裸の王様。心地良い意見ばかりを求める人を私たちは何と呼ぶか?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

私が政治を志したキッカケは東日本大震災だったことは、近しい皆さんはよくご存知のことですし…当ブログでも何度も書いてきたこと。政治の世界に入る前にも色々とやってきましたし、今でも色々と政治活動以外にもやっていることもありますが…政治の含めたその全ての中で、私が最も大切にしている姿勢、考え方をできる限りシンプルに表現するとしたら…恐らく、この二文字に集約される言葉を改めて紹介しておきます。

自由。自由という言葉を見聞きしたことがない方は、当ブログ読者の中には皆無だろうと断言してしまって良いでしょう。ただ…これはとても難しい概念ですよね…改めて考えてみていただきたいのですが、大人であっても上手に、子どもたちにわかりやすく口頭で自由について説明できる人がどれだけいるでしょうか?実は私自身を含めて…なかなかわかっているようで本当の自由についてわかっていないのだと思っています。

辞書で”自由”を引いてみるのも一つの手でしょうが…自由という言葉の持つ意味は一つではなく、使われるシーンや文脈において必ずしも同じ意味合いではないことがあるのです。それすらも自由だろなどと言い始めるとゴチャゴチャしてきますが…哲学的な意味での自由(ご存知の方もおられるかと思いますが私、大学は哲学科…中退だけどなッ!)、そして政治学における自由について、コトバンクの日本大百科全書(ニッポニカ)の解説が比較的イメージしやすく表現してあると思うので、リンクを貼っておきます。

ま、小難しい話はともかく。

自由を愛し、表現の自由を守る活動にも力を注いできている私は…自分自身が間違っていると感じたことについては、黙っているわけにはいかないのが性分です。

そのため、津山市議会での活動においても本会議が行われる議場でも一部では”空気を読まない討論”と評される(?)物議を醸すことが目に見ている発言を敢えて何度も行ってきましたし、委員会審議の場でも早く終わろうぜという見えない圧がかかる中でも必要と考える発言はしてきました…そしてそれはこれからも変えるつもりはありません。

このところ、一部で話題になっている問題があります。詳しく書くと長くなりますが…ある表現が気に入らないという抗議がある議連(議員連盟つまり議員が何らかの目的を持って結成する集団)から発されたことが発端です。その表現とは以下の、松戸警察・松戸東警察による交通安全PR動画についてです。

まずはご覧いただくのが最も手っ取り早い…と言うか、論じるなら見てから論じるのは当然ですよね。

この動画が気に入らないということで、下のような抗議文が全国フェミニスト議員連盟から出されています動画を見て、どのように感じるかは当然に人それぞれです。下記のように感じられる方もおられるのだと思います(当然ながら議連のメンバー複数がそう感じたはずですから)し…その感性自体を否定するつもりは私には微塵もありません。

私とは全く違うなぁとは感じますけどね。

この抗議が”女性議員が圧倒的に少ない日本社会の政治風土を改革し、女性議員を増やして、男女平等社会を実現すること”に繋がるのでしょうか?

ここで自分自身の考え方を表明しておくと…ハッキリ言って私は、彼女たちと同じように感じています。つまり…日本社会の政治風土を変えたいと思っていますし、女性議員も少な過ぎると感じていますし、男女平等…というよりは、性別など過剰に気にする必要がないような世界にしていきたいと願っています。

本気なら、このやり方はマズくないか?

こうした理不尽な抗議(少なくとも私はそう判断しました)に対し、有志議員らと共に抗議に対する抗議と質問状を送っています。下記リンク先では詳細な説明をご確認いただけるようになっているとともに、私たちの思いにご賛同いただける方を募っており、現在40,000筆を超えるご賛同をいただいている状況です。

こうなったら目指せ50,000筆!

是非、ご確認いただければと思います。そしてご自身の良心に基づいたご判断をお願いいたします。

全国フェミニスト議員連盟宛抗議と公開質問状

できる限り多様性を認めていこうという主義主張で政治活動その他に向き合っている私個人としては、こうした議連によるアクションを残念に思うのが率直なところですが…それこそ価値観は人それぞれ。

全国フェミニスト議員連盟の方々の考え方、感じ方を変えることは容易ではないし、そうした強制は決してあってはなりません。

だからこそ、考え方が異なろうとできる限り真摯に向き合って話し合うことが大切であり…本来の議会とは多様な住民の代表者である多様な議員が集い、主義主張が異なる中で議論しあって合議の末に結論を導き出す場であるはずです。

そうした多様な意見に耳を傾けて議論して、一つの結論を導き出す仕事に向き合っているはずの議員が集まった集団である議連の一つ、件の全国フェミニスト議員連盟から…極めて残念な対応が届きました。

表現の自由を守る活動に力を入れている仲間内で、とてもよく出る話があります。

それは、表現の自由を守る活動は茨の道だということ。

まさにこういうこと。

自分の好きなものを守るためには、誰かの好きなものも…たとえそれが自分自身の嫌いなものであったとしても、守らなくてはなりません。

これはできるかぎり多様性が認めれていく社会の実現のためにもとても重要なことで…自由に何らかの規制がかけられる場合には当然根拠が必要であり、その根拠は曖昧なものではなく科学的に裏打ちされたいわゆるエビデンスであることが求められるのです。誰かの自由が理不尽に侵害されるような恣意的な運用を防ぐためにね。

耳に心地よい意見ばかりを聞いているのは、そりゃ間違いなく楽ですし気持ちが良いでしょう。

だけど世界に誰も傷つかない表現などありません。

そして、政治の世界で誰の言葉にも耳を傾けない独裁、独善に陥った者がどうなっていくのか…世界中に悪例が転がっていますし、あのあまりにも有名な寓話からも明らかです。

王様は裸じゃないか!

童話の中で指摘するのは子どもの役割ですが…その心を忘れずにいたいものです。

周りにイエスマンばかり侍らすようになったら、成長なんて望めないからね。人の振り見て我が振り直せで反面教師にしていきたいところ…明日も頑張ろ!

本日はこんなところで。また明日!

Pocket
LINEで送る

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

コメント