未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
今日はグダグダ書きませんが…恐らくは日本中の多くの皆さまが、それぞれの周囲である程度は見聞きしているであろう、そうでなくても報道などで最近触れたことがある話…インフルエンザがメチャクチャ流行っているっていう話についてです。
今現在、新型コロナの新規感染者も少なくはないそうですが…インフルエンザの爆発的流行はコロナ禍に示唆されたように、マスク着用や手洗い&うがい、手指消毒などに努めることで防ぐことができるハズのことです。私たちそれぞれができる感染予防策、感染拡大防止策をしっかりと一人ひとりが行なっていかねばならないという心得は、改めて発信するまでもないことのような気もしますが…実際にはかつてのコロナ禍の真っ最中に比べると、多くの皆さまの危機意識が低くなっているなと感じるようなシーンに多々向き合う毎日です。
本日のアイキャッチ画像を引っ張らせていただいた、こちらの記事にお目通しいただければ幸いです。
全国のインフルエンザ患者数 現行の統計開始以降で最多 関東地方の1都6県の状況は?(NHK首都圏ナビ)

ライフワークにさせていただいている臓器提供、臓器移植、移植医療の推進のため、公益財団法人岡山県臓器バンクの求人情報を当ブログでもシェアさせていただいたところですが…多くの皆さまがご存じのように、そもそもこうした活動に私が取り組ませていただくようになったキッカケは、愛娘・愛來(あいく・愛称くーちゃん)をインフルエンザ脳症で失い、臓器提供したからに他なりません。
そして彼女が倒れるまで、私はインフルエンザ脳症という病を知りませんでした。
仮定は結果を覆すものではないので、大した意味はありません。しかしそれでもやっぱり、知っていたなら結果は違っていた、娘は命までは失わずに済んだだろうという思いは、私の中では消えないものなのです。
だからこそ、インフルエンザ脳症の恐ろしさを多くの方に知っていただき…この病を撲滅したいです。

インフルエンザ脳症をゼロにするためには、インフルエンザそのものをなくさねばならず、それは極めて難しいことかもしれません。ただ、そうでなくても良い…要は、インフルエンザ脳症が原因で亡くなる命をゼロにしたい、一人でも少なくしたいのです。
こうした発信が、その目的達成のために役立つことを、私はすでに身をもって知っています。
インフルエンザに限った話ではありませんが、ワクチンや薬に関してデマや誤った知識が拡散してしまっている現状が、ときに人の命を奪うことすらある事実を、知っておいていただきたいと切に願います。
最後に、医師でもある浜田聡参議院議員が不躾なリクエストに応えてくださり、令和5年に出してくださった質問主意書と答弁を引用させていただき、本日のエントリーを締めさせていただきます。所属会派がNHKから国民を守る党である浜田議員の質問主意書を、NHKの記事を読んでくれと紹介しているエントリー中で並べるのも失礼な気がして何ですが…浜田議員のことは、本当に言うべきことを忖度せずに言うことができる国会議員として、活動の多くを心からリスペクトしており、凄い人だと思っています。

