十代を一人にしない尼崎enGrab!リスクとベネフィットを徹底追求、いんふぁんとroomさくらんぼ!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

コドジコの仲間達と学ぶ、ピッコラ・ファミリアのグリーフケア&京(みやこ)あんしんこども館の事故防止!

2025-02-06

昨日に引き続き、子どもの事故予防地方議員連盟の研修でした。

いつも段取ってくれている役員を中心とした運営メンバーに感謝です。当ブログでも何度も紹介してきましたが…今や120名を超える大所帯となったこの議連の活動からは、ほぼ設立当初の段階から参加させていただく中で、非常に多くの学びを得てきました。議会質問やこども保健部をはじめとした津山市役所担当部局とのやり取りなどを経て、私個人だけでなく津山市の実際の取り組みの中にも、様々な形で議連で得た知見を反映していただいてきているところです。


本日は、昨日の大阪府東大阪市と京都府京都市に続き、兵庫県尼崎市と京都府長岡京市を訪れました。

尼崎では、今回の企画を中心となって進めてくださった尼崎市議会議員の池田りなさんの段取りにより、尼崎市職員として勤務しつつ、中高生を中心とした若い世代の方々の居場所づくりに本気で取り組み続け、2019年には一般社団法人enGrabを立ち上げられ、子どもたちを一人にしない…若者の自己肯定感を育み、未来を主体的に選択できるお手伝いをされている、桑原陣さんのお話を伺いました。

サポートが求められるような状況にある若者へと、必要な支援が行き届かないことで孤立が深まっていく負のスパイラルから、どのように脱却をしていくのか。言うまでもなく非常に大切なことで、私自身が個人としても取り組み続けている課題でもあります。そして多くの自治体ではきめ細かな対応が難しく出来ていません。極めて残念なことですが最悪のケースとして自殺者も多く出ている現状はその証左とも言えるのではないでしょうか。

津山はもちろん、どこのまちにも関係がある話でした。

そして、桑原さんの働き方自体からも学びをいただきました。

尼崎市で取り組まれている「尼崎市職員パラレルキャリア応援制度」は、津山市にもたくさんおられると感じている、可能性に満ちた公務員の皆さまの人生、キャリアをより輝かしく充実したものにするためにはメチャクチャ有益だと感じました。公務員としての業務には本業としてしっかりと取り組んでいただけているわけですから、地域住民としても全く問題ないと思います。

そして以下の尼崎市公式サイトより引っ張ってきた当該制度開始時の尼崎市長の記者会見資料の中でも言及があるように…社会・地域貢献につながる職務以外の活動に参加することは、社会や地域の課題解決に必要な強みを育むとともに、ワークライフバランスも向上し、公私共の充実などの相乗効果も期待できるわけです。

正のスパイラルやん!

素晴らしいなと感じました。

時間の都合で現場では質疑応答タイムは取れませんでしたが、改めて伺いたいなと思う点もたくさんある資料も頂戴しました。その後は会場となった”アマブラリ”と”あまぽーと”からなる尼崎ユース交流センターあまがさき・ひと咲きプラザの施設を、駆け足でしたが担当課長さんたちにご案内いただき、その充実っぷりに驚かされました。

もちろん施設そのものの素晴らしさもあるだろうけど…随所に(トイレの個室内まで!)工夫が凝らされていることが見て取れる職員の皆さまの頑張りの賜物による利用者の多さにも衝撃を受けました。こちらももっとゆっくり拝見したり話を伺ったりしてみたいくらいに興味関心を抱かせる場所でした。

共創と言いましょうか…利用者も一緒になって場所を作り上げているのだという空気のようなものを、ハッキリと感じることができました。指定管理とは言え、こうしたユーザーフレンドリーな本当に求められている取り組みが行政によってなされていることを羨ましく感じましたし、大いに参考になりました。

午後からは長岡京市へと移動。

かつて両親が住んでいたこともあり、少しは知っている地域です。長岡京駅前のバンビオ1番館の会議室でまずは座学タイム。

こちらでは一般社団法人いんふぁんとroomさくらんぼの代表理事を務められている松野敬子先生から、子どもの遊び場におけるリスクとベネフィットの考え方というテーマでお話を伺いました。またインクルーシブ遊具の取り扱いはもちろん、遊び場の環境づくりにおいて多くの実績と知見を持っておられる株式会社アネビーの方からのレクチャーや質疑応答タイムなども経て、実際に遊具が設置されている現地を訪れるという研修内容でした。

午前中のプログラムとの空き時間には、津山での仕事を含めた諸課題に、パソコンとスマホ、携帯電話をフル活用して対応に当たっていたもので…開始時刻に少々遅れての参加となってしまいましたが、興味深いお話を伺えました。インクルーシブ…つまり包括的な、という表現については最近見聞きする機会が一般の皆さまでも増えてきたかなと思いますが…どんな子でも使えるということは、どんな子でも挑戦できるということです。

こんな子でもねッ!

遊具は決して安いものではないので、導入は簡単ではありません。

近隣自治体にそうした遊具が設置された遊び場が誕生する何年も前から、津山市にもインクルーシブ公園をという声は市民の皆さまからも頂戴してきています。2020年に日本で初めてのインクルーシブ公園が誕生するキッカケをつくられた東京都議会議員の龍円あいりさんにはパブラボのセミナーでもお話いただいていますし、私自身も東京・世田谷区にある砧公園内の”みんなのひろば”に実際に足を運ぶなど、こうしたテーマには関心を持ち続けてきています。

これぞ都会のオアシス!神様にお願いして、インクルーシブ公園を初体験してきた話。

2022-05-21

当然に(こーゆーの津山市にも欲しいなぁ…)と思い続けてきました。

津山市の厳しい財政状況の中で、やれることに限りがあるのは当然です。

こうした暮らしをより充実させていくための取り組みは、やらなければならないことではなく、やれたら良いことの一つかもしれません。しかしやれば必ず、喜んでくれる人がいる施策でもあります。遊具などには耐用年数がありますから更新時期も迫ってくる中で、そして誰一人取り残さないなどと謳い続けるのであれば、こうした誰もが使用できる(つまり大人も!)、遊具などを設置した遊び場の確保という考え方は、ますます求められていくことになると考えます。

遊ばせることで子どもたちの能力を伸ばすと同時に、先生の立場では視野が狭い子、見通しを立てる能力が低い子などを炙り出す効果もあるわけで、将来しっかりとリスクが見通せるようになるため、子どもたちの健やかな成長に資するとも期待できます。リスクが許容できるレベルであり、かつベネフィットの方が大きいと考えられるなら、遊具の導入はもちろん、遊び場の整備のあり方自体に、積極的にこうした考え方を取り入れていくべきだと改めて強く感じました。

皆と別れたのち、さらにブチ込んでいた京都での予定を繰り上げて、大雪が予想される津山市へと戻る帰路の道のりはなかなかに険しく…かなり遅い帰宅になってしまいましたが、無事に到着。

実は昨夜は色々とあって2時間弱の睡眠時間しか取れませんでしたし…なかなかタイトなスケジュールだったもののその分、濃密で学びの多い2日間になりました。最後に保育園でインクルーシブ遊具を見せていただいた後に、全員集合して撮影したアイキャッチ画像の通り…今回も各地の仲間たちとの親睦も深められた充実した行程でした!

それでは本日はこんなところで。また明日!

Pocket
LINEで送る

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

コメント