衆院選の選挙公報&最高裁裁判官国民審査の審査広報をチェック!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

先だって書いた二つのエントリーには沢山のご意見やご感想を頂戴しているところですが…衆議院議員選挙と、最高裁判所の裁判官国民審査いよいよそれぞれの投票日、審査日がこの日曜日に迫ってきました。

衆院選。白票に意味はあるか?選挙の目的を考えれば答えは明白。

2021-10-23

誰一人罷免されたことがない最高裁判所裁判官国民審査は適正なのか?

2021-10-24

私は地方政治に議員として携わる前から、何をしているのかわからないような政治家、議員など存在価値がないと考えてきました。何を話し合っているのか伝えられないような議会では意味がないと訴えてきました。何に取り組んでいるのかが明確にできないような政党であれば…もっと言えばそんな政治であったなら、必要がないのです。

実質的には国政のトップである内閣総理大臣候補を選出するプロセスであると言えるこの衆議院議員選挙ですら…候補者が何をやっているのかわからないから判断できないという声を聞きます。そういう声が聞こえてくる以上は、少なくともそうした声を上げている当事者にとって、それが真実なのでしょう。

だから最低限…本当に最低限で、しかも選挙に際して候補者や政党から一方的に発信される内容なので基本的には良いことしか書いていないものではありますが、それでも何もないよりは確実にベターなので、どうか選挙公報くらいには目を通して…訴えている政策が”絵に描いた餅”ではないのか、ご判断いただく材料としていただければと願うところです。

公約をどうやって実現するのか?

本当に公約を実現できるのか?

こちらからも内容は確認できます(岡山県選挙管理委員会ホームページ)。

公約の実現手段や財源にまで具体的に言及して、その可能性を感じさせる候補、あるいは政党があったでしょうか?また選挙広報で言及していなくても、期待できるなら良いかもしれません…期待が持てる候補や政党があったでしょうか?

言いっ放しではいけません。

選挙の際にだけ良いことを言う候補者は後を絶ちません。

どういう結果になるにしろ…あらゆる選挙の後にこそ、当選した者のその後の言動をしっかりとチェックし続けていただければ幸いです。選挙は単なる過程に過ぎず、決してゴールではなく…スタート地点なのですから。

また、衆議院議員選挙以上に判断材料が少なく、審査のしようがないと…多くの津山市民、さらには市外・県外の方からも言われた最高裁判所の裁判官国民審査。こちらも今回審査される11名の方から出された資料を元にして制作された審査公報にはお目通しいただきたいところ。もちろん、前回紹介したわかりやすいNHKの特設サイトなどもご参照いただければよりベターです。

それぞれの色を打ち出し、他の候補とは違うということを猛烈にアピールしたい衆院選の候補者と異なり(そもそも選挙と審査では趣旨が異なりますが)、基本的には皆さま同じような内容を書いているにもかかわらず、お一人だけ趣味にも言及されている判事がおられるのは興味深いな…。

ちなみに、この選挙公報審査公報は岡山県の選挙管理委員会の公式サイトに10月21日から公開されています。

これらが実際に多くの津山市民の元に届いたのは27日の新聞折り込みです。

そもそも津山市では新聞を購読していない方の元へは選挙公報・審査公報は届きません。

選挙管理委員会にお願いすれば郵送してくれますが…そこまでする方は多くないでしょう。私の手元にもある程度の枚数は確保しておりますので、もし現物をご希望の方はお声がけください。ただ、内容は完全に上記で紹介した通りです。

選挙の前、審査の前にだけ…一方的に、しかも決してユーザーフレンドリーとは言えない形で発信された情報のみを頼りに判断するしかないというのが多くの有権者の正直なところでしょう。

この現状を改善しようという姿勢を発信側が明確に示して、改善のために取り組んでいかない限り…投票率が劇的に向上することも、最高裁の国民審査が意味をなすことも私には考えにくいのですが、もしかしたら発信者側はそもそもそんなことを望んでいないのではないかと勘ぐってしまうほどに…状況は放置され続けています。

制度をつくる側が変わらないと決して変わらない仕組みです。

制度を変えようとする人間を、その場に送り込んでいかなくてはなりません。そういう意味では、裁判所に直接的にそういった人材を送り込むことは極めて困難ですが…選挙についてはかなりダイレクトに、議会の場に人を送り込むことが可能な制度になっていると言えます。

やっぱり選挙は重要でっせ!

この一票、私にできる国づくり。

素敵なコピーじゃないか。

税金の無駄遣いは気になるでしょう?

私たちの支払った血税が無駄になっているじゃないか…という感覚を覚えたことがあるのであれば、たかが一票だなんて考えられないハズ。

「あなたの支払った税金なんて微々たるものですよ!」

こう言われたらどう思いますか?

超絶高額納税者でもなければ、実際それは国や地方公共団体にとってみれば事実ではあるでしょう。でもそんな言われ方をしたらカチンとくる方が大多数ではないでしょうか?

それと一緒じゃないですかね?

「あなたの一票なんて無意味ですよ!」と言われているわけでもないのに…どうして自分から「私の一票なんて無意味ですよ!」と言い切るのか。投票に行って、しっかり意思表示して、政治家が仕事をしていなかったら文句を言ってやれば良いわけです。

ただ、納税という義務を果たしてしていないことで生じる不利益があるように、投票という権利を行使しないことで生じる不利益もあるかもしれません。投票は自由なわけですから…自分自身の頭でよく考えて、良心にしたがって、有権者として責任ある行動、誰に対しても、子どもたちに対しても胸を張って説明できる行動をとっていただければなと願うところです。

押し付ける気はないけどね!簡潔にまとめるつもりが想いが溢れて長くなりましたが…本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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