希死念慮を抱えた皆さまへ。それでも生きてほしいと願う身勝手なお願いと、津山市の自殺対策の現状。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

死にたい、消えてなくなりたい、生きていたくない。

希死念慮って言葉を見聞きしたことがある人は少なくないと思いますが…自殺念慮あるいは自殺願望と言い換えてしまってもほぼ同意だと思っています。そうした直接的な表現が用いられなくなっていること自体、このテーマが極めてデリケートであることを意味していると言えるかもしれません。実は先日の移植医療推進のシンポジウムでも少し、この話に触れました。そうした思いを感じたことがない頃の私は恵まれていたと。

私は、大学の心理学の授業に潜り込む程度のことはしてきましたが、様々なアプローチで独自に勉強(?)してきた以外にはキッチリした心に関する教育を受けたことがあるわけではありませんし…当然ながら精神科医でも心理士でもありません。ただ、非常に多種多様な市民相談などを受ける中で、そうした気持ちを心のどこかに抱えている人が、年齢や性別など属性に関わらず、実はとてもと言って良いレベルに、思っている以上に潜在的に多いとは感じているのです。これは議員にならせていただく以前から取り組んできた、諸々の当事者支援の中でもずっと感じてきたことです。

だからこそ毎年毎年、自殺対策の話を議会でも取り上げてきました。

津山市の昨年度の自殺者数は24人、過去10年間で最悪の数字。

言うまでもないことですが、死んでしまっては取り返しがつきません。数字はデータに過ぎず、実感が湧かないかもしれませんが、亡くなった一人ひとりに人生があって、家族もいて、友人・知人もいたわけです。このままで良いはずがありません。

亡くなった方だけの問題ではないのです。

今現在も実際に、そうした気持ちを抱えている方々がいます。間違いなく津山市内にもいるわけで、もしかしたらあなたの近くにもいるかもしれないし、あなた自身がそういう思いをどこかに抱いているかもしれません。専門家ではないことを自認していながら、私がそういった思いと向き合っている方々と関わり続けるのには理由があります。

誰にも死んでほしくないからです。

そりゃ無理に決まっています…当然のことながら誰もが必ずいつの日か、死んでしまうことになるわけですから。それは避けられない宿命ですし、様々な意味で、長生きしすぎるとロクなことにならないと思われる方もいるでしょう。私自身もそうした考え方も持っています。ただ、それでも…相反するようですが、誰にも死んでほしくありません。できるだけ元気に、長く生きてほしいなと願っているのです。

人は一人では生きていけません。誰にでも必ず親がいて、親にも親がいて、誰かが望んだからあなたは生まれてきたわけです。そしてこの記事を読むことが可能な年齢まで育つことも、一人では不可能。誰かが、あなたが育つことを望んだから、守ってくれたから、あなたはこの記事を読めるようになるまで年齢を重ねることができたのです。

あなたは絶対に、一人ではありません。

世の中には確かにとんでもない親もいれば、極悪非道な連中もいます。極めて残念で悲しいことですが、人を人とも思わない、それこそ人でなしと呼ぶに相応しいような者もいるのが現実です。それでも。

死なないでください。

時間が掛かっても必ず、笑えるようになります。

無責任な発言とするつもりはありません。私自身の立場が今後どうなろうと、これからもずっと、そのためのお手伝いをしていきます。それが私の政治、私のつくりたい世界、私の目指す津山の一つの姿ですから。もっと自分自身に正直に言ってしまえば私自身、それを生きる意味と考えようとしているのかもしれませんが…私たちは無理して笑わなくても良いし、泣きたいときには泣けば良いし、怒ることだって当然にあるはずです。悲しみに沈む時間が続いたって良いんです。素直に生きて構わないのです。

もう少し、優しい世界にしていかねばなりません。

ときに厳しさが優しさを意味することもあります。そうした現実を教えることも教育の役目ではないでしょうか。真に優しい津山を目指し、邁進していきます。津山市の現状は決して十分なものではないと痛感しておりますので…。

いのち支える津山市自殺対策計画の策定について

こころの健康について

24時間対応の電話やSNSでの相談窓口を紹介「まもろうよこころ」(厚生労働省)

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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