文化芸術に貴賎なし!津山市PTA会員限定企画の案内と勉強会。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

大変光栄でエキサイティングな経験を報告させていただいた昨日のエントリーはお読みいただけたでしょうか。

武藤順九先生のお絵かき寺子屋体験!見よ、俺の葉っぱの一生を!

2021-07-28

津山市内の一部の子どもたちもすでに体験した武藤順九先生のお絵かき寺子屋、本当にメチャクチャ面白かったので…是非これからも多くの皆さまに参加していただきたいと願っています。

って、私が大声で叫ばずとも!私自身がそうであり…また昨日の上記エントリーにも書いているように、子どもたちがすることは自分自身でも体験してみたいという人は一定数いるはずではないかと思っています。そういった人たちのために…ってわけではないのかもしれませんが、実は来月に再度…津山市教育委員会ではそうした機会を用意してくれています。

ただ惜しむらくは、それが届いていない保護者が沢山いるようだということ。

数名の市内小中学校にお子さんを通わせている保護者の方と昨日、本日とお話しましたが…本件について把握しておられた方はほぼおられませんでした。

ので!改めて当ブログでも告知させていただきます。

津山市教育委員会の担当の方からも是非、多くの方にご参加いただきたいと言っていただいておりますので、皆さまの方でも積極的に情報拡散にご協力いただきたいところです。30名程度って書いてありますが、会場の広さを考えれば増やすことも可能ではないか…と思われますし、当然ながら講師も参加人数は多い方がベターだとおっしゃっていました。

是非、積極的にご参加ください!

ただ津山市PTA連合会主催という形ですので、市内のPTA会員の方が対象です。

講座の内容は昨日、私が体験させていただいたものと同じようですので…昨日の私のようにアドリブ祭りにならないためには、予め自分の中でストーリーを練り上げて臨むのもまた一興かもしれません。もちろん、芸術は爆発だとばかりに(?)その場で自分の中に”降りてくる”ものをぶつけるのもアリでしょう。

昨日のエントリーに詳しく記した通りですが、研修講座と言いつつも順九先生は基本的には我々の筆の運びに対して何も言われませんでした。子どもたちに対してそう接するのと同じように、決して”こうあるべきだ”などと押し付けないのです。ここが私が最も感銘を受けたポイントでもあります。

特に政治の世界でそういう悪例を見過ぎているからかもしれませんが…先生と呼ばれるような方々の中には往々にして、自分と異なる者を認めない姿勢の方が存在します。

あくまでも研修講座でありながら、自分自身のペースや姿勢を崩すことなく、無理なく本人の意思に基づいて取り組むことができるのです。これは当たり前のようでいて、実は教育現場でも、実社会の様々なシーンにおいてもなかなか出来ていないことであり、また同時に”出来ない”ことでもあると思っています。自分自身には選択肢があることを無理なく理解、決断させる…これはとても素晴らしい試みではないでしょうか。

あと…ここまでグダグダと書いておいて何ですが、こんなクソ面倒な説明は本当はぶっちゃけ、どうでも良いとも思っています。

「Don’t think! Feel.(考えるな!感じろ。)」

これですね…やってみたらわかるけど、面白いのです。そこには多くの方が共感してくれると確信しています。だからこそオススメするのです。芸術の類って、理屈よりも感性が先にくるものじゃないかな…って、個人的には思っているわけです。

さて、そんな体験をした昨日に引き続き…今日も朝から文化芸術振興について学ぶオンラインセミナーに参加しましたぞ!

私自身も参加させていただいている文化芸術振興自治体議員連盟主催のオンラインセミナーでした。

”参加させていただいている”なんて言いつつ…企画に参加するのは実は今回が初めて。コロナ禍の真っ只中…今年の5月1日に立ち上がったばかりの議連ですが、強い関心を持つ方ばかりが集った会なのでとても勉強になっています。参加している議員は超党派で全国から集ったやる気のある面々で、文化芸術を支えるプレーヤーと政治や行政、そして市民の間で、言葉にならないモヤモヤも含めて「翻訳者」になることを目指しているのです。

本日は文化芸術振興議員連盟の発起人で、事務局長を務めておられる伊藤信太郎衆議院議員を講師に迎え「コロナ禍とこれからの文化芸術振興」というテーマでの勉強会。実際の進め方としては伊藤衆議院議員に対するインタビュー形式で現状説明や課題点、国の姿勢などの具体的な話を伺った後に、参加者との質疑応答や意見交換、アドバイスをいただく…というような流れでした。

