首長選挙の難しさ。津山市長選挙を前に土庄町長選挙の結果に思うこと。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

津山市と歴史友好都市という関係にある香川県の土庄町(とのしょうちょう)のこと…津山市民でもご存知の方はあまり多くないかもしれません。そもそも下記のように津山市が多くのまちと”都市縁組”を結んでいるという事実は、市民の皆さまはほとんど把握していないことでしょう。

◇ 姉妹都市

(目的)友好親善を深め、ともに明るい豊かな都市づくりを図る。

・ 沖縄県宮古島市 :昭和40年3月15日締結

◇ 市政提携都市

(目的) 市政執行の面において相互に啓発し、一層の市政の進展と住民福祉の向上を期する。

・ 長野県飯田市 :昭和44年3月25日締結

◇ 友好交流都市

(目的)相互の交歓を基に友好と親善を深め、市政の進展と市民福祉の向上を期する。

・ 島根県出雲市 :昭和56年7月28日締結

・ 長崎県諫早市 :昭和56年7月28日締結

・ アメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェ市 :平成11年10月30日締結

◇ 歴史友好都市

(目的)相互の交歓を基に友好と親善を深め、地域の発展と住民福祉の向上を期する。

・ 香川県土庄町 :昭和60年4月7日締結

 ※天保9年(西暦1838年)からの33年間、土庄町の区域を含む小豆島の一部が津山藩の領地として統治されていた。

・ 岐阜県可児市 :平成7年10月16日締結

 ※平成17年5月1日をもって可児市に編入された旧兼山町は、津山市と同じく森家により拓かれた城下町であった。

◇ 災害支援・友好交流都市

(目的)災害発生時の相互応援体制の確立を図るとともに、各種の交流を進めて市政の発展と友好関係を継続する。

・ 滋賀県草津市 :平成9年3月3日締結

◇ 芸術文化交流都市

(目的)個性と潤い豊かな活力あふれるまちづくりを目指す。

・ 島根県出雲市 :平成10年10月23日締結

・ 鳥取県米子市 :平成10年10月23日締結

さて、その土庄町では本日…町政のトップを決める町長選挙が開催されていました。今回は何と5人の候補が立候補するという混戦っぷりで、町政史上でも4人以上の候補者が立つことは初めてだったそうです。

私はこの選挙戦に35歳の若さで挑んでいた茂木邦夫(もてきくにお)さんを応援していました。茂木さんは今回、同町の町議会議員を辞して町長選挙に臨んでいました。町議を務められていた時代…2年ほど前にJIAM(全国市町村国際文化研修所)でお会いして以来の仲です。

結果は残念でした。

同じように選挙に挑んで落選した経験もある私ですから、落選した者にしかわからない気持ちも理解できるつもりです。結果が全て、勝たなければ意味がないとか…そんなことは全て承知の上で挑まれていたことも、重々承知しています。

何しろ彼は、上の動画内で述べているように…私が落選した36歳の際よりもさらに若い35歳なのですが、当時の私はもちろん…今の私よりも確実にしっかりしているメチャクチャ優秀な人材です。JIAMでも、私自身もいつも悪い意味で目立ちますが…正統派として圧倒的な存在感を放っていて、だからこそ無理やりご縁をつくらせていただいた経緯があるのです。

正直言って少し情けない話ではありますが…これは認めざるを得ない事実であり、私が社交辞令やお世辞の類を嫌う人間であることは当ブログ読者の皆さまならよくご存知のこと。

くにお候補は群馬県から土庄町へと移住して5年目、土庄町においていわゆる”よそ者”に該当し…被選挙権を行使する層としては間違いなく”若者”と呼べる年齢でした。しかし決して”ばか者”でないことは確実で…極めて厳しい戦いになることはよくわかっていた(何しろ町議会議員を務めていたわけですから!)上で、それでも挑んだ。その決断はとても重いものだったはずです。

ご本人のInstagramから共有させていただきますが…選挙戦が終わった後の、彼のこの投稿を読んでいただければ、こうした候補が出馬していた土庄町が素晴らしいまちであることも想像ができます。

 
 
 
 
 
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【土庄町長選挙の立候補者】もてきくにお35歳(@moteki.kunio)がシェアした投稿

お疲れ様でした。

ご本人はもちろん、ご家族をはじめ共に戦われた皆さまに深く敬意を表します。やっぱり尊敬できる男です。これからも『もてきくにお』を、私はずっと応援し続けます。

正直な気持ちを言えば、お疲れ様よりも…この言葉の方をチョイスしたいです。

土庄町長選挙は、前回は無投票でした。今回は事情があって候補者が乱立したのですが…選挙戦だった前々回の2013年よりも10ポイント以上投票率が上がったにもかかわらず…この結果。茂木邦夫さんほどの候補者でも、今回のケースでもこういう結果だったことを受けて、改めて首長選挙の難しさ、若い候補の戦いの厳しさを痛感するところです。

津山市でも、来年2月には市長選挙が行われます様々な情報が乱れ飛んでいるようです。私のところへも新聞記者から「立候補すると聞きましたが…」という電話が掛かってきました。

5万パーセントないわ。

かつて2万パーセント出馬しないと答えた橋下さんに倣うわけではありませんが…あたしゃマジで出ませんよ。上の動画で述べたことが全てです。

力が足りない。

どれだけやる気があって、勇気をもって挑んで、元気であったとしても…それだけでは政治の世界で結果を出すことはできないのです。

そして結果を出せない者が公職に就くことは最大の税金の無駄です。

税金の使い方を決める立場に、期待される仕事ができない人間が就くなんて…よくよく考えるまでもなく、悪い冗談にもならない話です。もちろん…それは議会を構成する一員である議員であっても同じことで、住民にとっては不幸としか言いようがありません。

ただ、議員と首長は圧倒的に違います。

首長の権限はとても強いものです。だからこそ、特に若い層の多くの地方議員の中には、将来的には首長を目指しているという人間が沢山いるのです。

首長、そして議員を選ぶプロセスである選挙の重要性はここにあります。

自分たちの納めた税金の使い道を決める立場、あらゆる公共サービスが充実するか否か…身近なところで言えば…例えば水道やゴミ収集といった生活に密着したインフラの維持整備や、戸籍の管理、国民健康保険業務などの、非常に大切な仕事への予算配分という極めて大切な仕事を、政治の現場、議会では行っています。

その現場でのパワーバランス、どういう人たちをその場に送り込むか、それは実は私たち一人ひとりの選挙での行動に懸かっているのです。

選挙は誰にとってもゴールではなく新たなスタートです。

本当に大切なのは選挙の後に、当選した人間がどういった活動をして、どんな効果を公益のためにもたらすことができるかであるはず。


それゆえに、選挙時以外の政治家や議員の言動に注目していただきたいと私は常に願っています。そしてそのためには、私のような政治に携わっている者自身がそういう状態に持っていけるように努めることが最低限必要なアクションであるという考えのもとに、私は様々な手法で情報発信をしているのです。

引き続き、自分自身のなすべきことに向き合います。まず津山市議会議員として…津山市の未来に資すると信じるアクションを積み重ね、結果として実感していただけることを増やしていけるように、これからも精進していきます。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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