それでは、また明日!
第211回国会(常会)
質問主意書
質問第四五号
インフルエンザ脳症を発症する要因等や研究に関する質問主意書
右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。
令和五年三月二十七日
浜田 聡
参議院議長 尾辻 秀久 殿
インフルエンザ脳症を発症する要因等や研究に関する質問主意書
インフルエンザ関連脳症(以下「インフルエンザ脳症」という。)について、平成二十一年九月に厚生労働省において公表されている「インフルエンザ脳症ガイドライン(改訂版)」(以下「インフルエンザ脳症ガイドライン」という。)によると「平成十七年十一月、インフルエンザ脳症のガイドラインを公表してから、約四年が経過しました。(中略)無治療では約三十%であった致命率がこの数年八~九%と改善しました。しかし、その一方、後遺症を残す子どもは約二十五%と変化はなく、相変わらず重篤な疾患であることには変わりはありません。」との記載がある。さらに、厚生労働省の厚生労働科学研究「インフルエンザ脳症の発症因子の解明と治療及び予防方法の確立に関する研究」(二〇〇五年度)の「専門的・学術的観点からの成果」では、「インフルエンザ脳症は、ウイルスが脳で増殖して起きるのではなく、感染を引き金としてサイトカインストーム及び血管内皮細胞の障害が生じ、全身の諸臓器でapoptosisが進行する。一部の小児に発症するのは、ウイルス側の要因ではなく、宿主側の遺伝的要因(遺伝子多型の存在)に起因することが、SNPs解析の結果から示唆された。感染症の重症化について、それに関与するSNPsが明らかになったのは極めて重要な知見と思われる。」との記載がある。他方、国立感染症研究所ホームページ「インフルエンザ脳症について」には、「インフルエンザ脳症に関しては、日本からの報告が多く、また、小児例が報告の中心である」との記載があるものの、発症要因について、または危険性等の判断・見解について、明確な見解は示されていない。インフルエンザ脳症に関する研究の進捗について、デマなどの情報に惑わされないよう国民へ正確な情報を示す必要性があるものと考え、以下質問する。
一 インフルエンザ脳症を発症する要因等について、現時点での政府見解如何。
二 インフルエンザ脳症ガイドラインは平成二十一年九月に公表されており、公表から約十四年経過しているが、公表後から現在まで研究等により明らかとなったインフルエンザ脳症に関する新たな情報があれば示されたい。
三 SNS等のインターネット上の情報では、インフルエンザ脳症を発症する要因として、インフルエンザワクチン接種あるいは解熱剤服用が直接の要因となるとの主張が見受けられるが、現時点での政府見解如何。
四 前記三について、インフルエンザワクチン接種あるいは解熱剤の服用とインフルエンザ脳症との因果関係が認められる、または認められないという研究資料等があれば、詳細を示されたい。
五 前記三について、SNS等のインターネット上の情報では、インフルエンザ脳症に限らず、ワクチン接種あるいは解熱剤の服用が、髄膜炎や脳炎、脳症等脳へ重篤なダメージをもたらす疾患等との直接の要因となるという主張があるが、現時点での政府見解如何。
六 前記五について、インフルエンザワクチン接種あるいは解熱剤の服用と髄膜炎や脳炎、脳症等脳へ重篤なダメージをもたらす疾患等との因果関係が認められる、または認められないという研究資料等があれば、詳細を示されたい。
質問主意書については、答弁書作成にかかる官僚の負担に鑑み、転送から七日以内での答弁は求めない。国会法第七十五条第二項の規定に従い答弁を延期した上で、転送から二十一日以内には答弁されたい。
右質問する。
以上、質問主意書の内容は参議院公式サイトより引用。
第211回国会(常会)
答弁書
内閣参質二一一第四五号
令和五年四月七日
内閣総理大臣 岸田 文雄参議院議長 尾辻 秀久 殿
参議院議員浜田聡君提出インフルエンザ脳症を発症する要因等や研究に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
参議院議員浜田聡君提出インフルエンザ脳症を発症する要因等や研究に関する質問に対する答弁書
一について
お尋ねの「インフルエンザ脳症を発症する要因等」については、平成十五年度から平成十七年度までの間に行われた厚生労働科学研究費補助金による「インフルエンザ脳症の発症因子の解明と治療及び予防方法の確立に関する研究」において、「インフルエンザ脳症は、ウイルスが脳で増殖して起きるのではなく、感染を引き金としてサイトカインストーム及び血管内皮細胞の障害が生じ、全身の諸臓器でapoptosisが進行する。一部の小児に発症するのは、ウイルス側の要因ではなく、宿主側の遺伝的要因(遺伝子多型の存在)に起因することが、SNPs解析の結果から示唆された」ことが報告されており、政府としても同様に認識している。
二について
お尋ねの「インフルエンザ脳症に関する新たな情報」については、平成三十年二月に、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の「新型インフルエンザ等への対応に関する研究」において、御指摘の「インフルエンザ脳症ガイドライン」を改訂したものとして、その時点までに報告されたインフルエンザ脳症の治療法等を追記した「インフルエンザ脳症の診療戦略」が作成されている。
三及び四について
お尋ねの「SNS等のインターネット上の情報」における「インフルエンザ脳症を発症する要因として、インフルエンザワクチン接種あるいは解熱剤服用が直接の要因となるとの主張」が具体的にどのような主張を指しているのか明らかではないため、お答えすることは困難である。また、お尋ねの「インフルエンザワクチン接種あるいは解熱剤の服用とインフルエンザ脳症との因果関係が認められる、または認められないという研究資料等」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、季節性インフルエンザワクチンの接種又は解熱鎮痛剤の服用がインフルエンザ脳症を発症する直接の要因となるとの研究の結果については、政府として承知していない。
五及び六について
お尋ねの「SNS等のインターネット上の情報」における「インフルエンザ脳症に限らず、ワクチン接種あるいは解熱剤の服用が、髄膜炎や脳炎、脳症等脳へ重篤なダメージをもたらす疾患等との直接の要因となるという主張」が具体的にどのような主張を指しているのか明らかではないため、お答えすることは困難である。また、お尋ねの「インフルエンザワクチン接種あるいは解熱剤の服用と髄膜炎や脳炎、脳症等脳へ重篤なダメージをもたらす疾患等との因果関係が認められる、または認められないという研究資料等」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、例えば、季節性インフルエンザワクチンのうちフルービックHAの添付文書においては、「脳炎・脳症」の副反応が、解熱鎮痛剤のジクロフェナクナトリウム製剤のうちボルタレン錠二十五ミリグラムの添付文書においては、「無菌性髄膜炎」や「急性脳症」の副作用が現れることがある旨がそれぞれ記載されている。
以上、答弁書の内容は参議院公式サイトより引用。