未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日は津山市消防団の西苫田分団第一部への新たな消防ポンプ車導入に伴って行われた、入魂式へと参加させていただきました。
入魂式とは文字通り、車両に魂を入れるという意味がある神事。
消防車や救急車は本来、出番なく役目を終えることが最も望ましいとも言えますが…車両を安全に使用できるように、事故なく活動できるように、神様への祈願を行っていただくものです。当ブログでもお馴染みの地域の鎮守、中山神社から宮司さまに来ていただき、厳かに執り行われました。

地域の安心・安全を守るために防火・消火の際に限らず活動している消防団の一員とならせていただいてから、時間だけはそれなりに経っていますが、忙しさにかまけて実際にはほとんど参加できていない状況です。精力的に活動している諸先輩に改めて敬意を覚えながらも、今回は団員の一人ではなく、地域選出の市議会議員の一人として式典に参列させていただきました。市長や消防関係幹部の皆さまなど、錚々たるお歴々の中に、本来は一団員に過ぎない自分も着席させていただいているのは非常に居心地が悪かったのも正直なところですが、議員には議員として果たすべき役割があるなと…思いを新たにさせていただくキッカケにもなりました。
日本全国、基本的に全ての市区町村に消防団が設置されている…ハズ。
しかし実態として、人員不足等の問題に多くの自治体が直面しているのが現実です。たとえば超都市部では消防署(常備消防)が十分に整備されていることなどから、消防団の必要性が薄れているケースもあるのかもしれませんし…人口減少等の要因により、形式上は消防団があっても、地域防災の「実働力」としては機能していない状況があるようなまちもあるかもしれません。
これについては詳しく調査はしてはいませんけどね。

一方で、津山市のような広いエリアを抱える自治体においては、状況が異なります。
消防署だけで地域全体を守りきることは現実的ではなく、消防団や自主防災組織が地域防災の中核を担っていると言えるでしょう。火災時や災害時の初動対応はもちろん、日頃からの見守り活動や防災訓練への実施・参加など、地域の安心・安全を支える大きな柱になっているのです。消防団だけでなく、町内単位などで組織される各地域における自主防災組織の存在も欠かせません。高齢化が進む中で、要支援者の避難誘導や地域ごとの避難訓練など、きめ細かい対応は、まさに「地域の力」が試される場面にもなり得るのです。
もちろん様々な形で報じられているような課題もありますが…だからこそ今、地域の未来を見据えた現実的で持続可能な取り組みが求められていると言えるはずです。
津山市では先般3月定例会において、消防団員の年額報酬を増額し、出動報酬を新設する消防団条例の改正が行われたところです。つまり市長、行政当局としても昨今頻発している大規模な山火事などを例にとるまでもなく、安心・安全な暮らしを守っていくことの重要性は認識してくださっているはず。激甚化傾向が顕著な自然災害が多い我が国の近年の傾向を見ても、今後も消防団・自主防災組織を支援しながら、地域防災力をさらに高めていく必要があると思っています。
何より大事なのは、私たち一人ひとりが「地域の安全は自分たちで守る」という意識を持つことでしょう。本日は改めてその思いを強くしました。
地域を守るのは、特別な誰かではありません。

私たち自身…あなた自身なのです。
消防団の一員、市議会議員、一人の市民として…やるべきことをやっていきます。
それでは本日はこんなところで。 また明日!