知識、経験、実績…あらゆる面で我々…というか、少なくとも私など比較にならないほどの積み重ねがある方であるにもかかわらず、非常に柔らかな物腰とわかりやすい語り口調で、決して上から目線にならず様々な説明をしてくださった伊藤衆議院議員は、それこそまさしく”先生”と呼ぶにふさわしい方だと感じるほどでした。基本的には国会議員だろうが都道府県議会議員だろうが、議員を先生呼ばわりしないタイプの私ですらね…。

映画監督をやっておられたそうです!

データなども準備してくださっていたようで…とても納得感のある、しっかりと同意できるお話が伺えました。

例えば映画館の入場制限やコンサートの中止などに代表される、コロナ禍において大きな問題になっているイベントなどへの対応についても…科学的根拠、つまりエビデンスに基づいて対応していくことが肝要であると言い切ってくださいました。これは一部で”ミスターエビデンス”と呼ばれている私としても非常に心強かったです。

多くの議員から様々な質問が出て、時間が足りなくなるくらいでしたが…私自身も一つだけ、少々意地が悪い答えづらい質問になることを承知の上で、ぶつけさせていただいた問いかけがありました。下記のような内容です。

文化芸術振興議員連盟が目指している文化省の創設や、文化芸術に携わる個人や団体への経常費用の助成(本日の会の中でこういった話が出てきていました)などは、文化芸術振興に非常に効果的だと期待できる方向であると感じられるものだが、公的機関が文化芸術を評価するという側面が出てきてしまうのではないかという危惧も覚える。文化芸術に貴賎なし(これは名言!)と考えておられると言っていただいたが、そのあたりはどうお考えか。

面倒な質問をするやっちゃな!

と、議連メンバーの誰もが思ったに違いないのですが…伊藤先生は極めて実直に、真正面から答えてくださいました。文化芸術は多様性を持っており、アプローチは様々である。
例えば収入のあり方すら業界やジャンルなどによって異なり、一様でないゆえに画一的な支援は現実的には難しい。
実現可能性(フィジビリティ)の高いやり方を考えていく必要がある(実際に幾つかの考え方も示していただきました)。
公益に資するものであるか否かを人間が判断すると、どうしても主観が入る。
行政において、文化芸術振興分野には外部人材を含めた専門的知識を有する人材を配置すべきだとも考えるが、スペシャリストであればあるほどに好みもあり、痛し痒しで、二律背反の面がある。
誰もが納得する一定の基準で決めることができない以上は、せめぎあいながら(議会で)決めていくしかない。

…などなど、非常に率直に語ってくださいました。

また公的機関は文化芸術を評価するのではなく、こんな文化もあるよ、こんな芸術もあるよという紹介をすべきであって…様々な表現に触れる機会を増やす、裾野を広げることこそが文化芸術振興に繋がっていき、選択肢を増やすアプローチを取っていくべきだというのお答えをくださったことも有難く、そして非常に重要だと感じたところです。伊藤先生は”職業に貴賎なし”ならぬ…”文化芸術に貴賎なし”という表現を使われました。上でも書いたように完全同意の名言だと思っています。

ただ現実にはそうなっていない!

それが問題です。

日本では文化芸術に対してヒエラルキーを持っている…つまり〇〇の方が××より文化あるいは芸術として上だの下だのというような…そんな考え方をする人たちが少なからずいるということ、そして伊藤先生はそうしたものは不必要だと思っているとも断言してくださいました。

私も完全に同意です。

まぁもちろん、誰がどんな考え方をしようとも自由ではあります。表現の自由を守る活動にも力を入れている身としては、自身の気に入らない表現こそ守っていかねばならない面もある。色々と思うところや気付きがあったセミナーでした。

今回のセミナーは一般公開もされていたこともあり、TwitterFacebookでは事前に告知しましたが…有難いことに複数の津山市の職員の皆さま、さらには他自治体の議員の方々からもそれらを見て申し込みいただきました。

有難うございました!

今後はブログでも事前案内するようにしていきます!今日も書きたいことがあり過ぎて…何だか長くなってしまいました。

明日も早いので、本日はそろそろこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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