未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
昨年末、クリスマス・イブの日に公示された児童福祉法施行令の一部を改正する政令案について。現在、1月22日までということで厚生労働省こども家庭局がパブリック・コメントを実施している件について…私自身が参加させていただいている子どもの事故予防地方議員連盟のメンバーの中で、本件について少し話題になったので共有させていただきます。
上に引用した資料の2の部分…改正の概要の箇所にまとめてある通りで…行政文書にありがちな表現で何やらわかりにくく記されていますが…超ザックリと言いますと、要はこういう改正に向けた動きです。
オンライン監査を可能にする。
現在、児童福祉施設への監査はその目的に照らした際に現地で行うことが要件として法に定められているわけですが…その要件を削除して、オンラインでも対応可能にしちゃおうぜと、そういう話です。これに対して…皆さまからのご意見募集を行っている、それがパブリック・コメントです。
恥ずかしながら、私もこの議連メンバーでなければ知らなかったでしょう。
この件で話をした津山市の関係者のほとんども、この件については把握しておられませんでした。
パブリック・コメント制度について
国の行政機関は、政策を実施していくうえで、さまざまな政令や省令などを定めます。これら政令や省令等を決めようとする際に、あらかじめその案を公表し、広く国民の皆様から意見、情報を募集する手続が、パブリック・コメント制度(意見公募手続)です。
( e-GOVポータル パブリック・コメント制度のページより抜粋 )
広く国民全体から意見を募集していると言いつつも、私たちの元に全く届いてきていないこの現状には、どう考えても発信する側…つまりは政治側の問題があります。しかし問題があろうがなかろうが、実際には新たな法が制定されたり改正されたり、政治は待ったなしで進んでいき…そして生活に影響を与えていくことになるのです。
それは国政だけではなく、都道府県政、市区町村政においても同じこと。
だからこそ、私は毎回のように繰り返し議会で情報発信の重要性について言及し…皆さまにも政治や議会に興味を持っていただきたいと何度も何度もお願いしている次第なのです。
様々な意見、色々な感じ方・捉え方があって当然です。
”予防できる重大事故”から子どもたちを守るために…という共通する目的達成のために超党派のメンバーが集った子どもの事故予防地方議員連盟の中においても、多様な意見が出ていました。
確かにこれは一歩間違えば大変危険な運用がなされかねないものだと考えますし、実際に現地に行って確かめないと確認できない事項が存在することは間違いない事実です。
しかし、現在はコロナ禍です。新型コロナウイルス感染症への対策を講じなくてはならないことは確かです。そして現行のルールでは現地に実際に赴かない限りは監査はできないことになっているわけです。
だからって、監査しなくても良いの?
監査では運営費等に関することのほか、遊具点検の帳簿や避難訓練の実施状況、給食実施状況などについても確認しており、子どもたちの命と健康を守っていくために極めて重要なチェック過程であることは言うまでもありません。基本的に実施主体は都道府県であり、津山市の場合は”市としては岡山県による指導監査に同行させていただく形で、市の担当課として業務全般を見させていただいている”というのが現状なのですが、この仕組み自体にも課題が内包されていると感じるところ。
津山市内でも令和2年度、令和3年度ともに、監査が実行されていない施設は複数存在するのです。
何も、おかしなことをしている施設があると言いたいわけではありません。しかしながら、そもそも年に一回しかない監査が不要なのであれば監査の制度自体を廃すべきですし、必要なのであれば当然ですが、何としてでも実施しなくてはならないはずです。
皆さまはどう思われますでしょうか?
正解などないのです。お気軽にご意見をお聞かせください。津山市に関することは私に頂戴できればと思いますが…せっかくの機会なので国に対して物申してみてはいかがでしょうか。
提出された意見は十分に考慮し、反映できるものは意見に基づき案を修正し、案に反映できないものは反映できない理由を整理してくれるハズです!
津山市に対して物申すことができる機会も、また案内させていただこうと思います。
耳を傾けているフリなど必要ありません。フリであればそれ自体が無駄なので、何もしない方がまだマシです。そして耳を傾けるだけでも意味がありません。傾聴に値する声があれば、改善のため反映させていかなくては!
本日はこんなところで。また明日!