4月9日は子宮の日。子宮頸がんは予防できる?決めるのは誰だ?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

さて、今日はブログを書き始めた段階ですでに日付は変わってしまっていますが…4月9日は語呂合わせから「子宮頸がんを予防する日(子宮の日)」だったそうです。

まぁTwitterに書いた通りですが…知らなかった、で命が失われることがあってはなりません。失われてからでは遅いし、その前に出来ることがあるならば全てやっておくべきだし、そもそもそういった状況に陥らないための予防策があるのであれば確実に講じておくべきです。

本エントリーの冒頭でのリンク先に詳しい情報が掲載されていますが…本日のアイキャッチ画像は「子宮頸がんは、予防できる。」をテーマにした4月9日の朝日新聞に掲載されたメッセージ広告で、日本の子宮頸がんの現状と…現状改善のための手段の1つとして、HPVワクチンの接種が子宮頸がんの予防に繋がること、そしてHPVワクチンはWHOも極めて安全性が高いとしていることなどを伝えています。

さらに小学校6年生から高校1年生までの期間は、女子は無料でHPVワクチンを接種できることについても触れています。

津山市でも当然に受けられます。

しかし現在、国においてHPVワクチンは積極的な勧奨を一時差し控え中のため…津山市においても積極的な勧奨を見合わせているのです。

実際には受けられるにもかかわらず…です。

ここには今や国政の現場において、高度に政治的な問題にまで悪い意味で発展してしまった感のある本件に関わる複雑な経緯が関わっていると思っています。

【参考】HPVワクチン、「まず導入に当たり問題が」【平成の医療史30年◆予防接種行政編】

しかしHPVワクチンを知らなかったことによる取り戻せない不利益が生じるとは思われないでしょうか?『もう「知らなかった」という理由で、死なないでほしい。』…これは当事者の心の叫びでもあるのです。

ワクチン接種やあらゆる治療薬(もちろん市販されている医薬品も含む)には副反応の危険性が必ず存在し、予期せぬ好ましくない結果を引き起こす可能性はゼロではないことを我々は知らねばなりません。リスクとリターンのバランスをどう考えて、自分自身がどういう対応をとることがよりベターであるかをしっかり考量することが求められます。

こういうときこそデマに踊らされず、エビデンスベースで判断すべき。

コロナ禍の真っ只中…これから先、私たちは今まで以上に冷静に科学的根拠に基づいた判断をしていかねばなりません。

人間は感情の動物であり、ときに数字より優先される感情があることは否定しませんが…公共施策はあくまでも数字をベースに、粛々と冷静に積み上げていくことを基本に考えるべきで、いわゆるEBPMの考え方は、国の舵取りの基本としても昨今しっかりと明文化された上で当然に重視されてきていますし、我らが津山市においても必要不可欠な姿勢です。

しかし残念ながら本市の行政施策、教育行政、ほとんどの面においてエビデンスよりも優先されているのは旧態依然とした従来の前例踏襲主義に基づく古き悪しき慣習にまみれた考え方であり、手法なのです。

ときにこうした怠慢が人の命すら奪うことがあるという現実から目を背けていられるのは、自分自身や自分よりも大切な誰かの身に災難が降りかかったことがないから…大切なヒトやモノやコトを失ったことがないから…なのだとしたら。あまりにも想像力が足りないでしょ!

想像力を働かせることができないと、苦しんでいる誰かの力になどなれるはずはありません。

そもそも恥ずかしげもなく誰一人取り残さないなどという絵空事、SDGsの実現を目指すなどと声高に訴えることができるのは、想像力が欠如しているか…極めて目が悪いか頭が悪いか、現状把握能力が欠如しているか…まぁそんなところじゃないのかなと感じなくもないわけです。

もちろん個人の感想ですが。

今まさにリアルタイムで苦しんでいる人たちを放っておいて、どの口でそんな理想を語るの?

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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