美作大学の公立化を巡る初の有識者会議開催!公立化は是か否か、存続に向けた未来を考える議論がスタート!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は、土曜日でしたが当ブログにおいても何度か傍聴の案内もさせていただいていた一件…第1回目の美作大学の公立化に関する有識者検討会議が津山市役所の大会議室において開かれました。

津山の未来を左右する大議論ついに本格始動。6月21日は美作大学公立化の有識者会議初開催、ぜひ傍聴に!

2025-06-13

初めてにして最後となる予定の土曜日開催。

有難いことに、私の発信を見て傍聴に来てくださったという方もおられましたが…正直な印象としては傍聴者は多いとは言えませんでした。50名まで対応すると言われていた傍聴者はその半分強が座っているかなという感じで、議員の参加も10名のみ。傍聴に入ってくださっている方々の中には見知った顔も少なくなく…自分自身にも同じように言えることですが、当局にももっと発信を頑張っていただかねばならなかったとは感じました。

この件が津山市の将来にとって短期的にも、中長期的にも、とても大切な課題だと思うからです。多くの市民の方に実際に生の情報に触れて、判断していただきたいからです。

動画での公開は、そもそもそうした内容が含まれない形で協力の約定をしているため、さすがに対応できないとのことで聞いていますが…会議録に関してははなるべく早く(ちなみに津山市議会では会議録公開までは約3ヶ月が必要)公開いただけるとのこと。そして会議資料に関しては、会議録の公開に先んじて公式サイト上にアップしていただくことを、今日もお願いはさせていただいておきました。

以下に、あくまでも私の個人的な所感ではありますが…要約的に2時間に及んだ会議の超ザックリした流れと感想などをまとめておきます。メモは2,500字ほど取っていましたので、要点的なところのみ、なるべく主観を排してね!

美作大学公立化検討会議 要約
1. 会議の趣旨と構成
地域の少子化や若者流出により、大学と附属幼稚園の存続が課題に。
学園側からの要請を受け、美作大学を「地域再生のエンジン」として、公立化の可能性を議論。
有識者だけでなく行政も市長、副市長、政策推進監をはじめ多くのメンバーが参加。
大学関係者も学長をはじめ多数出席、報道関係者の多さからも関心の高さが伺えた。

2. 参加者の自己紹介と専門性
市長による委嘱状交付、市長挨拶の後に、様々な分野の専門家である委員の皆さまが自己紹介。
そのまま会長、副会長の選出が行われ、会長に西山委員、副会長に白山委員が就任。
西山会長からは、3月の津山市議会定例会で、「読んでいない人は読んでください!」と議場で訴えた、我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~(答申)(中教審第255号)についての言及もあり。
委員の皆さまからは私立→公立化の経験報告や、”地域と共にある大学”のあり方などへの意見も伺えた。

中教審答申の概要。

3. 美作大学の現状と実績
保育・教育・福祉分野に特化し、国家資格合格率は全国平均を大きく上回る。
卒業生の就職率・専門職就職率(保育士・教員・社会福祉士等)は非常に高い。
地元就職者の割合も高く、地域人材の育成に寄与。
附属幼稚園は学生の実習・研究の重要な場であり、大学と一体不可分。

4. 大学経営上の課題
学生数の減少が経営を圧迫(特に多かった高知・沖縄からの志願者減の影響も大)。
短大の赤字が大学全体の財務に影響。
奨学金制度や就職支援など支援制度は手厚いが、財政負担は大きい。

5. 研究・地域連携の課題と展望
教員のエフォートの比率は「教育:研究=8:2」程度のイメージとの言及で、研究時間確保も課題。
地域との連携(自治体・企業・学校)強化中。協定等も多数あるが、継続的な実効性が課題。
研究力の強化に向けた内部改革進行中。

6. 今後の検討課題・提案事項
教育の質・地域貢献を維持しつつ、財政の健全化と研究力強化をどう両立させるか。
他大学との競合状況や学部構成の重複整理。
高大接続強化、出前講座、単位認定等の例。
包括連携協定の具体的成果の可視化。
財務シミュレーションの再提示(減価償却・将来予測など)。

7. 全体所感
美作大学は地域に深く根ざした教育機関であり、成果も明確に存在する。
しかしながら、今後の人口動態や財政環境を踏まえると、単なる存続の議論にとどまらず、大学のあるべき姿や自治体との責任共有を含めた持続可能なモデルの検討が必要で、大学の存続と発展に向けた最も現実的な方策が公立化だと言われるのであれば、大学の存続が公共の利益に資するという理解を広く得られるような資料、データを示していく必要が、大学側、そして津山市にもあると感じる。

…って感じかな!

結局は、太字にした部分が全てかなとも思います。

26日には議会の方でも美作大学公立化調査特別委員会を開催させていただくわけです。傍聴に入られていた議員も複数おられましたし、今回の有識者会議を受けて新たな論点や疑問も生まれたかとも思います。熟議を重ね、津山の未来にとって良い形で着地できるように…これは未来と聞いてイメージする時期や期間によっても判断が大きく異なると思いますが、ともかく今のリアルと先を見据えた現実的な議論をしていかねばならないと思っています。

有識者会議や特別委員会や議会だけでなく、地域全体で議論していきましょう。

お声をお寄せください!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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