という個人の感想、思い込みの類をベースにネット・スマホ・ゲームの規制を施策として打ち出し…子どもたちの未来を損ねたり、現にネットやスマホ、ゲームに助けられている人たちに悲しい思いをさせているという現実から目を背けているのですから。

ダメでしょ、どう考えても。

津山市の現状、津山市教育委員会の施策と姿勢も恥ずかしいことこの上ありませんが…このまま津山市議会を本件が通過するようなことがあっては津山市議会自体も非常に恥ずかしいことになります。

教育委員会を所管する総務・文教委員会では本件については少し触れられたのみで、実質的にはこの事業を継続する方向が示されても反対意見は出なかったようですが…。

あり得ません。

子どもたち一人ひとりの未来やDX、自治体のデジタル化による変革などについて本気で考えている議員なら…本件をスルーすることなどできないはずです。津山市議会3月定例会は明々後日の23日に閉会しますが、令和3年度津山市一般会計予算案への採決が行われる前には、そのあたりもしっかりと議場で訴えていくつもりです。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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